今月も無事、『航空ファン』の編集作業が終了、6月21日に全国の書店に
無事並ぶ予定となっています(一部発売の遅れる地域があります)。8月号では
過去の戦闘で敵からの被撃墜ゼロという現代最強の戦闘機、ボーイングF-15イーグルの
なかでも、デュアルロールファイター(複合任務戦闘機)として活動中の
F-15Eストライクイーグルとその派生型を特集します。
F-15Eは米空軍の機体ですが、そのほかに派生型としてサウジアラビア空軍のF-15S/SA、
イスラエル空軍のF-15I、韓国空軍のF-15K、シンガポール空軍のF-15SGがあり、
航空自衛隊F-X候補にも挙げられていました。
それぞれ戦闘機としてのみならず、大量の対地/対艦攻撃兵装を搭載できる
“一人二役”の重戦闘機で、レーダーやセンサーなどはいまも絶えず進化し続けています。
カラーグラフページでは同機の訓練の模様を米本土の2つのストライクイーグル基地、
ノースカロライナ州シーモア・ジョンソンとアイダホ州マウンテンホームで取材、
空撮を含めた迫真のリポートをお届けするほか、本文記事として同機の能力と発展の
経緯を詳細解説を掲載します。
とくに表紙の迫力のカットなど、マウンテンホームの空撮と、シーモア・ジョンソンでの
F-15E 70機の一斉発進のリポートは圧巻ですのでお楽しみに。
このほかにもスイス空軍独自のF/A-18パイロット養成システムで運用されるPC-21、
静浜、美保、防府、大村、北宇都宮、霞ヶ浦など初夏の自衛隊航空祭、
大分でのブルーインパルスフライトや海上保安庁観閲式といったイベント、
AWACにも参戦する日本人唯一のレッドブル・エアレーサー室屋義秀の2012年などを紹介。
さらに短期モノも含めた連載群もお薦めですが、今月から不定期で始まる
目が離せない企画が「ヒコーキマニア的人間航空史」。歴史に埋もれていた
あまりにも貴重な幻の写真がいま、誌面でよみがえります! そして
飛行機写真マニアには必見の、フィルムカビ対策と対処法も注目です。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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産経の携帯ニュースサイトは確認しておりませんが、編集部としては新聞、テレビを含むマスメディアがF-35問題をどう論調するかに対して、とくに意見をここで披露することは避けたいと思います。
ただし、昨今の航空機は軍用機、民間機含めて開発に要する時間や予算が当初予定よりも大幅に膨れ上がることはほぼ既定の路線となりつつあります。F-35に関しても航空自衛隊が導入の正式契約を結んだことで、今後そうした時間的、予算的な問題がいろいろと取り沙汰されることは想像の範囲内だと思っておりますし、『航空ファン』ではそうした事実関係を淡々と、かつ客観的に情報提供し、皆さんにその時々の状況を理解していただけるよう、努めていきたいと思います。
いずれにせよ、航空関連に限ったことではありませんが、ひとつの情報のみを鵜呑みにせず、さまざまな視点からニュースを読み解く“読解力”というのも、いまの時代必要なのかもしれませんね。MV-22の配備問題などを見ていてもそのように感じます。
昔ははがきに色んな要望や苦情を書いて投稿しても,全くどうなっているのか分かりませんでしたが,今はこうしてすぐお答えを頂けるのですから,良い時代になったものだと思います.
費用対効果と言われますと一言もありませんので,希望として聞いて頂けただけで結構です.
少なくとも今市場に日本語で読める同種のものはありません.
無料で使用できる軍用機のアドオンソフトを知ってからは,楽しみ方も変わりましたが,『航空ファン』の性格に合わせた軍用機中心のFS解説書を是非出して頂ければと思っています.
それでは来月号を楽しみにしております.
大先輩からの激励&ご意見ありがとうございます。
フライトシムに関しては、おっしゃるとおりなかなかソフトが出ているわりには盛り上がらず、先日も本ブログのコメントで厳しいお言葉をいただきました。われわれもできるかぎり分かりやすく紹介しつつ、ユーザーの裾野を広げたいと思っているのですが、まだまだのようです。別冊などでの解説書となると部数の問題など費用対効果も考えなければならなくなりますが、今後もできるかぎり、このジャンルについても工夫して紹介していきたいと思います。
来月登場予定の超ベテランと紹介された大野芳希さんは,私を今から53年前の1959年に,神田神保町にあった旧文林堂に連れて行ってくれた恩人です.
おかげで私は『航空ファン』の編集部で,日給300円で1959年9月から一年半アルバイトをさせて頂きましたが,毎日楽しくて良い思い出です..
さて毎月デジスカイ/フライトシムの素晴らしき世界 と言うのを読ませて頂いております.
キャリアだけはもう12,3年になりますが一向に上達しません.
一時よりはフライトシムの愛好者は減ってしまっているようですが,毎号の記事のように面白いソフトが結構登場しています.
それなのに今市場には適当なフライトシムの解説書が全くありません.
ネットにあってもなかなか参考にするのには難しかったり,不十分だったりします.
このデジスカイで紹介した記事を中心に,もっと易しい解説書を発行して頂けませんでしょうか.
かゆいところに手が届く,見た目も楽しいフライトシムの別冊を出して頂けないものかと思っています.
激励のコメントありがとうございます。
イカロス出版の「フランカー」本は弊誌8月号書評欄でも紹介しています。そこで触れているとおり、多岐にわたるフランカーファミリーを総体的に把握するにはいい本です。
いずれ、わが「世界の傑作機」でもフランカーやF-15を取り上げたいと考えていますが、そのときは「総体的」+コアでハードな内容を目指しますので、ご期待ください。