今年は久留米でとんこつラーメンが生まれて80年を迎えた年であったそうでありまして…
発祥とされる「南京千両本家」も現存でありますし、他にも70年近い歴史を持つラーメン店が今でも元気に営業されていたりもするのであります
そんな一軒でもある『来福軒』
駅舎がキレイに改築されているJR久留米駅東口ではありますが、駅前に並ぶビルの老朽化や人通りの少なさからは寂れた感が漂っていたりもしまして…
キレイな暖簾が掲げられた、こちらのお店だけに活力を感じることができます
そんなこともあってか30席ほどのお店は満席近い賑わいでありますし、厨房からはスタッフの元気な声や鍋を振る音が聞こえてきまして…
心地よい騒々しさであります
ほとんどのお客さまはラーメンを注文されているようではありますが、ちゃんぽんや皿うどんなど久留米の老舗ラーメン屋さんらしい商品もメニューに並んでいますね
とんこつラーメンと一括りにしていまいがちではありますが、久留米ラーメン、長浜ラーメン、博多ラーメンと、それぞれに似て非なるものでありまして…
久留米ラーメンのスープは継ぎ足しながら使われる〝呼び戻し〟と呼ばれるものでありますし、長浜のような極細麺ではなく中細麺が使われるのであります
さて昔ながらの味が引き継がれているというこのラーメン
スープには骨粉が入っていることでの舌ざわりと風味を楽しむことができるのですが、濃厚さではない昔懐かしく優しい味わいがありますね
そして「チャンポン」
〝野菜たっぷり増し〟でお願いはしましたが、想像を超える野菜の量でありますし、もやしだけでなくキャベツがたっぷりと盛られることが嬉しいですね
麺は極太麺が柔らかく茹で上げられていまして、スープと絡むおいしさが魅力的ですね
ラーメンと一緒に餃子や焼きめしをいただくことができるセットも用意されてはいましたが…
ボリュームあるチャンポンにはセットの用意がないんですね
ってことで、ラーメンセットではなく、単品で焼きめしと餃子をいただくことにいたします
この焼きめしはラーメンダレを加えて焼かれているとのことでラーメンに継ぐ人気メニューだということですし、一口サイズの餃子もパリッと焼かれていることでのおいしさも魅力的ですね
そんなおいしさとともにうれしいのが接客の感じ良さでありまして…
アルバイトだと思われる男の子の爽やかな笑顔と気遣いがお料理のおいしさに華を添えてくれるものでありました
【来福軒】
福岡県久留米市城南町3-14
0942-33-7957