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切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 富士三十六景 武蔵小金井

2016年03月23日 | Weblog

武蔵小金井

 現在も桜の名所として知られる玉川上水沿いの小金井堤の風景を描いたものである。桜の洞の問から富士山を覗き見るという、奇抜で周到に計算された構図が目を引く。画面手前に桜の木を極端に大きく描き、その後ろに玉川上水の流れと土手に咲く満開の桜が描かれている。玉川上水の流れをゆるやかにカーブさせ、画面奥へ行けば行くほどに川幅を小さくすることで、遠近感を作り出している。ところで、桜の洞から富士山を覗く事は本当にできただろうか。こんなに大きな洞がある木には花が咲かないのではと思われる。



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