未だ暫くは写真撮りに外にでられませんので
先ず古都トレドから紹介する事にしますが
幸い現地で購入したトレド紹介本がありましたので
その写真も利用してご紹介します。
トレドはスペイン中央部の都市で、マドリードから南に71kmにあり
タホ川に囲まれた丘の上に位置しており
ヨーロッパでも古い都市の一つで、要塞化した町です。
手前がタホ川。中央奥の塔がトレド大聖堂。右奥はアルカサルの城
トレドの地図
トレドの歴史
紀元前192年にローマの軍隊がトレドを征服したことが ローマの文書に残っています。
その後6世紀にはゲルマン文化・ローマ文化・キリスト教文化を融合させ
西ゴート王国の首都となり栄えました。
8世紀にはアラビア人(イスラム教徒)に征服されますが
11世紀にはキリスト 教国となり、スペインの政治・文化の中心的役割をはたし、 16世紀にはスペイン王国の首都となりました。
しかし数年後には首都がマドリッドに移され
トレドは徐々に衰退を始め現在に至っています。
世界遺産登録
トレドは現代化をまぬがれて
古代ローマから2千年紀にわたる文明の痕跡を残していること
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教による異文化の交錯した地となり
「町全体が博物館」と言われておる事から
トレド大聖堂など旧市街全体が古都トレドとして
1986年に世界遺産に登録されました。
門、橋、城砦
要塞の町ですから、町に入るには幾つかの門、橋及び城砦があります。
門
典型的なアラビア風のこの門は9世紀初頭に建てられました。
この門の当初の名前はピサグラの旧門でしたが
11世紀初頭に3世紀に亘って回教徒の占領下にあったトレドを
アルフォンソ6世がキリスト教徒の軍隊を率いて入城し再征したためです。
橋
サン・マルティンの橋
右の外側の門は頑丈に要塞化していますが
内側の門は何回かの修復、その様子を失っています。
13世紀にタホ川の氾濫で破壊されたので、その上に建てたものです。
アルカンタラはアラビア語でアーチを意味します。
そんな橋の一つで
城 砦
北側には川がないため、北の奥の高い丘に城が造られました。
市街の北方を囲むように城塞が造られていきました。
狭い道で全く要塞を感じない場所があるのが面白いです。