あの地震の日から、もうすぐ1年経つんですね。
買出しに行くと、スーパーで防災グッズを扱っていた。防災頭巾や食料の入ったカバンなどをたくさん売っていた。
こういう光景を見るのははぼくの子供の頃は、9月だったような。むろん、関東大震災を受けて9月1日を防災の日と制定されたことにほかならないのだが。
夏休みが終わって2学期最初に行うのは、始業式に宿題の提出、そして防災訓練だった。ホームルームの最中に放送があって、地震発生(の訓練放送)があるとすぐに防災頭巾(普段は座布団のようにしていたんだよね)をかぶって机の下に潜る。揺れが治まったところで普段は使わないルートで校庭に避難。全員の無事を確認したところでその日の授業は終わり、で、そのまま解散、という段取りだったように思う。
もちろん、去年のあの日を忘れたわけではないが、いまTVつけるとそのことを扱ったドキュメンタリーばかり流していて、正直しんどくなる。復興支援にかこつけた歌番組やスポーツ中継もどうかと思うところがあるのだが、今年は1年目なので、あえて目をつぶろう。
あの日を忘れるな・・・ということだが、それまでの地震による悲劇を忘れてはいまいか?
たとえば、17年前の阪神淡路大震災や、2007年の新潟・中越沖地震。
そして、ひとりの鉄道研究家の命を奪った2008年6月の岩手・宮城内陸地震・・・。
今回は最後に、その彼が残した遺産の一つを。