臼杵石仏(磨崖仏)(うすいせきぶつ・まがいぶつ)の概要
大分県臼杵市にある臼杵磨崖仏は、一般には臼杵石仏の名で知られています。
磨崖仏とは、そそり立つ岩壁や岩壁を龕状に彫った内側に刻まれるなど
自然の岩壁や露岩に造立された仏像を指します。
地元に伝わる「真名野長者伝説(炭焼き小五郎伝説)」によると
この磨崖仏は亡くなった娘の菩提を弔うために長者が彫らせたとされています。
磨崖仏造営の時期や事情を証する史料は一切残っていない様ですが
仏像の様式などから大部分は平安時代後期、一部は鎌倉時代の作と推定されています。
その規模と60余体という数量、また彫刻の質の高さでわが国を代表する石仏群であり
1952年に国の特別史跡に、1995年には磨崖仏として日本初、彫刻として九州初の国宝に指定されました。
また、2017年には古園石仏群の手前右側の岩壁に刻まれた2体の「金剛力士立像」が国宝に追加指定され
これにより臼杵石仏の国宝の数は合計で61体となりました。
見所マップ7
上の図に見られる様に石仏群は4群に分かれており、
地名によって、ホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、同第2群、山王山石仏、古園石仏と
名づけられました。なおホキとは、「がけ」という意味の地名です。
小生ここ大分県臼杵市には行った事も無い所ですし、この石仏をどうして知ったかについてはボケ爺さん思い出せません。。
調べてみると素敵な石仏がここには沢山あり、楽しい散策が出来そうな所です。
然し小生がこれから臼杵市に行く可能性は殆どありませんので、インターネットに掲載されている
各種資料を利用して散策しようと考えました。
本来はインターネットに掲載されている資料を利用させて頂くためには掲載者のご了承を頂くべきですが
今回は「米寿のボケ爺さんのお楽しみのため」という事で、
ご了解を頂かない事の特別のお許しを頂きたくお願い申し上げます。
臼杵石仏全景
蓮畑と奥の臼杵石仏
左手に見える建物が 古園石仏群 。右手の建物がホキ石仏第二群
ホキ石仏第一群
ホキ石仏第一群は4つの龕から成り,
石仏群に向かって左から第一龕(がん)・第ニ龕・第三龕・第四龕があります。
なお龕とは、石窟の壁面に、仏像・仏具を納めるために設けた窪みの事です。
ホキ石仏第一群遠望
第一群 第一龕
第一群 第一龕 は伝薬師如来・伝釈迦如来・阿弥陀如来の如来坐像三体を中心に
両脇に菩薩・観音菩薩の2体の立像が配され、合計5体の石像があります。
第一龕を左側から写しました。その向こう側に写っているのは第ニ龕]
左がホキ石仏第一群第一龕で右は第二龕
阿弥陀薬師三尊坐像
釈迦如来を中心にした阿弥陀薬師三尊坐像で
向かって右から観音菩薩立像、阿弥陀如来坐像、伝釈迦如来坐像、伝薬師如来坐像、菩薩立像ですが
観音菩薩立像は頭部が確認できるのみで、菩薩立像は全体の形状が確認できるのみになっています。
平安後期の作です。
如来三尊造他と菩薩立像
終わり