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御坊市長選がっぷり四つ 〈2016年5月14日〉

2016年05月14日 08時30分00秒 | 記事

 15日告示、22日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)は、7選を目指す現職の柏木征夫市長(75)=保守系無所属・当選6回、薗=と、二階俊博自民党総務会長の長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(51)=保守系無所属、自民県連・公明県本部推薦、島=の一騎打ちが確実。保守を二分した激しい前哨戦を繰り広げ、12日には柏木陣営がJA紀州がいなポートで前哨戦ラストの市政報告会、二階陣営が市民文化会館で大物ゲストを招いての決起大会を開き「必勝」へ支援を訴え、結束を固めた。

市政報告「堅実な市政危うい」
柏木氏、西本幹事長が支援訴え

頑張ろうコールで気勢を上げる柏木氏(左から3人目)

 市政報告会には、名田町5区長や支持者160人(主催者発表)が参加した。
 幹事長の西本和明市議会議長は「非常に厳しい戦いだが、絶対に負けてはならない。市政を任せられるのは柏木市長しかいない。24年間、悪いことは何一つしておらず、健全な財政になったのは柏木市長のおかげだ。相手陣営に人、物、金で劣っているが、私たちは一つだけ勝っているものがある。それは絆と心のつながり。これは私たちの宝。あと10日間、この力を借りて頑張っていくので応援よろしくお願いします」と支持を呼びかけた。
 柏木市長は「二階氏が出馬するようになり、多くの人から尻をたたかれ、私がこれまで推進してきたしがらみのない堅実で誠実な市政が危うくなると感じ、出馬を決意をした」と述べた上で「24年間は長いことは長いが、1期4年ごとに区切りをつけ、次の4年間は何をするのか決め、けじめをつけてやっており、自分自身では長いとは感じていない」と述べた。
 流通対策や品質保証などによる農水産物販売をメーンとした〝まち・ひと・しごと〟地方創生事業や、学問的な面からの寺内町観光推進など一、二ひねりした観光事業などを説明しながら「市民の皆さんとお約束していることは一つ一つ実行していく。お預かりしている税金は皆さんが納得のいく使い方をするのが市長の大きな仕事。当たり前のことだが、法律をきっちり守る人が市長をやらなければならない。きっちりけじめをつけて市政を担うことを肝に銘じてやってきた。これまで市政を担ってこれたのはご支持、信頼してくださった皆さんのおかげ。あと10日間で勝負の幕が閉じます。よろしくお願い申し上げます」と訴え、頑張ろうコールで気勢を上げ、結束を固めた。

決起大会「総力戦で御坊刷新」
二階(総務会長)稲田(政調会長)漆原(公明重鎮)3氏応援

手を挙げ声援に応える俊樹、漆原、稲田、俊博各氏(左から)

 決起大会には、1400人(主催者発表)が訪れ、大ホールに入りきれない人がロビーにあふれた。
 二階総務会長は「自分で選んだ道であり、いくばくか邪魔にならない程度に応援したい。選挙は方法より魂、気持ちをどう市民の皆さんに理解していただくかだ。生まれ育ったふるさと御坊市を良くすることが私の最大の目標。御坊市が伸びる要素はたくさんあり、それを伸ばそうという努力が足りなかった。日本一のふるさとにするため、みんなで一緒に努力しよう」。
 漆原良夫・公明党中央幹事会長は「二階先生は義理と人情に厚く気配りができる方。その先生のご子息が御坊刷新のために立ち上がった。俊樹さんも二階先生譲りの実行力、人を思いやる心があり、誰よりも御坊を愛している。我が党も俊樹さんの推薦を決めた。全力で頑張りたい。俊樹さんを中心にみんなで盛り上げ、元気あふれる御坊市を実現してほしい」。
 稲田朋美・自民党政調会長は「二階会長という素晴らしい指導者の下で多くを学ばれた。私の政治信条は伝統と創造。良いものを守るには変えないといけない。俊樹さんは御坊を変えようと立ち上がった。二階会長の血を受け継いだ俊樹さんに御坊を任せよう。大接戦を制することが今後、政治家として大きな力になる。最後の最後まであきらめない熱意、気持ちが大事だ」とそれぞれ訴えた。
 俊樹氏は「今日から新しい御坊の夜明けが始まる。未来の子どもたちに立派な御坊市を残すために自分の命を捧げたい。御坊が変わればきっと世の中は良くなる。御坊は変わります、二階俊樹も変わります」と決意を述べた。高垣太郎後援会長、中村裕一選対本部長らも支援を呼びかけ、頑張ろうコールで気勢を上げ、結束を固めた。


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