野の花を添えて、綾便り

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土壁・かぐや姫

2008-08-29 20:30:19 | 古嶋のインテリア
写真は、うきはの森で見かけた古い倉の、風化した土壁。

さて、先日に引き続き、土壁の話。
始めに腰板壁を仕上げます。
土壁を傷めないように、腰の高さに板を張りました。
この板は、プレカット工法をしている材木業の工場の廃品で、kトラック一台○○円で買ってきました。格安。それを大工さんに板にしてもらったもので、幅がそれぞれ違うのが、また良かったです。主人が、めおこしを3日間ほど作業して、風情のある、美山荘の風化した板壁に近くなりました。大満足でした。
大工さんは、板壁の高さを今よりまだ10センチほど高くしたほうがいいと言いましたが、私は、60センチにしました。これも。感覚的なものですが、座った時に横板の水平ラインが低いほうが落ち着きます。ぜひ皆さまも自宅をリフォームするときなどは、いろいろと検討されてください。水平ラインに広がる高さはとても大事です。椅子などのたくさんある空間は、壁を傷めないように、腰の高さは70センチぐらいでもいいかもしれませんが、この10センチが、一生続くので、慎重に自分の気持ちイイを信じて、決められたらいいと思います。
   
土壁は西澤工業のかぐや姫シリーズの中から、サンプルを取り寄せて、決めました
さぁ、塗るのをどうするか?土は工場で藁を入れて混ぜたものが届きます。生ものなので早めにつかってくださいとの指導でした。古民家風の藁のサイズにしていただき、イメージどうりの土が届きました。始めは自分たちで塗ろうと考えましたが、下処理の方法や、素人は、厚く塗り、ひびが入りぼろぼろになると聞きました。金井工務店さんにご紹介いただいた左官屋さんに頼むことに。
壁紙をはがして、釘跡や、壁のしみにしっかりと、白いパテを塗り、下地から、あくの色がでないようにしました。この段階で結構丁寧にチェックして、塗ります。白いキャンバスを作るようなものですね
左官屋さんが2人ほどこられました。<ざっくりと、少し粗く塗ってくださいと注文しました。>でも見ていると、その人の性格が出るような気がしました。少しきれい目に塗られる方。希望どうりに、ザザザッと気持ちよく塗る方。一人の方が
雰囲気よく塗っていただき、大事な箇所を担当してくださり、大満足でした。
壁厚は、数ミリです。むかしのように、竹こまいをしなくてもいいので、どこにでも塗れます。お気に入りの一部屋を、美山荘的な空間に、何もおかず、お花を一輪かざる。そんな風に自分だけの空間に、リフォームするのもいいでしょうね。

土壁・自然素材にして思うのは、以前より雨の時期、さらっとしていて、じめじめ感がないと言う事です。ホルムアルデヒドを出さない自然の土です。詳しくは西澤工業のHPをのぞいてください。