『航空ファン』2月号で、アニメ『ストラトス・フォー』のテレビ放送開始20年を記念した
コンプリートBDボックス発売にあわせた記事を掲載しましたが、
そこで紹介した本作の主役メカ、TSR2についての反響が大きいことに驚いています。
多くの読者の方から、TSR2に関する思いや感想、ご意見をいただきました。
実機のTSR2はBACが英空軍の戦略核爆撃機として開発した全長26.21mにもおよぶ大型の機体。
実戦配備にはいたらず、3機の試作機が製造されただけで終わった機体ですが、
本作品では本機に惚れ込んだプロデューサー杉山 潔氏の熱烈なプロモーションで採用され、
大気圏内に降り注ぐ彗星の破片(隕石)を迎撃するメテオスイーパーとして登場します。
もともとイギリスの兵器というのは一風変わったデザインや思想のものが多く、
その魅力に取りつかれた人を映画『スター・ウォーズ』で
フォースの悪の力に取り込まれてしまうことを指す言葉
「暗黒面(Dark Side)に堕ちる」になぞらえて「英国面に堕ちる」などと揶揄します。
今回杉山氏とともにお話を伺った軍事・航空評論家の岡部いさく氏も英国面に堕ちた筆頭で、
もちろんTSR2の大ファンです。
そんなTSR2、ヘンテコデザインの多いイギリス機のなかでは
かなり洗練された部類の機体ですが、
作品では大きな隕石迎撃ミサイルを胴体下に搭載、
さらにロケットブースターでZELL(ゼロ距離発進)させるというギミックが採用されています。
こうしたギミックや、TSR2以外の作品登場機
(MiG-31、Yak-28、チョイ役のType559やYB-60、3Vボマー、BAe125などなど)には、
ヒコーキ好きのスタッフの偏愛が見え隠れしますが、
来週1月15日(月)には、以前お知らせしたとおり、
本BDボックスの発売を記念したスタッフトークイベント
「『ストラトス・フォー CPL. BD-BOX』発売記念!20年ぶりのブラスト・オフ!」が
東京新宿のロフトプラスワンで開催されます。
監督のもりたけし氏、キャラクターデザイン・メカニカルデザイン・総作画監督の山内則康氏、
岡部いさく氏、原型師・モデラーの二宮茂幸氏、プロデューサー杉山 潔氏が登壇し、
こうした機体の蘊蓄やエピソードへの思い入れなどを思う存分に語るということですので、
英国面に堕ちたいアナタも、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/270802