[Photo : U.S.NAVY]
チュニジアで始まってエジプト、パーレーン、リビアなどに飛び火した反政府デモは、
その後も各地で続いており、中国でもインターネットパワーで反政府活動の動きが
起こりつつあるのはニュースなどで皆さんご存じのとおり。なかでもカダフィ大佐の独裁が続く
リビアでは多数の死者を出す弾圧が進むなど大きな問題になっており、
1980年代前半の対立構図以降、静観を続けていたアメリカも人道支援の準備を目的に
ケアサージARG(揚陸即応群)の揚陸艦USSケアサージ(LHD-3)とUSSポンス(LPD-15)を
リビア沖に派遣するなどしてきました。
1月の本ブログでも紹介したUSSカール・ビンソン(CVN-70)はその後当初の予定を変更、
北アラビア海に展開し、USSエイブラハム・リンカーン(CVN-72)などと協同して
対アフガニスタン作戦などへの支援を実施していましたが、中東でのデモが広がると
バーレーン沖にも展開、そしてどうやら今回紅海からスエズ運河をぬけて地中海に
移動する模様です。また、同じく紅海付近に展開していたCVW-1搭載の
USSエンタープライズ(CVN-65)も地中海への展開を始める模様で、
北アフリカに不穏な空気が漂いはじめています。
先のブログでも紹介したように、ビンソンにはCVW-17が搭載されていますが、
本来大西洋方面を活動地域とする同航空団が、太平洋を経由して地中海での任務に
就くことになったというのも、なんだか皮肉な話です。
また、これとは別に朝鮮半島情勢、中国問題などをはらんだ日本周辺の海域では、横須賀を
事実上の母港とするUSSジョージ・ワシントン(CVN-73)が現在は整備のフェーズに
入っているため、北アフリカ海でのディプロイメントを終了して帰国の途にある
USSエイブラハム・リンカーンが搭載するCVW-2とともに西太平洋地区にとどまっています。
米海軍では3月にも米韓合同演習を実施する方向で、この演習にはリンカーンが
参加する可能性が高いと思われてきましたが、どうやら米本土からCVW-14搭載の
USSロナルド・レーガンが派遣されてくるようです。
現在米海軍には空母が11隻、空母航空団が10個ありますが、そのうち1隻の空母は
必ず大規模な改修に入るスケジュールになっており、そのほかの空母も
大きなディプロイメントを行なった後には休養、整備、訓練の時期を必要とします。
そんななかで4隻もの空母がディプロイメントを同時に行なっているというのは、平時では
あまりないこと。また空母航空団も戦闘機の飛行隊の数が不足していることで
多くの移動がディプロイメント、訓練のたびに行なわれています。
『航空ファン』の次号5月号では、カリフォルニア州サンディエゴのノースアイランドで
行なわれた米海軍航空100周年記念のキックオフイベントのリポートとともに、
こうした海軍航空部隊や空母の動向も紹介することにしていますのでお楽しみに。
また、米海軍航空100周年(CONA)といえば、厚木基地のCVW-5にもVFA-115のF/A-18Eに
それを記念したマーキングが施されたのは本誌でも既報のとおり。そして最新情報として、
VFA-102のF/A-18Fも、CONAの記念マーキング機をまもなく登場させるようです。
このCONAマーキング機、どうやらF-4を運用していたVF-102のころの塗装を再現するとか。
ファンとしてはこちらも気になるところですね。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
文林堂の本の情報はコチラから!
チュニジアで始まってエジプト、パーレーン、リビアなどに飛び火した反政府デモは、
その後も各地で続いており、中国でもインターネットパワーで反政府活動の動きが
起こりつつあるのはニュースなどで皆さんご存じのとおり。なかでもカダフィ大佐の独裁が続く
リビアでは多数の死者を出す弾圧が進むなど大きな問題になっており、
1980年代前半の対立構図以降、静観を続けていたアメリカも人道支援の準備を目的に
ケアサージARG(揚陸即応群)の揚陸艦USSケアサージ(LHD-3)とUSSポンス(LPD-15)を
リビア沖に派遣するなどしてきました。
1月の本ブログでも紹介したUSSカール・ビンソン(CVN-70)はその後当初の予定を変更、
北アラビア海に展開し、USSエイブラハム・リンカーン(CVN-72)などと協同して
対アフガニスタン作戦などへの支援を実施していましたが、中東でのデモが広がると
バーレーン沖にも展開、そしてどうやら今回紅海からスエズ運河をぬけて地中海に
移動する模様です。また、同じく紅海付近に展開していたCVW-1搭載の
USSエンタープライズ(CVN-65)も地中海への展開を始める模様で、
北アフリカに不穏な空気が漂いはじめています。
先のブログでも紹介したように、ビンソンにはCVW-17が搭載されていますが、
本来大西洋方面を活動地域とする同航空団が、太平洋を経由して地中海での任務に
就くことになったというのも、なんだか皮肉な話です。
また、これとは別に朝鮮半島情勢、中国問題などをはらんだ日本周辺の海域では、横須賀を
事実上の母港とするUSSジョージ・ワシントン(CVN-73)が現在は整備のフェーズに
入っているため、北アフリカ海でのディプロイメントを終了して帰国の途にある
USSエイブラハム・リンカーンが搭載するCVW-2とともに西太平洋地区にとどまっています。
米海軍では3月にも米韓合同演習を実施する方向で、この演習にはリンカーンが
参加する可能性が高いと思われてきましたが、どうやら米本土からCVW-14搭載の
USSロナルド・レーガンが派遣されてくるようです。
現在米海軍には空母が11隻、空母航空団が10個ありますが、そのうち1隻の空母は
必ず大規模な改修に入るスケジュールになっており、そのほかの空母も
大きなディプロイメントを行なった後には休養、整備、訓練の時期を必要とします。
そんななかで4隻もの空母がディプロイメントを同時に行なっているというのは、平時では
あまりないこと。また空母航空団も戦闘機の飛行隊の数が不足していることで
多くの移動がディプロイメント、訓練のたびに行なわれています。
『航空ファン』の次号5月号では、カリフォルニア州サンディエゴのノースアイランドで
行なわれた米海軍航空100周年記念のキックオフイベントのリポートとともに、
こうした海軍航空部隊や空母の動向も紹介することにしていますのでお楽しみに。
また、米海軍航空100周年(CONA)といえば、厚木基地のCVW-5にもVFA-115のF/A-18Eに
それを記念したマーキングが施されたのは本誌でも既報のとおり。そして最新情報として、
VFA-102のF/A-18Fも、CONAの記念マーキング機をまもなく登場させるようです。
このCONAマーキング機、どうやらF-4を運用していたVF-102のころの塗装を再現するとか。
ファンとしてはこちらも気になるところですね。
『航空ファン』、『世界の傑作機』など、
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