『WAGYU TO WORLDWIDE』 黒毛和牛 or 松阪牛? 老舗精肉店から仕入れる和牛にこだわるハンバーガー

勝どき駅近くにある黒毛和牛や松阪牛を使ったハンバーガーを提供する『WAGYU TO WORLDWIDE』がオープンしたのは今年6月初めのこと
近くお邪魔させていただこうと思いながらも失念してしまい5ヶ月が過ぎてしまいました






晴海通りと清澄通りが交わる駅前交差点から歩いて2~3分のところではあるのですが、何れの通りからもひと区画中に入っていることから通りすがりのお客さまを期待することは難しいのでしょうが…
ご近所にお住まい方たちには周知のことであるようで、お昼過ぎのゆったりとした時間を過ごそうと来られたのであろう女性の姿もあり人気を集めているようですね

厨房がオープンになっていることで、自分が注文したハンバーガーが作られている姿を見ることでのワクワク感がありますし、椅子やテーブルも居心地良く過ごすことはできますね



ハロウィンスペシャルとして用意されたメニューから「ベーコンチーズメキシカンサルサバーガー」をいただきますと、パプリカを使ってさりげなく演出された悪魔のお顔が…

ハロウィンということで特別に用意されたであろうサルサの辛みもおいしかったのですが、ニク肉しさを感じる歯応えがおいしいパティはしっかりとしたボリュームでありましたのでダブルでなくとも満足することができますね
店名のようにアルファベット表記で“WAGYU”と書かれますと黒毛種とアンガス種のミックスであるかのようにも思えてしまうのですが、こちらで使われるのは1900年創業と言う老舗精肉店『スギモト』から仕入れる黒毛和牛100%で作られているとのことであります



毎月18日と19日には松阪牛を使ったハンバーガーが半額でいただける企画もあるようですので次回はそれを狙って…
またお邪魔させていただきたいお店でありました



【WAGYU TO WORLDWIDE】
東京都中央区勝どき2-12-7 ロメック勝どき1F
03-5534-9995

『稲にわうどん 割烹 日本橋古都里』 艶々と輝く手綯いの稲庭うどんはなめらかな口当たりと心地良いのど越しが楽しめます

スッキリとした秋晴れ
ジャケットもいらないほどに心地よい暖かさでありましたので、隅田川テラスを散歩しながら人形町へ向かうことにいたします






そんな道すがら、ROYAL PARK HOTELS の隣にある『日本橋古都里』でお昼をいただくことにいたします
こちらは日本三大うどんに数えられる稲庭うどんを提供するお店でありまして、13:00を過ぎた時間でありながらも多くのお客さまで賑わう人気店であるようです
雰囲気を感じる店構えに期待を持ちながら暖簾を潜りますと、十数人がかけられるカウンターとその周りにテーブル席が…
明るく清潔感があることから女性のお客さまも多いようですね





温・冷それぞれに数品が用意されている稲庭うどんを単品でいただくこともできるのですが、折角なのでとランチ御膳とあるおすすめメニューから「特膳水天さん」をいただくことにいたします
所謂“天ざるうどん”なのでありますが、その天ぷらが海老2本にキスやイカ、それにナス、椎茸、かぼちゃ、さつま芋と豪華なものでありますし、冷ざるのおうどんには胡麻や刻まれた大葉が飾られます
またつけ汁も麺つゆと胡麻だれのふたつがたっぷりと添えられまして…
“寛文五年堂”の手綯いうどんが使われているとのことで、なめらかな口当たりと心地良いのど越しを楽しむことができました



おいしいお料理だけでなく接客も優しさが伝わるもので…
またお邪魔したくなるお店であります



【稲にわうどん 割烹 日本橋古都里】
東京都中央区日本橋蛎殻町2-2-1 冨田ビルディング1F
03-3664-1030

『tcc Steak & Seafood』 銀座のシンボルでもある和光の時計塔が臨める一等地でいただくアメリカンステーキ

マリーナベイサンズホテルにも店舗を構えるシンガポールの人気レストラン『tcc - The Connoisseur Concerto』が国外初出店として銀座にオープンしたのは2015年2月のこと
銀座4丁目交差点から1分ほどという好立地に建つテナントビルでありまして、3階には『tcc Singaporean Cafe＆Diner』、4階には『tcc Steak & Seafood』と2フロアで構成されています






今さらではありますが、会食の場として4階の『tcc Steak & Seafood』を選ばせていただきますと…
ゆったりと配された椅子やテーブルは上質なものであるようですし、モダンかつ上品にまとめられたインテリアは落ち着いた雰囲気を演出しています
いただくことができた窓側の席からは銀座を象徴する和光の時計塔を臨むことができ…
日中はもとより、ライトアップされた夜景は一層美しいことでありましょう



予約しておいたお料理は、前菜、ステーキ、デザートがプリフィックスでいただけるコースでありまして…
前菜は“ロメインレタスのシーザーサラダ”をチョイスします
パリッとした歯ざわりがおいしいロメインレタスだけでもうれしいのですが、ドレッシングのクリーミーな味わいも…





このコースのメインとなるのがシェアしていただくステーキでありまして…
上火式ブロイラーで焼き上げられるという、サーロイン300g、リブアイ350g、テンダーロイン300gのいずれかを選ぶことができるのであります
お肉は塊で焼いた方がおいしくいただけるのでありますが、300gほどでは盤が大きいサーロインやリブアイではそれほどの厚みは期待できないと、テンダーロインを選んだのでありますが…
なんと2枚に分けられたステーキが提供されたではありませんか
シェアしやすいようにとの気遣いなのかも知れませんが、塊でいただくことを楽しみにしていただけにガッカリでありまして気分も沈みます
とは言え、表面はカリっと香ばしく焼かれながらもジューシーな味わいは満足いくものでありました
別皿でスチームドブロッコリーとマッシュポテトが添えられるのですが、そのマッシュポテトの滑らかな舌ざわりにも満足であります



定番で提供されるクリームブリュレやアフォガードなどもありましたが、本日のデザートとして提供されるアップルタルトをチョイスしますと、幾重にも重ねられたりんごにはサクッとした歯ざりが残されていますし、甘みが抑えられたタルトもおいしく…
香り高いドリップコーヒーとともにいただくことができました



【tcc Steak & Seafood】
東京駅中央区銀座5-9-1 銀座幸ビル4F
03-6274-6004

『おにぎりカフェ 利さく』 注文を受けてからにぎる人肌なおにぎりと身体に優しい味わいのお惣菜がおいしい小さなお店

あまり利用することのない千代田線に乗って、初めて降りる千駄木駅
東京の下町商店街を代表する谷中銀座の最寄りとなる駅であることから、そちらにも立ち寄りたいところではありますが…






ちょうどお昼の時間でありましたので、駅から1分ほどのところにある『利さく』でおにぎりをいただくことにいたします
店名にカフェとあるように木の温もりを感じることができる落ち着いたお店でありまして、女性客ばかりであることに緊張しながらも奥にある2人掛けのテーブルをいただきますと…
椅子の高さとテーブルと高さが不釣り合いであることに違和感を感じますが、これはご愛嬌
感じが良いお姉さん方の優しい接客は心が和むものでありました









ほとんどの方が召し上がられているのは、メインとなるおかずにサイドメニューとおにぎりがふたついただける「週替りランチ」であるようで…
今週はとり肉の利久焼をメインにだし巻き玉子とひと口そばがサイドに付く魅力的なものであることから人気であることも頷けます
しばらく迷ったのですが、仕切り箱に入った4品のお惣菜にスープとおにぎりが付くという「Bセット」をいただくことにいたします
“そぼろ大根” “もやしのごま油和え” “なすのおひたし”とどれもが身体に優しそうなお惣菜でありますし、5品あるスープから選んだ“豚つくねの豚汁”はふっくらとにぎられたつくねもおいしさだけでなく煮すぎることのないお野菜が良い感じです

注文が入ってからにぎると言うおにぎり
セットに付くのはひとつだけなので、追加でもうひとついただこうと“明太子”と“菜めし”を選びます
30種以上が用意されていますし、異なるお値段を気にすることなく選べることが嬉しいですね
そんなおにぎりはほんのりと温かく…
手で掴んでも崩れることはないものの、お口の中ではホロっと解けるほどの見事なにぎり加減であります



【おにぎりカフェ 利さく】
東京都文京区千駄木2-31-6
03-5834-7292

『手作りの味噌らーめん 味噌樽』 モッチリとした太麺が連れてくるスープは白味噌の甘みがやさしさがお気に入り

出かけようとしたタイミングでスタートした全日本大学女子駅伝
自分が走ることは大嫌いでありますが、マラソンや駅伝を観ることは大好きで…
時間を忘れて見入ってしまいます






ちょっとしたお買い物をしようと出かけた ららぽーと で遅いランチをいただこうと思ったのですが、15:00近い時間であるにもかかわらず、フードコートだけでなく多くのレストランでは席待ちのお客さまが列を作っていたのであります
それでチャチャっと買い物を済ませ、ビバホームの2階にある味噌ラーメンの専門店『味噌樽』へと向かいます







これまでにも幾度となくお邪魔させていただいているお店で「辛味噌らーめん」がお気に入りなのでありまして…
半チャーハンとともにいただくことにしたにもかかわらず、大盛りサービスを無料でいただくことができるとのサジェッションにもつられてしまいます
こちらの麺は濃厚スープのガテン系ラーメン店の多くで使われるようなわしわしとあごを使っていただく極太とは異なり、もっちりとした食感でありますし、縮れ麺であることでスープとの絡みが良く甘みがある白味噌の風味を楽しむことができるのであります
そしてチャーハンには、お好みでどうぞと卓上に置かれた壺に入った辛子高菜を乗せていただきます



更にこちらのお店
活気だけを演出するようなお店とは違い、入口で買った食券を渡す際などにも、優しさを感じる対応をしてくださいまして…
そんな感じ良さもお気に入りのポイントであります



【手作りの味噌らーめん 味噌樽】
東京都江東区豊洲3-4-8 ビバホーム2F
03-3532-2223

『富士㐂』 牡蠣がおいしい季節になりましたので… 大海老フライとひれかつとの盛り合わせをいただきます

昨日よりも10℃ほど暖かいポカポカ陽気
せっかくのお天気でありますから、散歩がてらに人形町へと出かけます
歌舞伎小屋があったりと江戸の時代から賑わっていた人形町には、七福神の顔が描かれる 板倉屋 の人形焼や、たい焼きの 柳屋 など老舗店が多く…
食べ歩きには事欠かないところでもありますね






玉ひで の行列を脇目に向かったのは『富士㐂』と言うとんかつ店
老舗っぽさが演出された店づくりは一見して際コーポレーションが手掛けているであろうことを窺い知ることができるものでありまして…
紅虎餃子房の大ヒットで名が知られるようになったことから"際＝中華料理"とのイメージが強いのですが、今では洋食からイタリアン、鰻に和食と様々な業種や業態を展開しているのであります





かつをいただきたいのはもちろんのことでありますが、牡蠣がおいしい季節になってきましたし…
そんなことを考えながらメニューを眺めていますと、ひれかつと大海老フライ、それに牡蠣フライが盛り合わされたよくばり定食を見つけます

広島産の真牡蠣が使われるという牡蠣フライ
冷凍ものであるとのことでしたが、小ぶりでありながらもジューシーなものでありますし…
しっとりとしたひれかつも、サクッとした歯ざわりに揚げられたパン粉とともにおいしくいただくことができました
しかし海老フライは大海老と言いながらも、さほど大きくない海老が伸ばされたものであることからパン粉のボリュームとのバランスが悪く…
海老の風味を味わうことができなかったことが残念でありました

とは言え甘みを感じるご飯はとてもおいしいものでありましたし、たっぷりとしじみが入った味噌汁も…
添えられた香の物もしっかりとしたものでありました



会計を終えたときに手渡されたもみじ饅頭
なぜ広島名物が？　と尋ねますと「お客さまからいただいたものですが、皆さまにお裾分けさせていただいてます」とのこと
チェーン店らしくない温かなサービスにホッとしますね



【富士㐂】
東京都中央区日本橋人形町1-5-14
03-6667-0559

『VOLPUTAS OLIVEOIL DINING TOKYO』 一面ガラス張りのお店は開放的で… 洒落た雰囲気とイタリアン&スパニッシュが楽しめます

大雨との予報は出ていたものの、まさかこれほどの強風が吹き荒れているとは…
横風で傘は裏返りそうになるし、横から降ってくる雨で膝下はびっしょりになるしと、とても歩き回れる状況ではありません






でありますので、雨に濡れることなく移動できるお店でお昼をいただこうと、東京駅に直結するグランルーフデッキにある『ウォルプタス』を訪ねることにいたします
一面がガラス張りになっていることで開放感もありますし、天気が良い日はテラスに差し込む日差しで心地よく過ごせることでありましょう
イタリアン&スパニッシュが楽しめるとのことでもあり女性に大人気であるようですね





お昼は PASTA LUNCH SET とある6品だけの提供でありまして…
寒い日でもありましたので注文が集中したのでありましょうか　限定15食とあるラザニアは12:00の時点で完売されていましたので「フランス産鴨とポルチーニのクリームソース」をいただくことにいたします

ホームページに〝新鮮なオリーブオイルを使用し全国各地から集めた旬の素材をその自然のチカラをできる限り活かした調理法で提供します“とあることから、いろんな新鮮野菜が盛られたサラダを香り高いオリーブオイルのドレッシングでいただけるのではないかと勝手な期待をしていたのですが…
やはりランチセットに添えられるものに過剰な期待をしてはいけませんね
提供されたのは何の工夫もないサラダとオニオンスープでありました
そしてメイン
キチッと塩が味を引き締めてくれたクリームソースは乳臭さもなくおいしくいただけますし、柔らかな鴨肉やポルチーニの歯ざわりには満足なのですが…
提供されるお値段を考えますと致し方ないところではありますが、松茸やトリュフと並び世界三大キノコと称されるほどに香りがすばらしいポルチーニが期待ほど香らなかったことが些か残念に思えます



【PASTA＆TAPAS VOLPUTAS OLIVEOIL DINING TOKYO】
東京都千代田区丸の内1-9-1 グランルーフ2F
03-6269-9505

『Restaurant Kern』 1962年創業 丁寧な仕事が活きる上品な〝洋食〟がいただけます

何のアポイントもない今日
蟹クリームコロッケがおいしい洋食屋さんであると評判の『ケルン』でお昼をいただこうと虎ノ門へと足を伸ばします






虎ノ門交差点に建つTOTOビルの地下一階
とは言え、地下に向かう外階段には目立つ看板がありますので、迷うことなく伺うことができますね
雰囲気がある階段を下り店内に入りますと、100席ほどのフロアが広がっていまして…
場所柄ネクタイを締めたお役人が中心かと思いきや、意外にも女性のお客さまで埋められていました





運が良ければハンバーグと蟹クリームコロッケとのコンビネーションが週替わりのサービスランチでいただくこともできるようなのですが今週は残念ながら…
ってことでハンバーグを諦め、目的である「蟹クリームコロッケ」をいただきます
想像していたほどに蟹身は詰まっていませんが、タラバガニが使われているとのことや提供されるお値段を考えますと致し方ないことでありましょう
きれいな油で揚げられていることが窺える油切れの良さとサクッとした歯ざわりが楽しめる薄衣
そして、ベシャメルの滑らかな舌ざわりと、噂に違わない見事なものでありました
そんなコロッケにかけられるタルタルソースもクリーミーで酸味が抑えられているなど上品さを感じることができますし、添えられるお野菜もコールスローサラダと一手間がかけられていておいしくいただくことができますね


【Restaurant Kern】
東京都港区虎ノ門1-1-28 TOTOビルB1F
03-3591-4158

『Steak & Wine Block』 ブロックとの名の通り、ボリュームあるステーキを選ぶことができます

がっつりとお肉をいただきたい気分でもあり、アキバらしくメガ盛りをウリにしているようなお店を訪ねようかとも思ったのですが…
やはり、それなりにおいしいものがいただきたいと Yodobashi-Akiba にある『STEAK＆WINE BLOCK』へと向かいます






23区内でも有数の乗降客数である秋葉原駅前でありますし、集客力があるヨドバシカメラのテナントともなると賃料も相当なものなのでありましょう
8階のレストランフロアに並ぶ30店ほどのほとんどがチェーン店系列のお店なのでありまして…
お邪魔した「Steak & Wine Block」のほか「但馬屋」や「焼肉の牛太」も株式会社ヒロシステムのブランドなのであります

レンガ調の壁面に囲まれた店内にはバーカウンターがありまして…
ひとりだからとテーブル席に空きある中でそこへ促すようなお店だと嫌だなと思ったのですが、一番奥のゆったりとしたテーブル席をいただくことができました



お昼に提供される商品の柱は、肩ロースが使われるという「Block ステーキ」と「ハラミステーキ」でありまして…
店名を冠したBlockステーキが気になりながらも、ハラミステーキの柔らかさの魅力に勝ることは無く…
300gのハラミステーキをいただくことにいたします
お肉のおいしさも然ることながら、甘みがあるソースが実にご飯に合うおいしいものでありまして、このソースならもう300gくらいはペロリといけちゃいそうですね



忙しいお昼の営業を終えた時間だということもあり接客を担当するのは女性スタッフひとりでありましたので、お迎えからオーダー取り、商品提供や会計など、途絶えること無く作業が続いているにもかかわらず、はきはきとして元気の良い声と笑顔を絶やすことなく…
会計時に「またいらして下さいね」なんて微笑まれちゃうと、わざわざでも足を運びたくなってしまいますね



【Steak & Wine Block】
東京都千代田区神田花岡町1-1 ヨドバシAkiba8F
03-5244-4075

『WEST』 福岡のうどんチェーン店でいただく朝うどん

台風19号で被災された方々への配慮からか「祝賀御列の儀」は中止になったとはいえ「即位礼正殿の儀」は予定通り執り行なれるとのことで、空港はもちろんのこと東京駅界隈はかなりの混雑であろうと…






東京へのフライトを前に宿泊していたホテルの近くにある『ウエスト』で朝うどんをいただいておくことにいたします
福岡市内を中心に130店ほどを展開するチェーン店でありまして、24時間営業している店舗も多くありますし、元々リーズナブルな博多うどんの中でも更にお手軽にいただくことができるのであります
「チェーン店だし… 安いお店だし… おいしくないんでしょ」
なんて思われる観光客も少なくないのでしょうが、『ウエスト』と『牧のうどん』の二大チェーン店へ行けば博多のうどん文化を知ることができると言っても過言ではないでしょう





そんなお店でいただくのは「ごぼう天うどん」
それにイカ天をトッピングいたします
なぜチェーン店にしてこれだけのおいしさを提供できるのかと言いますと、店舗でお出汁をとっているからに他ならず…
麺は冷凍であろうと思われるのですが、もっちりとした弾力と博多うどんならではの柔らかさもあって、香り高いお出汁の風味とともにいただけるのであります
そしてネギ
博多うどんでは天かすとともにネギも好きなだけいただくことができるようにと卓上に準備されているお店が多いのですが、こちらでは直前まで冷蔵庫で管理されていたみずみずしいものが商品とともに提供されるなど細部までおいしさにこだわっていることもポイントでありましょう



博多といえば豚骨ラーメンも有名でありまして、最近ではこだわりのスープをウリに1,000円近いラーメンを提供するお店が増えてはいるのですが、本来の長浜ラーメンのシンプルで素朴な味わいをワンコインほどでいただけるお店も少なくありません
そんなお店を探しながら福岡グルメを楽しむ旅も楽しそうですね



【WEST】
福岡県福岡市中央区天神3-3-14 ホテルアセント福岡1F
092-718-1655

『因幡うどん』 1951年創業 60余年続く老舗うどんであります

中華料理の名店での修業経験を持つシェフが独立し、昨年の2月にオープンしたというラーメン屋さんを訪ねようと薬院へ
お昼は混み合うだろうとホームページの営業時間にある11:30に尋ねてみますと、本日は12:00開店とさせていただきますとの貼り紙が…






ということで、お邪魔したのは1951年に創業された『因幡うどん』
祇園には1882年に創業したとされる『かろのうろん』があることから老舗と表現することは憚られるかもしれませんが、60余年の歴史は博多うどんを代表する〝のれん〟だと言っても過言ではないでありましょう
そんな〝のれん〟を絶やしてはならないと、2016年に一風堂を展開する力の源グループが因幡うどんの事業を承継されたのだそうで…
お店の数を増やすことだけではありませんが、今後の発展が楽しみであります



博多うどんといえば各店がビジュアルにこだわった「ごぼ天」も有名ではありますが「丸天」もまた定番の人気商品でありまして…
ぶにゅっとした柔らかさか特長的なうどんと、ムチっとした歯ごたえがある丸天と食感の変化も楽しいのですが、
しっかりと出汁が効いたおつゆがしみた丸天は格別なのであります
そして「とろろ昆布」をトッピング
東京や讃岐ではメジャーではありませんが、博多ではとろろ昆布使い放題というお店があるほどにポピュラーなのでありまして…
アゴ出汁の香りを損なうことなく、旨味をより一層引きたててくれるのです



そして「かしわ飯にぎり」
白飯のおにぎりを提供するお店もありはしますが、かしわめしのおにぎりとともにいなり寿司を提供されるのが一般的でありまして…
もちろんお邪魔した因幡うどんではこのふたつがありましたよ



博多にはこう言った老舗的な歴史を持つうどん店のほか、40年ほど前に誕生し多店舗化をした『牧のうどん』と『ウエスト』の二大勢力に加え、北九州発祥の『資さんうどん』が進出して来たことや『大地のうどん』『小麦治』などの新興勢力も生まれていて…
それぞれが切磋琢磨することで、更なる博多のうどん文化の発展と浸透を期待しています



【因幡うどん】
福岡県福岡市中央区渡辺通2-3-1
092-711-0708

『ドライブイン鳥』 エリアNo.1の人気店でいただく「一番定食」

食器を見ようと有田へと出掛けたついでに…
隣町、伊万里にある地域No.1の人気店『ドライブイン鳥』でお昼をいただくことにいたします

昭和の時代には町と町とを繋ぐ幹線沿いには多くのドライブインがあって、休憩場所や食事などを提供していたのですが、パイパス化や高速道路化で役目を終え姿を消していったのであります






1944年の創業
当時の名を残しながらも、わざわざここを目的としたお客さまが集まるほどの人気であるようで、日曜日のお昼時ということもあって30組ほどが待たれていまして…
90分ほどの待ち時間の後、席へ案内していただくことができました
しかし、いただいたお席は掘りごたつが置かれた個室でありまして、6人もが掛けれるテーブルをふたりで広々と使わせていただくことができました







〝ドラ鳥といえばコレ！〟〝ドラ鳥の代名詞〟とメニューに書かれた「鳥めし」は必食でありましょうし、「やき鳥」もいただきたいと、鳥スープとやき鳥、それに鳥めしの3点がセットになった一番人気商品である「一番定食」をお願いたします
身が柔らかい若どりを焼肉スタイルで焼き上げ、お土産でも販売される秘伝のタレをつけて…
ちょっと甘みがあるタレでしたので、卓上にある豆板醤を混ぜてピリ辛でいただきます
そして鳥めし
果たして鳥めしとはどんなお料理なのかと楽しみにしていたのですが…
いわゆる博多でいうところのかしわめしでありますね
しかしこれがなかなかおいしいものでありまして、結構なボリュームであったにも関わらずペロリと





そして「ちゃんぽん」と「若どりの唐揚げ」
ちゃんぽんのスープは鳥ベースであろうことから濃厚なものを想像していたのですが、これが意外にもさっぱりとしたものでありまして…
奥の方にある鳥スープならではの旨みと甘みをおいしくいただきます
麺よりも多いのではないかと思えるほどにたっぷりな野菜が盛られていたことにはビックリでありますが、これまたペロリと完食であります
唐揚げもカリッと揚がっていますし、しっかりと味も付いていて…
添えられたカレー塩で香りづけしながらいただきます



30組もの待ち客がありながらも、その対応は見事なものでありまして…
おいしいお料理がリーズナブルにいただけることだけが人気を支えているのではないと確信できるものでありました



【ドライブイン鳥】
佐賀県伊万里市大坪町甲1384-2
0955-23-0667

『ヒッコリーのきのみ』 気の良いご夫婦が営むホッコリとした洋食屋さんでナポリタン

福岡県の北西部にある鞍手町
福岡市内からは一時間ほど掛かるところであることから滅多なことでは行くこともない町なのでありますが、ちょっと近くで用事がありましたので…






かつては直方市で永くご商売をされていたというお店がここへ引っ越して来たのは5年前のことであるそうで…
4名掛けテーブルが4卓と2名掛けテーブル1卓が置かれる小さなお店には、ふたり連れの年配の女性や小さなお子さまを連れたお母さん、その来店されたのは常連ぽさがあるネクタイ姿の中年男性など地元のお客さまに支持されているようであります





洋食屋さんらしくハンバーグとオムライス、それにナポリタンやカレーと言ったお料理が主軸であるのですが…
「ハンバーグとえびフライ」や「カツのせナポリタン」「ハンバーグのせオムライス」などと男性には魅力的なコンビネーションが並びます

いただいたのは「カツのせナポリタン」
極太麺をケチャップで炒めた昔ながらのナポリタンかと思いきや、ソーセージとオニオン、ピーマン、マッシュルームと定番の具材に加えパプリカとともにアルデンテがあるスパゲッティが…
頭の中で描いたナポリタンと異なっていたことでテンションは下がるものの、これはこれでおいしくいただけるものでありました
更にトッピングされたカツ
これも結構なボリュームであることからお腹も大満足ですし、使われる豚肉も甘味があるものを選び抜いているようで…
決して安く売るのではなく、おいしいものを提供することを考えているようですね



そして友人が頼んだ「ハンバーグとえびフライ」
手作り感溢れるハンバーグは牛の旨みと噛み締める歯ごたえがおいしくいただけますし、添えられた有頭の海老も立派なものでありまして…
付け合わせも全て手作りされたものと満足感がありますね



ご夫婦で営業されているようで、優しく人が良さそうなお母さんと、姿は見えませんでしたが調理を担当するお父さん
そんな夫婦のお人柄が料理に出ているような優しい味わいは毎日いただいても飽きないであろうものでした



【ヒッコリーのきのみ】
福岡県鞍手郡鞍手町新延1479-2
0949-42-5566

『Hitoshinaya あさごはん』 3種の薬味で程よく3杯のお粥を楽しみます

定例の福岡出張なのですが…
今日はちょっと別件もあっていつもより早い便でフライトすることとなり、ほんのちょっとだけ早起きします








ブランチ的な時間であったことから到着ロビーにある『丸福珈琲店』でトーストサンドでもと考えたのですが、フロアを降りるのも面倒だと『Hitoshinaya』へと向かいます
いつもの時間だと満席近くのお客さまがいらっしゃるのですが、3軒並びのお店は何処もガラガラで…
時間が違うと空港の景色も変わるのですね









お気に入りで何度も使っているお店なのですが、仕切り箱に入る小鉢的なお料理は季節で変わるもののメインとなるお料理が変わることなく…
それだけが残念で仕方ないのですが、今日いただいた「白粥」は初めてですので期待でワクワクであります

軽くお碗に3杯分ほどのお粥は、生姜風味の鶏そぼろ、鮭フレーク、高菜漬けと添えられた薬味でいただけるのですが、この量が見事なまでにちょうど良く、キチンと考えて作られているのだと感心いたします



【Hitoshinaya あさごはん】
東京都大田区羽田空港3-3-2 第1旅客ターミナル 2F 北ウィング
03‑5757‑8853

『Becker's × PRONTO』 2019.10.07オープン 昼はバーガー 夜はビール Becker's と PRONTO のタイアップで生まれた二毛作

生活者のニーズ多様化の時代
飲食ビジネスにおいて二毛作が当たり前になる日も遠くないように思えるのでありまして…
その先駆けと言えるのが、喫茶ビジネスに長けたUCC上島珈琲とお酒の提供に長けたサントリーホールディングスとの共同出資によって生まれた『CAFFE＆BAR PRONTO』でありましょう
銀座に一号店を出店した1988年当時はまだBARという言葉が浸透していなかったこともあり苦戦もあったようですが、本業の片手間ではない〝本物〟を提供し続けたことで30年たった今でも成長を続けているのであります










そんな PRONTO とハンバーガーチェーン Becker's とがタイアップして生まれた『Becker's × PRONTO』の一号店が、秋葉原にオープンしたとのことで早速お邪魔させていただきました
場所は電気街口改札を出てすぐのところに開業したホテルメッツ秋葉原の一階という好立地でありますし、間口も広いことからかなり目立っています

奥行きのない薄っぺらなお店ではありますが、その間口の広さを活かすように注文カウンターとは別にバーカウンターを設けてあり、6連のビールタップを設置するなど〝二つの顔〟を演出されていて…
朝から夜までフルタイムでビジネスチャンスにしようと、17:00まではBecker‘sが提供するクロワッサンモーニングやハンバーガーを、そして夜にはビールに特化した「ビアテリアPRONTO」のメニューがいただけるとのことであります



お邪魔したのは二毛作のお勉強をしようと訪ねたお蕎麦屋さんでお昼をいただいた後のことでしたので…
軽く「ベーコンエッグバーガー」をセットでいただくことにいたします
フワサクのバンズに挟まれるのはグルメバーガーと呼ばれるお店と比べると明かに小さなものでありまして…
ファストフード系のバーガーショップは何処もそうなのでしょうが、このようなカフェタイムにも気軽に利用していただこうと考えた上でサイズダウンされているのでしょうね



数年前から〝ちょい飲み〟や〝昼呑み〟といったワードが飛び交うようになり、簡単なツマミで軽く一杯との需要が高まってきているようですし…
この流れとは別の理由からなのですが、銀座では夜のみの営業店舗の昼間をシェアリングするなどの二毛作も広がっていたりと、多様なニーズに応える形でさまざまな二毛作ビジネスが台頭し始めているようであります



【Becker's×PRONTO】
東京都千代田区外神田1-17-4 JR東日本ホテルメッツ秋葉原1F
03-5297-1120