適当に折り合いをつけながら・・・

 

自分探しの旅に・・・

そして、未来に・・・

つながれ~!

ほっとっていいんですか?

2010-06-12 | 農業
 古民家からの帰り道、「ジュースを買おう!」と、めずらしく夫が言う。草刈りという重労働で、二人ともエネルギーを使い果たしていた!

夫と2週続けて古民家掃除!
今日は、ストーブ収納、こたつ布団の整理
干して納めるもの・持ち帰って洗濯するもの、エイヤ捨てるもの!!!

そのあとは、毎度毎度、草刈り・・・

田舎は田舎のおきてがあって、荒れた畑も草の種を実らせてはいけないのだ!

 はあ~草が伸びとるで~~

管理人に、先に言われると、腹を立てる夫
今日は、言われる前の草刈りです

しかも今日は、私も、カマを持って、同行

荒れ畑は、ヒメジョーンの、一面白い花が咲いて~~絶景かな絶景かな~~!
 ブログようにデジカメ持ってくればよかった~~

気楽に話してたのは初めのうち
梅の木に絡んだ藤は、しつこく・・・笹も伸び放題・・・とげのある草が痛い

夫は、背丈まで伸びた草と格闘

 ああ~もうやめた~帰ろうで!

予定の半分だけど、やらないよりはましだ…帰ろう帰ろう、暑いし~~

帰り道、田植えがしてない田んぼがあった
土手も田んぼの中も草が伸び放題で、このあたりでは珍しい??

 にしやのおじさんが、おこっとったたんぼだ
 「もう田植えはせん、草も刈らん」と、ゆうとった
 役場と、もめたらしい・・・夫がぼそっと言う

にしやのおじさんは、唯一のおじいちゃん
私が知っている古民家周辺の7軒

古民家も、その前の家も、その横も、ちょっと離れたあの家もこの家も・・・
5軒は80歳代のおばあちゃんの一人暮らし
1軒は夫の幼なじみ夫婦(60歳代)

そして残る1軒が、にしやのおじさん夫婦、といっても80代夫婦
貴重なおじいちゃんなのだ!

左官業を退職して、田んぼを守っている
左官業の技を生かして、田んぼに、農機具が入りやすいように
工夫して、コツコツと、何年もかかって、立派な農道をつくった・・・

それがいけなかったらしい・・・

そうかもしれないけど~~
限界村に達しているこの集落で・・・
若者が捨てて出て行った故郷で・・・
農地を荒らすまいと、コツコツと、田んぼをつくり・・・

自分ちの田んぼを、自分で作っている最後のおじいちゃんなんです
そのにしやのおじさんが
 もう作らん、草も刈らん・・・って、我が田んぼを、ほっとく悔しさが・・・

なんだか、我がことのように、悲しくて、悔しいのです。

どの田んぼにも、青々と稲がなびいているこの季節に・・・
自分の田んぼに田植えをしなかった・・・

消えて無くなりそうな集落で
農地を荒らし草を生やすのは末代の恥と思って頑張っている最後のおじいちゃんが・・・
田んぼに、田植えをせず、草を生やす・・・
おじいちゃんの、夢とやる気と元気を奪ってしまった・・・

それは、7軒が必死で守っている田畑
みんなの夢と希望と元気を奪ってしまったのですよ!

頑固な変わり者が、罪ですか?
ほっとっていいんですか? 
コメント (2)
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