ニセコ高原風だより

ニセコ高原のアコーディオン弾きがお送りする季節のおしらせ。

記憶は時々蘇り!

2007-04-25 07:54:15 | Weblog


風は少し強いですが、昨日今日とお天気が続きます。
すっかり、グランドの雪も溶けて、懐かしい土の香りが
ワン公達の鼻を刺激します、熱いの寒いのと言いながらも
季節は確実に巡り、北の大地にも春が訪れます。

校舎の中に貯まったGOMIをひたすら捨てる作業に没頭しています。
時々、子供達の幼い写真や、家庭学習などの箱にぶつかり
手が止まります、あの子はこんなこと日々思ってたんだ
あの子の先生は毎日、お返事くれたんだ、
ぬいぐるみのようなぴーちゃんの子供達の写真
瞬く間に過ぎた、20年という時の流れ
記憶は時々蘇り、その頃の思いも微かに匂いを放ちます。
何も考えず、考える余裕も無く、ただひたすら北の地にしがみつき
その日暮らしを続けていた日々、今も変わらず
まあ、何とか生きていられる、生かせていただけるという
幸せを振り返ります。

幼い日々、兄達が草ッ原で暗くなるまで続ける三角ベースの野球に
参加したくて待ち続け、いつか自分もあの三角ベース上に立つことを夢見
カレーライスがとにかく腹一杯食べたくて。
夏は、朝から晩まで川に入って魚を掴み、魚達の1日の行動パターンを
研究し、高校くらいからは日本国じゅうを自転車で走り回り
放浪を繰り返し、いつかこの島国を旅立つ事を夢見
時代を読む事に気を使い、歌を作り、勝手に走り続けて来た。

お迎えは、ある日突然来るのか、じわじわとにじり寄って来るのかは
判らないが、周りを見てそんなに遠く無い事も自覚し
1回でも、良い演奏をしたいという願望は捨てきれず
子どもの頃やらなかった、基礎練習の宿題を、未だにメトロノーム
相手に繰り返し、1度で良いから、『おおっー』という
演奏がしてみたいと思う。

記憶は時々それぞれの人々の脳裏に鮮明に蘇り、消え去り
仲間との記憶の共有も、一つ去り、二つ去りし、
淋しい想い出ばかりが増殖して行く。
花は咲かない、でも咲かせてみたい想いは
誰もが抱き続ける。


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