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円の国際価値 過去最低 円安長期化など要因

2024年06月22日 | 経済

国際決済銀行(BIS)は6月20日、円の国際的な価値を指数で示す「実質実効為替レート」(2020年=100)が5月は68・65となり、過去最低を更新したと発表した。

海外と比べ物価や賃金の伸びが鈍いことや、長引く円安が要因で、ピークの1995年4月(193・97)の約3分の1まで落ち込んだ。

1970年代前半より低く、ドルやユー一口、人民元との差も拡大。

主要通貨としての地位が揺らいている。

国際決済銀行(BIS)は6月20日、円の国際的な価値を指数で示す「実質実効為替レート」(2020年=100)が5月は68・65となり、過去最低を更新したと発表した。

海外と比べ物価や賃金の伸びが鈍いことや、長引く円安が要因で、ピークの1995年4月(193・97)の約3分の1まで落ち込んだ。

1970年代前半より低く、ドルやユー一口、人民元との差も拡大。

主要通実質実効為替レートは外国為替市場でドルや円が取引される一般的な為替レートとは異なり、主要国の物価上昇率や貿易額といった経済指標を考慮して通貨の総合的な実力を表す。

通貨の購買力を比較する目安としては各国のマクドナルドのビッグマック価格を比較する「ビッグマック指数」もあるが、財やサービスの動きを加味しきれず、実質実効為替レートの方が総合的な価値を示すとされる。

5月は日本の円が過去最低を更新する一方、米国のドルは109・58、欧州のユーロは102・11、中国の人民元は91・12だった。

海外では賃金増加に連動して物価が上昇しているのに対し、日本は賃上げが進まず物価上昇も比較的緩やかな動きとなっている。

このため為替レートが変わらない場合、物価が高い諸外国で同じモノを買うのにより多くの円を支払わなければならない状況となり、さらに円安もあって円の購買力を大きく押し下げている。

5月の円の指数は、日銀の推計値としてさかのぼることが可能な1970年の月次データより低い。

当時は1ドル=360円の固定相場制で、円安を武器に国内からの輸出を伸ばしていた。

しかし現在は経済情勢が異なり、円安下での物価高などが目立つ。

政府、日銀は急速な円安を受廿4月26日~5月29日の期間に為替介入を実施したが、足元では再び円安が進み、介入前の水準に戻りつつある。


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