福島原発の高濃度汚染水漏れは、とうとう東電も抑えきれなくなった。
筆者は7月27日にも、高濃度汚染水の問題を書きましたが、高濃度汚染水の発生原因が未だに特定されていないのです。
3基の原発の格納容器内でメルトダウンした核物質が格納容器の底を突き破り、地表の厚いコンクリートをも高熱で溶かし、地中に潜り込みつつあるようなのですが、強烈な放射線を発生しながら溶け落ちつつあるため、実態は正直のところ東電も関係者も、目視など当然出来ないため、実情の把握は誰にも出来ていません。
今も原子炉に水を注入し続けているのですから、溶け落ちた核物質と反応して強烈な高放射能を発する高濃度汚染水になって、原発の下部にある配管路などを通じて1日当たり300トンとも400トンともいわれる地下水に交じり混んでいるのでしょう。
一度事故を起こした原発は、人類の手ではコントロールする手立てがない、本当に厄介な代物なのです。
世界でも有数の地震国である日本が、こんな厄介な原発を、見かけのコストが安いと言う事だけで、未だに未練たらしく稼働さそうとしている安倍政権や電力業界の浅はかさに、筆者は今更ながらあきれ返る次第です。
(以下に日経電子版の記事を貼り付け)
福島原発の汚染水漏れ「レベル3」 規制委が再評価案
IAEAに照会へ 2013/8/21 12:13 (2013/8/21 13:58更新) 記事保存
東京電力福島第1原子力発電所の貯蔵タンクから300トンの汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は21日、「レベル1(逸脱)」と暫定評価していた国際原子力事象評価尺度(INES)について、「レベル3(重大な異常事象)」に相当するとの再評価案を公表した。ただ、事故後2年以上たって起きたトラブルを通常の原発事故と同じように扱えるか不明なため、国際原子力機関(IAEA)に照会することにした。当面は「レベル1」の暫定評価のままとなる。
規制委は今回、漏れた放射性物質の量を、モリブデン換算で数千テラ(1テラは1兆)ベクレル程度と推定。事故の潜在的影響なども考慮すると、8段階のうち上から5番目にあたるレベル3に相当すると評価し直した。
一方、21日の規制委の定例会合では、原発事故後に作った応急施設でのトラブルを、通常の原発と同等の基準で評価できるかとの意見が出た。規制委はIAEAに今回の汚染水漏れの経緯など詳細を通報し、現在の尺度で評価していいかどうかの意見を聞く。IAEAの回答を踏まえて、最終的に「レベル3」に引き上げるかを判断する。
規制委は14日に福島第1原発の廃炉に向けた実施計画を認可、同原発は特定原子力施設になった。事故後、免れてきたトラブルなどの報告義務が東電に発生、国際評価尺度に基づく評価が再開した。今回の汚染水漏れが初の評価対象となった。
会合では更田豊志委員が「12時間未満でプール一杯分の水が漏れたというのはおかしい。長時間漏洩が続いていたと考えざるをえない」と指摘。また東電の放射線量の公表のあり方について、田中俊一委員長は「国民に対する情報発信として極めて不適切だ」と批判した。
規制委は21日、海洋や水産物への汚染水の影響を調べる「海洋モニタリング検討会」を設置することも決めた。科学的な調査データを公表することで、国際社会の誤解や風評被害を防ぐ。
(貼り付け終わり)
筆者は7月27日にも、高濃度汚染水の問題を書きましたが、高濃度汚染水の発生原因が未だに特定されていないのです。
3基の原発の格納容器内でメルトダウンした核物質が格納容器の底を突き破り、地表の厚いコンクリートをも高熱で溶かし、地中に潜り込みつつあるようなのですが、強烈な放射線を発生しながら溶け落ちつつあるため、実態は正直のところ東電も関係者も、目視など当然出来ないため、実情の把握は誰にも出来ていません。
今も原子炉に水を注入し続けているのですから、溶け落ちた核物質と反応して強烈な高放射能を発する高濃度汚染水になって、原発の下部にある配管路などを通じて1日当たり300トンとも400トンともいわれる地下水に交じり混んでいるのでしょう。
一度事故を起こした原発は、人類の手ではコントロールする手立てがない、本当に厄介な代物なのです。
世界でも有数の地震国である日本が、こんな厄介な原発を、見かけのコストが安いと言う事だけで、未だに未練たらしく稼働さそうとしている安倍政権や電力業界の浅はかさに、筆者は今更ながらあきれ返る次第です。
(以下に日経電子版の記事を貼り付け)
福島原発の汚染水漏れ「レベル3」 規制委が再評価案
IAEAに照会へ 2013/8/21 12:13 (2013/8/21 13:58更新) 記事保存
東京電力福島第1原子力発電所の貯蔵タンクから300トンの汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は21日、「レベル1(逸脱)」と暫定評価していた国際原子力事象評価尺度(INES)について、「レベル3(重大な異常事象)」に相当するとの再評価案を公表した。ただ、事故後2年以上たって起きたトラブルを通常の原発事故と同じように扱えるか不明なため、国際原子力機関(IAEA)に照会することにした。当面は「レベル1」の暫定評価のままとなる。
規制委は今回、漏れた放射性物質の量を、モリブデン換算で数千テラ(1テラは1兆)ベクレル程度と推定。事故の潜在的影響なども考慮すると、8段階のうち上から5番目にあたるレベル3に相当すると評価し直した。
一方、21日の規制委の定例会合では、原発事故後に作った応急施設でのトラブルを、通常の原発と同等の基準で評価できるかとの意見が出た。規制委はIAEAに今回の汚染水漏れの経緯など詳細を通報し、現在の尺度で評価していいかどうかの意見を聞く。IAEAの回答を踏まえて、最終的に「レベル3」に引き上げるかを判断する。
規制委は14日に福島第1原発の廃炉に向けた実施計画を認可、同原発は特定原子力施設になった。事故後、免れてきたトラブルなどの報告義務が東電に発生、国際評価尺度に基づく評価が再開した。今回の汚染水漏れが初の評価対象となった。
会合では更田豊志委員が「12時間未満でプール一杯分の水が漏れたというのはおかしい。長時間漏洩が続いていたと考えざるをえない」と指摘。また東電の放射線量の公表のあり方について、田中俊一委員長は「国民に対する情報発信として極めて不適切だ」と批判した。
規制委は21日、海洋や水産物への汚染水の影響を調べる「海洋モニタリング検討会」を設置することも決めた。科学的な調査データを公表することで、国際社会の誤解や風評被害を防ぐ。
(貼り付け終わり)