切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 名所江戸百景 神田明神曙之景

2015年11月01日 | Weblog

神田明神曙之景」   (東京都千代田区外神田)

神田明神本社を描かず、右側にほんのすこし朱の玉垣を覗かせたのみで、後は葭簾を取り払った茶屋の彼方に神々しい朝焼けの風景を描いた。神田明神社は、深川、洲崎、芝、高輪の海浜などとともに、初日の出を拝む名所として知られた場所であり、神田明神本社を描かずとも江戸市民であればこれが何処であるか容易に判断がついたものと思われる。三人の人物は、左から神主・巫女・仕丁であり、仕丁の持つ桶から正月の若水汲みの行事の様だ。

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