発売中の『航空ファン』12月号では、ドイツ空軍ユーロファイターの来日記事に続いて
陸上自衛隊輸送航空隊のV-22の取材記事も紹介しています。
これは国内で初めて機種転換訓練を受けていたパイロットが、
その課程を修了したのにあわせて、木更津駐屯地を訪れて取材したリポート。
V-22(オスプレイ)という特殊な航空機の操縦には、
慣れるまでにも時間がかかったのではないかと思って何人かに質問しましたが、
学生も教官も口をそろえて
「ナセルを動かして機体操作をすることには、最初わずかに違和感がありますが、
意外と早く慣れました」と話していました。
また機体のアシストシステムが非常に優秀で
パイロットの操縦をサポートしてくれることもあり、
滑走路が不要で長距離を速く移動できるV-22への、
今後の機体も隊員から伝わってきました。
ちなみに、米海兵隊では固定翼機からMV-22Bに機種転換するパイロットもいますが、
アメリカで教育を受けてきた教官の佐藤1尉によれば、
「ヘリコプターに近い感覚はありますが、固定翼機からも無理なく転換できるのは、
やはり機体が扱いやすいことにも起因していると思います」と説明してくれました。
このV-22、陸上自衛隊の現場では基本的には「オスプレイ」とは呼んでおらず、
コールサインに由来する「ビーナス(ヴィーナス)」の呼称を使う人も多いとか。
参考までに、輸送航空隊の略称は「輸航隊」なんだそうです。
7月に国内での機種転換課程を修了した「純和製」V-22パイロットのひとり益子2尉も、
今後任務飛行や災害派遣などでV-22のポテンシャルを最大限に発揮できるよう、
V-22での訓練に励んでいるそうです。
ちなみに同期と一緒に作った機種転換課程の修了パッチは、
ご自身も大好きだというあの映画の影響か、
米海軍のNFWS(トップガン)卒業パッチによく似ています
(写真は奮発して特注したという修了パッチのデザインが刺繍された
ヘルメットバッグを持つ益子2尉)。
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