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レッドブル・エアレース千葉リポート(その3)

2018-05-26 22:07:47 | BLOG×記事
レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2018第3戦千葉大会は、
本日5月26日、予選ラウンドが行なわれました。
予選前に行なわれたフリープラクティス2、3は、昨日のフリープラクティス1に比べ
風はだいぶおさまったものの、風向が変わったこともありペナルティが続出、
とくにターン3と11のBTM(バーティカルターンマニューバー)でのオーバーG、
ゲート6、7でのインコレクティブやパイロンヒットが目立ちました。

16時05分から始まった予選セッションは今シーズンのポイント順で始まり、
クリスチャン・ボルトンから順当にフライトが進みました。
最速は最後に飛んだポイントリーダーのマイケル・グーリアンで、タイムは55秒424。
2番手は56秒058を記録したカービー・チャンブリスとアメリカ人選手が1、2を決めており、
この2名の折り返し部分でのスピードや旋回半径には眼を見張るものがありました。
室屋選手は12番目に登場。2回のフライトのうち、タイムのよかったのは1本目で
結果は56秒403、成績としては3番手となりました。成績そのものは悪くはないのですが、
明日のRound of 14で対戦するのは、なぜかタイムを伸ばせなかった前戦カンヌの覇者、
マット・ホールと強敵です。

予選後の記者会見にはシリーズのポイントリーダーで本日最速のグーリアン選手、
レースディレクターのジム・ディマティオ氏とともに室屋選手も参加しました。



グーリアン選手は、日本のファンがどこの国よりもあたたかく、サインセッションでも
たくさんの人が自分やチームメンバーを応援してくれること、だからこそ千葉は特別で、
決勝でもいい成績を残したいという思いが強いことを説明。
ディマティオ氏は関係機関の協力で今年も千葉大会が開催できることに謝意を表したうえで、
直線的なレイアウトのわりにはテクニカルな千葉のトラックの特徴を説明、刻々と変わる風も
重要なファクターであり、コースデザインにはそのあたりを考慮したことを明かしました。
一方で室屋選手は、予選では一発のフライトチャンスをモノにすることができて
3番手に滑り込むことができたものの、じつはかなり運にも恵まれたフライトで、
今レースから導入したスモールテイルが風の影響もあって
非常に難しいフライトの要因のひとつになってしまったことを明かしました。
そうした理由から、スモールテイルの本格的導入には自身の調整がさらに必要であるとして、
日曜日の決勝ラウンドでは従来の尾翼に戻すことをここで発表、
残念ながらスモールテイルの室屋機を今回日本で見ることができたのは、
フリープラクティスと予選のみとなってしまいました。



明日27日は14時からRound of 14 がスタート、NHK BS1では生中継が予定されています。
ぜひホール選手にRound of 14で勝利して勝ち進んでもらえるよう、
現地に赴く方はもちろん、テレビの前の皆さんも室屋選手に応援パワーを送ってください。

なお、JR京葉線の海浜幕張駅前には、今日はレッドブルのミニが勢ぞろいしていました。
明日も期待されますので、昨日も紹介したZOZOマリンスタジアム駐車場のイベントとともに、
興味にある方はぜひ現地にお出かけください。
また、レース直前の12時ごろからはマスタークラス参加選手
(選手名は非公表ながら1名は室屋選手であるだろうと推測)3名による
大会開催記念のパレードフォーメーションフライトが会場上空で実施されるそうです。



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