本日、都内のノースロップ・グラマン・ジャパン事務所でジャック・ドーセット駐日代表が出席し
「日本におけるノースロップ・グラマン」と題した報道陣との懇談会が行なわれました。
今回の懇談会は新しい大きなニュースがあるわけではなく、同社の現状を紹介する内容でしたが、
同社が手掛ける有人機、無人機のプログラムやC4ISR、サイバーセキュリティといった事業の
最新情報がもたらされ、そのなかでは現在B-21プログラムや米空軍T-Xプログラムに
大きな予算が割かれていること、グローバルホークでの高高度偵察任務の運用コストが
ここ2年ほどでそれまでの半分ほどに削減されたこと、同社が製造を担当する
F-35中央胴体の生産状況(すでに250機を納入)、航空自衛隊向けE-2Dの1~2号機は
製造過程で、2018年までに航空自衛隊に納入されることなどにも触れられました。
なかでも興味深かったのが、13機が運用されている航空自衛隊のE-2Cの動向。
MiG-25亡命事件を契機に導入が決定的となった、わが国初の早期警戒機E-2Cは、
当初FMS契約の弊害もあり部品の調達などに時間を要し、稼働率が低い時代もありましたが、
そうした問題への対策は徐々に進み、とくにここ18ヵ月、防衛省や川崎重工を含めて
さまざまな取り組みが行なわれた結果、大きな改善が見られたとのこと。
E-2Dについては新たな調達・支援モデルを策定し、円滑に運用できる稼動状況を維持できるよう
現在も取り組んでいるそうです。
またE-2D導入後もE-2Cの運用は続くため、維持・管理のシステムやアップデートプログラムについて
引き続き研究が続けられ、また2017年からはノースロップ・グラマンの技術者が来日し
空自のE-2Cに関してもハミルトンサンドストランドの複合材製ニュープロペラ、NP2000への改修が
順次進められることになるそうです。
上が現状の航空自衛隊E-2C、下がNP2000を装備した米海軍のE-2C-2000。
お知らせまで。
情報をいただき、ありがとうございます。いよいよなのですね。