年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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JR東海道本線岐阜駅:「桔梗苑」    芯だけを使い、しっかりと下味を付けたタン塩は必食です

2014-07-08 23:04:16 | 東海
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10月に予定されているセミナーのひとコマを担当させていただくことになり、今日はその打ち合わせで岐阜へと出張であります
盆地である岐阜は元々暑い街ではあるのですが、今日は台風の影響なのか湿度がとっても高いようで、ムシムシとした不快な陽気でありました



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打ち合わせを終えた夜、岐阜の名店「桔梗苑本店」さんへお邪魔いたします
新岐阜駅前の繁華街では無くそこからタクシーでワンメーターほど移動した住宅地の中にひっそりと佇むお店でありまして、その店構えからも名店であることが窺えます
この場所で創業して50年近く、真摯に美味しい焼肉を提供し続けていることで得た「名店」の称号ですね


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折角の名店でありますから、ちょっと上等なコース料理をいただくことにいたします
先々代がこの地でキムチ屋さんを始めたことが焼肉店創業のきっかけになったと言うだけあって、そのキムチの熟成と発酵は見事なモノでありますし、焼肉店でいただくコースとしては珍しくスープが提供されるのですが、これも自慢のスープを多くの方に召し上がっていただきたいと言うお店の思い入れでありまして…
そしてタン塩
多くのお店では塩胡椒を振るだけで提供されることが多いタン塩ですが、こちらではニンニクを加えた塩ダレでしっかりと下味が付けされたモノが提供されます
ですから、タンの厚みに負けないしっかりとしたインパクトある味が楽しめますし、更には、より美味しくタンをいただいて欲しいからと周りの側を削ぎ落した芯の部分だけを提供すると言うこだわり
うちに来たならまず塩タンを食べて欲しいと言うだけあって贅沢なひと品ですね


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柔らかく旨みがあるヒレをいただいた後はカルビからロースへと続きます
焼肉店で言うロースとは赤身のお肉を指すことが多く、内モモなどが使われることが多いのですが…
ココではサーロインやリブロースと言った部位が使われているようですし、A5と言う最高ランクのお肉だと言いますから、美味しさに間違いはありませんね
上等なお肉を提供するお店のほとんどは、そのお肉の美しさをお客さまに伝えようとタレで揉み込むことを避ける傾向にあるのですが、ココは伝統に裏付けされたお店でありますから、冷蔵されたお肉が常温に戻るまでタレでしっかりと揉み込まれていますから、お肉の美味しさを余すこと無くいただけますね


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更にハラミやミノと焼き物をいただいた後、食事物として冷麺をいただきます
しっかりと旨みが出た牛骨スープにコシがある麺
甘味や旨みが効いていますので、お酢などを食われること無く美味しくいただけますし、いただいたお肉の脂をスッキリと流してくれるものでありまして…
ココにもこだわりが感じられますね
更に驚くのはデザートでありまして…
まるでフレンチレストランで提供されるデザートのようにきれいに盛り付けられているではないですか
これは女性にとってうれしいことでありましょう


最初に提供する一品にしっかりと味があるモノを提供することでお客さまの心をを掴み、中盤にひと山を作った後は、〆の一品で印象を残す
「W理論」などと言われることがあるのですが、ココではタン塩でお客さまの心を掴み、〆のデザートで印象を残しているようですね
繁盛店にはキチンと理論に裏付けされた法則があるようです



【和牛焼肉処 桔梗苑】
岐阜県岐阜市加納矢場町2-29
058-272-1881