北斎 富嶽三十六景 信州諏訪湖 2019年06月27日 | Weblog 「信州諏訪湖」 夕暮れの諏訪湖を描いたものであろう。画面中央には、祠と対象的にのびる樹木二本が大きく描かれている。どの地点であるのかは明らかでないが、中央部分に大胆に樹木を描くという構図は、他でもみられる発想である。藍を基調とした画面からは、平穏な一日の終わりが違和感なく表出されている。広々と湖水を描き、左手に高島城のある岬と、遠くなった富士を遠く見せる。