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末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

お好みの絵の投票結果について

2012-10-07 17:56:17 | 
11人の皆さんから投票を頂き有難うございます。

お一人の投票が1点から4点までと色々ありましたが

それらを集計した結果は次の通りです

6   TRANCEPARENCE 5票     
7と5 プロバンスの秋、窓辺の花 各4票
3と8 萩と月、薔薇 各3票    
1と9  秋林読書図、赤い花 各2票    、 
4   牡丹 1票
2   秋の図 0票
 

  
折角ですので夫々の絵について少しご紹介させて頂きます。


1 Tranceparence



1928年フランス生まれのBernard Gantnerのリトグラフ作品です。

Gantnerはフランス内外で数多くの個展を開催しています。

その絵は、繊細な描線と淡い色調で微妙な光を表現する風景画で

バルビゾン派の系統を引くと評されており、季節の変わり目や天候、

時間の推移とともに様々に変貌する自然の美しさを描き出しています。

実は彼がが1986年の来日で展示会を開いた時に

小生展示会を見にに出掛け、この絵が気に入って買ったものです。

その際この絵も掲載されている彼のリトグラフ作品集の本を買ったところ

そこにサインをしてくれたという思い出があり

この絵は小生持っている絵の中でも特に好きな絵の一つで

皆さんにもお気に召して頂き大変嬉しい事です。

作品集表紙

Gantnerの小生宛のサイン


2 プロバンスの秋




フランスの作家M Joueuueのリトグラフ作品ですが

作家の詳細は不明です。


3 窓辺の花




1945年生まれの石岡剛の水彩画で

石岡は全国各地の有名百貨店にて個展が開催されており

海外美術展でも入選を果たしておられます。

ヨーロッパ風景、窓辺の花、日本の風景等を多く描いており

北海道芦別市に私設の「石岡 剛の世界 美術館」を開いています。


4 萩と月



日本画家の作品ですが、

何方の作品かサインが読めなくて分かりません。

これはスクリーン印刷によるものです。


5 薔薇




1972年生まれの洋画家三嶋哲也の油絵です。

三嶋は全国各地の有名百貨店にて個展が開催されており、海外の賞も撮っています。

写真の様な具象画を描いています。


6 秋林読書図




我が家に昔からあった掛け軸ですが

残念ながら作者の名前を読めないため、誰の作か分かりません


7 赤い花




1877年生まれのウランスの画家ラウル・デュフィ(Raoul Dufy)の

作品を複製したものですが、

麻のキャンパスの上に結構厚く絵具が印刷されています。

デュフィは、「色彩の魔術師」とも呼ばれており

20世紀のフランスのパリを代表するフランス近代絵画家で

アンリ・マティスらとともに野獣派の一員に数えられるていますが

その作風は他のフォーヴたちと違った独自の世界を築いています。

陽気な透明感のある色彩と、リズム感のある線描は、

画面から音楽が聞こえるような感覚をもたらしています。


8 牡丹




1895年生まれの小倉 遊亀の作品の複製画です。

小倉は、1932年に女性として初めて日本美術院の同人となり、

1976年日本芸術院会員、1978年に文化功労者、

1980年には女性画家として二人目の文化勲章を受章しました。

1990年から96年まで日本美術院理事長を務め、

2000年に105歳の長寿を全うして没しました。

没年まで絵筆を執り続けたその生き方は、多くの人々に感銘を与えました。

身近にあるものに題材をとった色彩に富む人物画や静物画が特徴で、

澄んだ色彩と骨太な線描、そこから生まれてくる明快な造形には、

東洋的な精神性を重んじながら、豊かな日常感覚に支えられた

近代的な表現が明確に打ち出されています


9 秋の図




投票ゼロのこの掛け軸は、我が家に伝わってきているもので

実は小生の書斎にかけてあり、今は最もよく眺めている絵で

1759年生まれの山口 素絢の作品です。

山口は江戸時代中期から後期の円山派の画家で

丸山応挙の門人のうち、最も優れた10人の一人でした。

優美な雰囲気を持つ日本風俗の美人画を得意としており、

また花鳥画も能くしていました。

若しかすると今回掲載した肉筆画の中では最も高価の絵かもしれません。


さて明日早朝より長野の家に行く用事ができたため暫く留守をしますので

コメントに対するお返事は帰宅後になりますのでお許し下さい。

朝顔のその後と 皆さんのお好きな絵は?

2012-10-03 18:09:00 | 
立ち直った朝顔

台風で転んだ朝顔ですが、痛んだ葉もいくらかありましたが

昨日も今日も100以上の花が咲いており

生命力の強さを見せています。


賑やかな花

光を放つ花

ただ今度台風がくる時は、たとえ花が咲き続けても、

人様の家に飛んでいく可能性を考えると

処分しなけらばならないのかと思案中です。

以上だけでは淋しいので、先日秋の絵に代えた我が家で飾っている絵について

皆さんのお好きな絵の投票をお願いしたいと思います。


皆さんの好きな秋の絵はどれでしょうか?

以下に掲載している絵は、飾ったまま写真を撮ったため

変な光が入ったりして実際の絵と感じが違っているかもしれませんが

ご覧頂き、お好きな絵の番号を3つだけあげて頂ければ幸いです。

なお絵は肉筆、リトグラフ、印刷ものと混ざっていますが

そういう事を無視して気に入ったものを選んで頂ければ幸いです。

飾っている状態の絵と、絵だけを取り出したものとを掲載しました。


日本画

1 「秋林読書図」





2 「秋之図」





3 「萩と月」





4 「牡丹」






洋画

5 「プロバンスの秋」





6 「La transparence」



7 「窓辺の花」





8 「薔薇」





9 「赤い花」





10 題不明の陶器





 










朝顔図屏風

2012-09-13 16:20:24 | 
昨晩NHK極上美の饗宴「アメリカが愛したサムライ・ブルー」を見ました。

ニューヨークのメトロポリタン美術館にある琳派の鬼才・鈴木其一(1796~1858)の

最高傑作「朝顔図屏風」を歌舞伎役者・中村獅童が迫る番組でした。


朝顔図屏風


六曲一双の金屏風に描かれた朝顔

うねるように踊るように、朝顔だけを六曲一双の金地大画面に描かれています。

一つの屏風

金地に浮かぶ全体像は、実に自由に伸びやかな姿で表現されており

型押ししたような単純なつぼみや葉と対照的に

花は独特の青で一つ一つ丹念に書き込まれています。

丹念に描きこまれた花

開花した朝顔の花からは、涼やかな光線が放たれています。

光線を放つ朝顔

それまで朝顔といえば、秋草の一つとして他の草花とともに描かれるのが

一般的でしたが、其一は、大胆奇抜な着想で、朝顔のみを、

それも150輪の花々が躍動するかのように表現しました。


我が家の紫の朝顔

朝顔図屏風」TVを見ていて直ぐ思い起こしたのは我が家の紫の朝顔。

今朝の朝顔。これでも100近くの花をつけています

一時は花も少なくなっていましたが

この頃の雨のお陰で葉も沢山になり、昨日は150近い花が咲きました。

そして絵と同様爽やかな光を放っています。

光を放つ紫の朝顔

実物の朝顔と比べてみても、其一の朝顔の素晴らしさが分かります。