第124号ではDOHCの肝となるタイミングチェーンを取り付けましたが、
konaki。的には気になる点が2つありました。
一つは紙面で紹介されている「張りが適切な状態」の写真で、少しだけたるんでいる事です。
今号の完成写真では「たるみ無し」だし、実際にたるみは出ません。
もう一つはクランクシャフトスプロケットの溝を上向きに取り付けますが、
その合いマークはドリブンギアにもあって、
おそらくクランクシャフトの凸と合わせる事になろうかと。
でも、その通り組んでいくと、
ピストンのタイミングとカムシャフトのタイミングが合わないのでは?
と思ってしまいました。
以降、konaki。のにわか知識での組み立てなので、個人の意見としてご了承ください。
まず、4サイクルエンジンはピストンが2回上下するたびに、
吸入・圧縮・爆発・排気をシリンダー内で行います。
DOHCは吸気と排気のタイミングをそれぞれ別のカムが受け持つので、
そのタイミングは非常に重要です。
そして、モデルのカムシャフトには凸の目印がありますが、
これは4番目のカムの一番長い先端になっているので、
それぞれのタイミングに合わせるためにスプロケットが左右に分かれていて、その角度が違います。
でも、製品設計では折角その角度をずらしているのに、
カムチェーンの取り付けの時にたるみがあっては台無しかと。
という事でカムチェーンの張り直しです。
組み立てガイドの指定している位置を4番のカムで確認します。
このタイミングは4番のシリンダーが上死点にあって圧縮されています。
ここで爆発が起こりピストンが押し下げられ、
次に上昇するタイミングで排気側のカムが開いて排気されます。
そしてピストンが再び下がるタイミングで今度は吸気側のカムが開いて吸気されます。
なので、このタイミングを守るためにチェーンはピンと張った状態にします。
ネジを締めてチェーンが外れないようにします。
次が二つ目の疑問ですが、
クランクシャフトにある凸は1番と6番のピストンが上死点にあります。
でも、カムのタイミングは4番の爆発です。
なので、まず4番を上死点にしてみます。
すると、クランクシャフトの凸は左斜め下になりました。
なので、それに合わせて124-Cの表裏に注意しながら凸の向きを合わせて取り付けます。
チェーンは駒になっているので、微調整は必要ありません。
ギアをシャフトに入れてからドリブンギアを合わせます。
ドリブンギアの合いマークとクランクシャフトの凸が同じ角度になりました。
最後に可動を確認して完了です。
もちろんこんな作業、モデルでは必要ありません。
でも、実車では一コマずれてもエンジンの不調になるのでついやっちゃいました。(;^^)ヘ..
konaki。の無駄なこだわりでした。
konaki。
今号のパーツではカムシャフトスプロケットの左右を確認します。
予めネジETをカムシャフトにねじ込むと・・・ここで止まってしまいました。(。・_・。)
φ1.6mmのトリル刃を差し込んで深さを測ります。
6mmしかありません。(>_<)
φ1.6mmで掘り進み、φ1.8mmまで穴を広げます。
ネジETを根元までねじ込みます。
スプロケットを差し込んでネジ止めします。
ネジはぎりぎりまでゆるめにして、スプロケットにチェーンをかけやすくしておきます。
チェーンの組み付ける方向を確認します。凸が進行方向で、左向きです。
片方のスプロケットにチェーンをかけます。
スプロケットの凸を左45度に合わせます。
もう一つのスプロケットを左90度に合わせて、
チェーンを少したるませて組み付けます。
まだテンショナーに通さずに124-Cのギヤをチェーンにかけます。
チェーンをテンショナーにかけながらギヤをシャフトに通します。
ドリブンギヤの凸とギヤの凹を合わせてシャフトに通します。
最後にネジETを締め込みます。
今号の完成です。
次回、第125号は10月18日(水)発売、「フライホイールなどを取り付ける」 です。
konaki。
今号のパーツはチェーンです。
S20エンジンは「可動モデル」なので、それが考慮されたポリアセタール樹脂製です。
ポリアセタール樹脂(POM)は、その特性から模型などのギアに採用されている素材で、
元の色は乳白色ですが今回は黒色に着色されています。
今号の組み立ては121号の提供パーツを使用しますが、
それぞれ一箇所太く(大きく)なっているところを合わせます。
きちんとはめ込みます。
裏から見るとこんな感じです。
今号の完成です。
次回、第124号は10月11日(水)発売、
「スプロケット・ギアとチェーンを取り付ける」 です。
konaki。
パーツ一覧です。
ネジは1本の長い短いと2本の長い短いです。
ギアケースをシリンダーブロックに合わせます。
きちんと合わせた事を確認します。
1本の短いネジで固定します。
2本の長いネジで固定します。
今号の完成です。
保管パーツです。
次回、第123号は10月4日(水)発売済み、
「チェーンを準備してシリンダーヘッド(フロント)を組み立てる」です。
konaki。
パーツ一覧です。
ネジは長いのと短いのです。
シリンダーヘッド(リア)をシリンダーヘッドに差し込みます。
そのままシリンダーブロックに差し込みます。
きちんとはめ込まれた事を確認します。
長い方のネジ2本で固定します。
短い方のネジ2本で固定します。
短い方のネジ1本で固定します。
今号の完成です。
スケルトン側です。
今号の保管パーツです。
次回、第122号は9月27日(水)発売済み、「ギアケースなどを取り付ける」です。
konaki。