konaki。

年寄りの好き勝手。

スーパーカブ その拾弐

2021-05-12 01:00:40 | アニメ「スーパーカブ」

「ある二輪冒険家の本を読んだから」

礼子さんが読んだ本は実在します。

『地平線への旅―バイクでやったぜ北極点』
著:風間 深志

1989年(平成元年)に出版された本で入手困難、プレミアが付いています。

https://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E5%B9%B3%E7%B7%9A%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%97%85%E2%80%95%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%A7%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%9C%E5%8C%97%E6%A5%B5%E7%82%B9-%E9%A2%A8%E9%96%93-%E6%B7%B1%E5%BF%97/dp/4163432108

konaki。は28歳でとうにバイクを降りていて知らない本なのですが、

著者の「風間 深志」という名前に「ん?」と思いウィキってみると、
あ、この人知ってる!となりました。

風間 深志(かざま しんじ)さんは1950年9月26日生まれなので、
konaki。の11個先輩です。

で、konaki。がバイクに興味を持ち始めた16歳は1977年。
風間さんは1972年から1980年、モーターマガジン社に在籍していて、
「月刊オートバイ」誌の編集者とのこと。

当時の情報源は雑誌(専門誌)で「月刊オートバイ」と
内外出版社の「ヤングマシン」が2大巨頭でした。

あ、モーターマガジン社は「Mr. Bike」も出していましたが、
ちょっと改造車(所謂暴走族)テイストだったのであまり読まず、
もっぱら「ヤングマシン」を愛読していました。

ただ、その頃のkonaki。にとっての風間さんは「風間」ではなく「風魔」です。

「1980年バイク用品専門店、風魔プラス・ワンの第1号店を練馬にオープンする」

konaki。19歳の時でドンピシャなのですが、第1号店のオープンは知らず、
その頃バイクで246の用賀辺りに「風魔+1」というお店を見つけ、
中を覗くと革製のツナギが並んでいて敷居が高かったです。

現在は世田谷の上馬に「風魔プラス1世田谷店」があります。
http://www.27bashi.com/fuma/

そんな風魔さん、イヤイヤ風間さん、
ウィキでみると凄い人だった(ご存命です)
のでビックリ!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E9%96%93%E6%B7%B1%E5%BF%97 

アニメ「スーパーカブ」、恐るべし。(;^^)ヘ..

閑話休題。

バイクでの富士山登山を目論みますが今は登山規制があり、
また本にも
「険しいがれきの急斜面は高性能のオフロードバイクしか登れない」
と書かれていて、流石に相棒では無理か・・・

そんな中「スーパーカブ オフロード カスタム」で検索した所、
「CT110 ハンターカブ」に出会います。

で、普通なら「よし、ハンターカブを手に入れよう」だと思うのですが、
礼子さんは「ハンターカブのパーツを相棒に取り付けよう!」と。

これ、もうカスタムマシンマニアです。(´・∀・`)

で、早速相棒をカスタムする礼子さんですが、
konaki。が見る限りタイヤをブロックタイヤに換装するくらいだったような。
(サスもマフラーもいじってないのかな・・・)

で、次は「富士山をバイクで登りたいから」という志望動機で
富士山にて山小屋へ物資を輸送する仕事に就きます。

多分この時面接した店長は「なんだ、この娘は?」だったと思いますが、
konaki。も十代を思い起こすとまさにこんな感じだったなぁと。。。

採用となった礼子さん、店長から説明を受けます。

「荷積みの仕事は明日の朝4時から。
 それと走路確認をしてもらうことにしたから」

「!」

「キャタピラー車が出発する前に天候や路面の状態をチェックしてもらう。
 そいつでな」

いやいや店長!大義名分を礼子さんに出してしまいました。

「まぁ、チェックは6合目までで良いんだが、
 必要ならもっと上まで登ってもらってかなわないから」

これ、フィクションならではですが、この歳になって判るのが、
店長、若かった頃の自分の気持ちを被せましたよね!

時は戻って店長との会話です。
「私は知りたいだけです。自分があれを乗り越えられる人間か」

とはいえ、そんなに簡単に走破できる訳もありません。

転倒する度に愛車は傷ついていくのですが、
そんな中でウィンカーがもげます。(T^T)

レース用車両であればそもそも保安部品は付けませんが、
一般車両は安全基準もありウィンカーは目立つように車体から飛び出ています。

なので、点灯すれば真っ先に破損する所ですが、
礼子さんはガムテで補修します。

勿論応急修理なのですが、
そういえばモトクロスの草レースに参加していた頃、
壊れたマシンがピットインして来たときの応急処置で
ガムテは大活躍でした。(*^▽^*)

そもそもマシンもキャブをはじめ殆どがアナログだったので、
そんなこんなでレースに戻ることが可能という、
本当に人間味のある草レースでした。

挑戦を続ける礼子さんの身体にも高山病というダメージが見舞いますが、
店長がエベレストに登頂している登山家であることを知る礼子さん。
ここでセリフにはないけど、礼子さんは自分の未熟さを感じたのではないかと。

「山に身体を沿わせる」という店長からのアドバイスを聞いた礼子さんは
あらためて富士山を見つめて思います。

「山頂にかすかなゆっきげしょうが残る夏の富士。
 きれいな山だと思った。
 もっと近くで見てみよう。
 もっと高い場所から見下ろせば、更に綺麗に違いない」

水を差してすみません。
麓から美しくみえる山に登ってしまったら、
その姿を見ることは(見下ろすことなんて)出来ないです。

と、野暮な事は言いっこなしでAパート(前半)が終わります。


konaki。

コメント
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