溪斎英泉 木曾街道 板橋之駅 2021年01月23日 | Weblog 「板橋之駅」 日本橋から二里半の板橋宿は、中仙道一番目の宿場で、街道の両脇に長々と家が建ち並び、南北十五町(約3km)にも及んだ。飯盛女郎も多く、宿揚は賑わっていた。この絵では繁華な宿場を感じない、巣鴨寄りの入り口付近の様子をみせ、馬に草鞋を履かせる風俗などを前面に捉えている。人物描写に比べて馬が少々小さいのが気にかかるが、腰を曲げて客に声をかける駕籠舁きの姿態など、英泉は人物の配合に変化をもたせている。