BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

VOA 日本語放送 (1970年)

2014-05-16 | 海外局ベリカード
VOA「ボイス・オブ・アメリカ」のベリカードは、2010年頃からまた大型サイズになり、番組制作のスタッフや送信所アンテナタワーの写真が採り上げられるようになりました。それらについては、また、次の機会に。

反対に、ずっと時をさかのぼり、昔、VOAが日本語放送をしていた頃、1970年に聴いていただいたベリカードです。
まだ、沖縄にVOA送信所があり、そこからも放送していました。

日本語課長であった、フランク・正三・馬場さんによって書かれた手紙です。
それによると、日本語放送は1941年(昭和16年)12月9日に始まりました。(日本軍のハワイ真珠湾攻撃は12月8日。VOAが正式に発足したのが、1942年2月24日)
終戦直後は5年間の休止があり、1951年のサンフランシスコ講和条約直前に再開され、長く続いた放送も最終1970年2月28日に終了しました。



VOA日本語放送を聴いたのは、2回だけでした。
2回目は1970年2月15日(GMT)で、この時期には、日本語短波放送がもう時代に合わずその効果がないことや、経費削減のために、そのうち廃止されるのではないかというウワサ話がありましたので、聴いてみました。そして、2枚目のベリカードとこの手紙を手にした時には、すでに終了していました。

もう1つ、1969年8月12日に聴いていただいた手紙には、日本語放送のスケジュールとして、午前6時半~7時、25990, 21460, 9560kHz、午前8時半~9時は21725kHzで、週5日放送していることになっています。
このうちの周波数9560kHzは沖縄からでしたが、それ以外は、カリフォルニア州デラノ送信所からだったのでしょう。どっちみち、当時使っていたトランジスタラジオ(ソニーTFM-110)は、短波は12MHz(12000kHz)以上は受信できなかったので、沖縄から以外のは聴くことができませんでした。


カードには、馬場さんのサインが入っています。
馬場さんは、日系二世でVOAで日本語放送のアナウンスを担当した後。戦後は、GHQの民間情報教育局ラジオ課の一員として働き、その後もNHKの放送番組企画や民間放送設立時に尽力されたといいます。3度目のVOAでの仕事が、最後の日本語放送のアナウンスとなりました。
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VOA (3) 放送施設 (1994-2010年)

2014-05-15 | 海外局ベリカード
「Voice of America」からいただいたベリカードで、これらは普通のサイズです。

1994年のは、タイのウドン・タニ(Udon Thani)に、新たに建設された送信所からの英語放送を聴いたものです。
バンコクの北方560kmにある送信所は、前年4月から500kw送信機によりテスト放送を始めていました。

特別カードには、日本、中国、ロシアなど、サービス対象地域となっていると思われる扇形が描かれています。


ところで、白色をベースにしたカードになっているのが気になっていますが、テスト放送の時は、こうした白色を使うような、ならわしになっているのでしょうか。他の局でも、白ベースのテスト期間カードがありますので。

この送信所の完成により、日本語放送を含む「ラジオ・タイランド」の番組も、ここから送信されるようになりました。

1996年のは、世界地図が描かれたカードで、「VOA looking toward tomorrow」の文字があります。

「明日に向かって…」 1992年にVOAは放送開始50周年を迎えましたので、それを1つの節目と考えて、作られたカードなのでしょう。

2001年のは、VOAモロッコ送信所の写真です。
柵の手前で、ラクダがのんびりと草を食べています。
ここには、アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジアに向けての、500kw送信機が10台設置されているようです。

2007年のは、カリフォルニア州デラノ送信所のアンテナの写真です。


見渡す限り遠くの方まで、短波送信用アンテナが林立しています。
アメリカの西海岸側にある短波送信所と言えば、ここが大規模で有名でした。そういえば、かつての国連の日本語放送もここからからでした。
今は、送信所も廃止されて、跡地は他の施設に利用されるようです。

しばらく、聴かないうちに、VOAのロゴが変わっていました。

ドイツにある送信所に置かれた、ラジオとTVの通信衛星用パラボラアンテナの写真です。


IBB(International Broadcasting Bureau米国国際報道局)によって運営されている送信所です。
IBBは、国防総省(ペンタゴン)に所属するBBG(Broadcasting Board Governors米国政府放送管理局)が制作し提供している番組を、放送している国際放送局の総称だそうです。

IBB送信所の1つで、スリランカのコロンボ近郊にある、イラナウィラ送信所のアンテナと夕焼け空です。

VOA英語放送を2010年に聴いていただいたものですが、カードには、VOAではなくIBBのロゴが入っています。
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VOA  アメリカの風景(2) (1997-1999年)

2014-05-14 | 海外局ベリカード
VOA「ボイス・オブ・アメリカ」からいただいた、1997-1999年の大型カードです。

アメリカ合衆国西部コロラド州の北部にあるフォート・コリンズを流れるプードル(キャッシュ•ラ•プードル)川での、大型ゴムボートによる川下りの風景です。
ロッキー山脈からの雪解け水が、水源となっているようです。


州の名前は、スペイン人探検家が名付けた「赤みをおびた」というコロラド川にちなんでいますし、また、フランス語の「火薬を隠す」という言葉が、プードル川の名の由来となっているようで、新大陸アメリカの発展の歴史が地名に反映しています。

東南部・ジョージア州の大西洋に面したラグーンの内灘に停められた船で、たそがれの風景です。

外洋に面してゴールデン・アイルズと言われているバリアー島(珊瑚礁島)があり、島と陸地との間にはラグーンと呼ばれる、おだやかな潟になっています。

カードの表面です。 

また、話が飛びますが、この写真を見ていたら、おだやかで静かな潟から「スリーピー・ラグーン」という題名の曲を、なぜか思い出してしまいました。
イギリスの作曲家エリック•コーツが1930年に作り、アメリカのハリー・ジェームス楽団などが演奏していたのが、この曲でした。子どもの頃、ラシオから流れてきた曲が今でも耳に残り、夏の定番曲でした。

1998年のは、ニューヨークはマンハッタン島の航空写真です。 

摩天楼が立ち並び、ハドソンリバー、イーストリバーに挟まれています。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロが起きる前の、世界貿易センタービル・ツインタワーも見えています。

1999年の、ニューヨーク湾のリバティ島にある自由の女神像と、花火大会の様子です。 
花火大会は、アメリカ独立記念日を祝って、7月4日に盛大に行われるのだそうです。
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VOA  アメリカの風景(1) (1995-1996年)

2014-05-13 | 海外局ベリカード
「Voice of America」から1995-96年にいただいたベリカードです。
普通カードの2倍の大型サイズになっていて、アメリカ各州の風景を採り上げた写真カードです。

アメリカ中西部・サウスダコダ州のバッドランズ国立公園を行くハイカーです。

その名のとおりの「悪い土地」は、もともと、インディアンでスー族の保留地だったそうで、924 k㎡の広さに、バッファロー、コヨーテ、プレーリードッグなどの、野生動物が多く棲息しているそうです。
水と風の浸食作用でできあがった、崖あり、岩山あり、平原あり、渓谷ありの光景が楽しめるトレイルが、いつくか用意されているようです。

ところで、話は飛びますが、インド人でもないのに、インディアンと呼ばれ続けてきた人々を、ネーティブ・アメリカン(アメリカの先住民族)と言う方が良いのかと思っていましたが、この呼び替え言葉自体が問題であり、インディアンたちにとっては、インディアンの呼称に誇りをもって自称していると知って、呼び方といえどもむずかしいことを感じました。

サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ(金門橋)です。
ゴールデンゲート海峡に架かる全長2,737mの吊り橋で、サンフランシスコの観光名所になっています。

西海岸の最北部・ワシントン州にあるマウント・レーニア国立公園です。

氷河と雪原に覆われているレーニア山は、高さ4,392mの成層火山で、その形から日系移民の人たちの間では「タコマ富士」と呼ばれていたようです。
南斜面上にあるパラダイスという地点は、地球で最も積雪量の多い場所といわれています。

東海岸・メリーランド州アナポリスの風景です。
港町のアナポリスは海軍兵学校の町として知られ、チェサピーク湾には大規模なマリーナがあり、ヨットマンのメッカとしても知られているようです。
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Radio Japan  開局50周年記念カード(2) (1985年)

2014-05-12 | 国内局ベリカード
「ラジオ・ジャパン」のベリカードです。

1985年6月1日の「国際放送開始50周年」の時にいただいたもので、昨日は、特別にデザインされた「日本を象徴する、桜の花と雁」と「大樹も小さなドングリから育つ」の2種類のカードを紹介しました。

「大樹も小さなドングリから育つ」の言い回しは、14世紀のイングランドの詩人・ジェフリー・チョーサーの“Great oaks from little acorns grow”をもじり、oaks (カシ)をtreesにしたものです。

その表面です。50周年記念ですが、これといった特別な文章は書かれていません。

これら以外に、希望すれば、在庫がある他のベリカードもいただけました。

日本の美しい風景などを撮った写真カードでしたので、いろいろな周波数を聴いて受信レポートを出し、いろいろといただきました。

現代的な風景、東京・新宿の高層ビル群の夜景です。今では、80年代当時の風景、と言っていいぐらいに、東京は大きく変貌しています。


表面です。この頃から、50周年の記念ステッカーが貼られています。

春、満開となった桜の花と五重塔です。東京の浅草寺のようです。

5月の空を泳ぐ鯉のぼりと武者絵と富士山、まさに日本、といった感じの風景です。

八十八夜の頃の、静岡の茶畑の様子です。緑が波打っている段々畑で、新茶の茶摘みをする、色とりどりの服を着た女性たちの姿がコントラストをなしていて、美しい写真のカードです。


夏、群馬県・桐生川での、友禅染流しの様子です。


毎年10月に行われる静岡県・掛川市の祭です。3年に1度行われる掛川大祭では、重さ220kgもある仁藤(にとう)町の大獅子が披露されるようです。


秋から冬へ、たわわに実った柿の実と干し柿がつるされた古民家の風景は、大阪府の山間地です。

冬、福島県・猪苗代湖の湖上を、群れをなして飛んでいる白鳥です。対岸には、雪をかぶった磐梯山が美しい姿を見せています。


最後は、博多人形の写真です。
彩色が豊かで、精緻につくられている人形は、日本の手作りの伝統技が息づいていることを、わからせてくれます。
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Radio Japan  開局50周年記念カード(1) (1985年)

2014-05-11 | 国内局ベリカード
昨日に続いて、「ラジオ・ジャパン」のベリカードで持っている、もう1つは、1985年の「国際放送開始50周年」時のものです。

日本からの、海外向け短波放送は、1935年6月1日に茨城県名崎送信所から北米西部・ハワイ向けに出力20kwで、英語と日本語による番組が1日1時間放送されたのが、最初だそうです。

当初の局名アナウンスは「東京からの日本放送協会の海外放送」で、長くて言いづらいということで、フランス語放送で「ラジオ・トウキョウ(トキオ)」と縮めて言うようになり、それが一般的に使われるようになったということです。

海外の聴取者向けの放送より以前には、外地や満州向け放送、また、日本での行事や出来事を取り上げた番組を、相手国の放送機関を通して流してもらう形での国際交換放送が、短波によって不定期に実施されていたそうです。

太平洋戦争中は、連合国軍向けのプロパガンダ放送となり、兵士らに評判となった女性アナウンサーは「東京ローズ」の愛称で呼ばれました。

戦後、しばらく短波放送は禁止され、ようやく1952年2月1日に新たに「ラジオ・ジャパン」として再開されることになりました。


放送開始50周年に当たる1985年6月に、8月までの期間の受信レポートに対して、記念デザインの2種類を含めたベリカードが、国内のリスナーにも発行されました。
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Radio Japan モヤビ中継記念カード (1984年)

2014-05-10 | 国内局ベリカード
「ラジオ・ジャパン」のベリカードは、国内のリスナーには、普段は発行されず、何かの記念など特別な出来事の時に限定して発行されました。

その1つが、アフリカの赤道直下の国・ガボン共和国、南東部のモヤビにある「Africa No.1」(アフリカ・ナンバーワン)局から、RJの中継が1984年4月2日より開始された時でした。

記念カードは、北極を中心にした青色の世界地図と、赤道を中心とした赤色の世界地図に、中継経路を描いた2種類が用意されていました。


この中継ルートは、NHK放送センターからKDD山口衛星通信センターに送られ、まず、インド洋上の高度36,000kmの宇宙空間にあるインテルサット衛星を経由してパリ国際中継センターへ。さらに、2つ目の大西洋上衛星を経由してガボンの首都リーブルヴィルの国際中継センターへ。
ガボン国内では、フランスヴィル中継所を経てモヤビ送信所に送られ、そこから北アフリカ、ヨーロッパ、中近東向けに放送されました。

モヤビからの周波数21695kHzを聴いた時は、アフリカからとは思われないぐらいに良く聴こえていました。
ただ、2つの通信衛星を経由するため、わずかの時差が生じるという事でしたが、2台のラジオでモヤビと日本を同時に聴き比べていないので、気が付きませんでした。

さて、この短波放送局「Africa No.1」が、モヤビに建設されたいきさつについてです。
ガボン内陸を流れるオゴウェ川の大氾濫により、下流の町フランスヴィルが被害を受けないようにと、フランスがODAにより、その渓谷に灌漑と発電目的を兼ねたダムを建設しました。
地域の暮らしや産業基盤の近代化に役立つ一方で、出来上がった発電所の能力が大きかったため、あり余る電気を利用する方法として、大出力の短波送信所がモヤビ台地に造られたようです。
送信所には、300kwの送信機4台が備え付けられていて、実際は1台しか使われていないところを、日本の関係者が両国と交渉して借りることになったそうです。
これにより、茨城県の八俣送信所からの電波が届きにくかったアフリカ、ヨーロッパ、中近東での受信状況が大いに改善されたということです。

こうした、RJのガボン中継も、2007年で終了したようです。
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Radio Japan 国内での受信はお礼カード 

2014-05-09 | 国内局ベリカード
NHKの国際放送「ラジオ・ジャパン」(現NHK World) は海外向け対象の放送なので、国内で受信したレポートに対しては、ベリカードは発行されません。
いただくためには、外国で聴いてレポートを送る方法 (あるいは、何かの記念など特別な時期) しかありません。

1970年代初から中頃にいただいたお礼のカードです。
各言語放送サービスのアナウンサーの集合写真で、5月3日のブログで紹介したもの以外です。

このほかにも、渋谷のNHK放送センターの建物のカードが用意されていました。
70年代から90年代前半の頃のカードです。
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NHK徳島・京都局 番宣カード  (2014年)

2014-05-08 | 国内局ベリカード
今年も早や3分の1が過ぎ、5月のゴールデンウィークも終わってしまいました。
3月の年度末、4月の新年度当初の忙しさに加えて、忘年会ならぬ忘年度会のような、あれこれ飲み会も多く、ぐったり。
で、ここしばらく、国内局を聴いていませんでした。

NHKの新しい大河ドラマや、連続テレビ小説の新番組が始まっていて、ここで番組宣伝カードのベリを入手しておきたいと、何とかレポートし、いただいたのが「軍師・官兵衛」と「花子とアン」です。

「NHK徳島局」からは、「花子とアン」のカードでした。

物語は、「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子さんの明治・大正・昭和にわたる、波乱万丈の半生記だそうです。

「軍師・官兵衛」は、「NHK京都局」からでした。
戦国時代に、乱世を終わらせるために突如現れた稀代の天才軍師・黒田官兵衛の鮮烈な生涯を描いたドラマです。

京都局は、大きく変わってしまい、いつの間にか、ベリカードの発行を止めてしまっていました。

これまでも番宣カードを使った返信でしたが、宛先の下部には、本局や中継局のアンテナ写真が使われて、そこに受信データを記入していただけていたのに…残念です。
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国際返信切手券か、ドル札か

2014-05-07 | BCLアラカルト
ベリカードの話から少しそれますが、海外局からベリカードを返送していただく際の郵送料として、受信レポートと一緒に同封するのは、「国際返信切手券(IRC=International Reply Coupon)」か「ドル札」かで、迷うことがあります。

IRCは、万国郵便連合(UPU)の加盟国で、航空便書状1通分の郵便切手と引き換えが可能なクーポンです。日本では1枚150円の売価で、1枚130円に相当する切手に引き換えることができます。

先々月、久しぶりに、新しいデザインのIRCを郵便局で購入してきました。
この前のは、引換期限が2013年12月末まででしたので、しばらく買い控えをしていました。今度のは、2017年12月末までで、「水、生命の源」という両手で水をすくっている絵が描かれています。

もう一方の、1ドル紙幣も100円あまりで両替してもらえます。国際郵便に入れるのは、国内便と違って違反ではありませんが、その場合は、抜き盗られるリスクを覚悟しておくことです。

これまで、「お札が盗られていますよ」と書かれた返信をいただいたこともありました。それで、IRCでもドル札でも入れた場合は、受信レポートに追伸のような形で、その旨を記入しています。ただ、この方法も封筒ごと盗まれれば、お手上げですが。

では、IRCがドル札より良いのかというと、これも万能ではないようで、UPUに加盟していなかったり、国によっては中央郵便局でないと交換してもらえなかったりするらしく、もらっても使い勝手がイマイチのようです。

単純に1枚当たりの値段で比較すれば、ドル札が安いのですが… どうもお札はベリカードをお金で買っている感がするのと、やはり、返信がないときは盗難にあったのでは、と気になります。

このほか、郵送料については、該当する外国の切手を切手商などから買って、入れる方法もありますが、手間がかかるのと、それほど安くはならないでしょう。

ところで、アメリカから日本へのハガキ料金は$1.15 、手紙なら$2.13 ですので、少なくともドル札なら2~3枚の同封が必要ですが、IRCなら1枚でまかなえます。

最近は、Eメールによる受信レポートが、一般的になってきました。
よく聴く海外常連局はメールですが、あまり聴かない局へは、時間が少しかかっても昔ながらの手紙レポートがいいのではと思って、郵送で出しています。
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ベリカード発行についてのエトセトラ 番外編

2014-05-06 | BCLアラカルト
番外編は、待ちに待ったベリカードが無事届いた後、のことです。

「やった~」と喜んで、良く見てみたら、知らない人の名前が書かれていました。
すこし前の話で、間違って出されたようなので、正しく再発行していただくよう送り返しましたが、その後は… 未着です。 
欲しいベリカードであっても、他人様のは…と、送り返しています。反対に、相手には、自分のが行っているのでは、と思ってしまいます。

この頃は、パソコンでのベリ作成のため、下の名前の漢字が違う場合もチラホラ。キーを打てば一番ポピュラーな変換候補が出てしまいますので。 まあ、これはガマンです。また、姓字の方も、いろいろと呼ばれることに慣れていますが、これは漢字で書けば同じです。

間違いと言えば、海外局のベリカードの中には、レポートに書いた受信した日や時間と違う日時が書かれていることがあります。受付日? 作成日? あるいは、前の人のデータ? 考えても良くわかりません。

かなり前のことですが、受信日のところに、私の誕生日が書かれてありました。「そんな昔には、まだ開局していないだろ」とツッコミを入れたくなりました。

レポートに自己紹介として生年月日を書いていましたので、担当者は、きっと喜んでもらえると思って記入されたのか、冗談なのか、意図がわかりませんでした。それ以来、年齢だけを書くようにしました。

もう1つ、間違い以外に、何も書かれていないブランクのベリカードをいただくことがあります。「どうとでも書いたら」というのかも知れませんが、確認証の意味がありません。

いろんなことで楽しませてくれるのも、ベリカードです。
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ベリカード発行についてのエトセトラ (D)- (G)

2014-05-05 | BCLアラカルト
ベリカードを発行していただけない訳、についての最後です。

(D)「ベリカード? それって何?」の場合。

こんなこともあるのでは? と、勝手に、想像で考えたことです。

放送局の関係者に、BCLやアマチュア無線などを経験した人がいれば、そんなことはないと思うのですが。番組制作面には強くても、技術面に疎い局員の場合なら、「ベリカードって何なの? 」「知らねぇ~」ということがあるのではないでしょうか。

また、ベリカードを発行する立場にない人が受信レポートを受け取っても、こうなるのかもしれません。海外局では、局に届いていても発行担当者に届いていない、ということがあるでしょう。

さらに、日本と違ってベリカードを発行するという例のない国もあるようですので、そのような国の国内局へレポートしても、あまり期待できません。
実際、ある国で、日本から持参したIRCを同封してAM・FM局へレポートしてみましたが、全滅でした。

(E)「受信レポート、そんなの必要ない」の場合。

昔から長く中波放送しているNHK局などの場合、このハガキに書かれてある文面の、そのとおりなのでしょう。どうやら、受信レポートの役割は終わっている、ということのようですね。

実際、民放局でも、受信レポートが届いたら事務的に返送している感、が否めないことがありますしね。

(F)「局に届かない」…郵送やメールなどに問題がある場合。

これまで、放送局側について、いろいろな理由を書いてきました。また、報告者側の心得としては、放送局に役立つ受信レポートに努めるのは当然ですが。でも、これら以外に原因がある、としたら…。

受信レポートを、郵送したり、メールしたりしても、局に届かない場合です。また、反対に、局ではベリを出しているのに、こちらに届かない場合です。

※宛先やメールアドレスが違っている。

差出人に、宛先不明で戻ってくればいいのですが… 調べて再度送れます。
また、局からは差し出したものの、日本ではなく違う国へ行ってしまった、など。幸運にも、何カ月か余分にかかって、受け取ったことがあります。

※郵送途中で、紛失してしまう。

郵便事故は、日本では少ないようですが、海外では、その国の郵便局の体制が悪かったりすることがあるので、起こりえます。郵便局内から、郵便物が大量に消えてしまった例や、局員が貼られた日本の美しい記念切手欲しさに獲ってしまう例を聞いたことがあります。
受信レポートなので、書留で出すほどの重要書類でもないし…

(G)「運が悪い」場合。

ずっーと前に出した私のところには来ず、かなり後に出した他の人のところには届いている。
私のところには、前と同じデザインのベリカードで、他の人のところには、欲しいと思っているのが来ている。

そんな時は、ただただ「運が悪い」とでも、言うほかありません。
歌手・さだまさしさんが歌う『無縁坂』「♪運いいとか悪いとか 人は時々口にするけど そうゆうことって確かにあると…♪」 人生の運・不運と同じです。

ところで、今回取り上げた、NHK局の例ではありませんが、放送局に受信レポートを送り、ベリカードをいただくという、こうしたシステムが、今ではインタネットの普及によるラジオの聴き方や、国際短波放送の減少、そのほか時代の変化によって、受信レポートの役割はもう終わりに近づきつつあるのかも、と感じることがあります。
それでも、なかなか止められないのは、多くのベリカードが無事に届き、手に取って楽しめることが、ちょっとした喜びだからです。

ついつい、いろいろ長々と書きました。おつきあいくださり、ありがとうございました。
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ベリカード発行についてのエトセトラ (C)

2014-05-04 | BCLアラカルト
ベリカードを発行していただけない訳、についての続きです。

(C)「ベリカードの在庫がない」「ベリカードを発行していない」という場合。

※手持ちのベリカードの在庫がなくなった、ので送付できない。

日にちがかかりますが、新しく印刷された時点で、送っていただけることがあるようです。
また、以前発行されたものが残っていれば、それを送っていただけるでしょう。国内のある局から、20年あまり前のカードをいただいたことがあります。ありがたく思いいただきましたが、本音を言えば、すでに持っていて、今のバージョンが欲しかったところです。

※ベリカードを発行していない。

国内局で、ベリカードをいただけない場合の多くが、このケースでしょう。

昔も、一時的にベリカードを発行していない局がありました。


今も、NHK局や、コミュニティFM局では、発行していないところがあります。


ベリカードの発行については、放送局に義務はなく、サービスの一環なので、しかたがありません。

局の方針で、「現在のところ…未発行」が、その後に、発行されるようになることもあります。

「FM岡山」はベリカードが、「みのおFM」はベリレターが、発行されています。




また、これと反対に、これまで発行していただいていたのに、発行しないとなる場合もあります。


いずれの場合でも、受信レポートの報告者としては、各放送局は、ちゃんとした周波数の割当て免許を持っていて、公としての役割のある団体といえるので、「ベリカードを発行していない」なら、「発行していない」など、何らかのレスポンスが欲しいところです。
その点、NHKの局は、何かしらの返信があります。
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ベリカード発行についてのエトセトラ (B)

2014-05-03 | BCLアラカルト
ベリカードを発行していただけない訳は…
その理由は…何なのか。ちょっと考えてみました。 

(B)「当局の発行条件に合っていないので、発行できない」という場合。

この条件ですが、なかなか事前に知ることが出来ない場合が多いので、受信レポートを送ってみて、初めてわかることもあります。

その発行条件とは… (1)受信期間、受信日数、受信時間の厳守 (2)放送対象の地域外 (3)返信郵送料(IRCなど)の同封が必要 (4)ベリはお一人様1枚だけ、などなど…

(1)では、
※受信期間が決まっている。

普通のベリカードならいただけるでしょうが、とくに○○周年記念カードなどの場合は、発行の期間が決まっていることが多く、その時を逃すと入手できません。
2010年にいただいた「Radio Slovakia International」 とオーストリアのDXクラブ「Austrian DX Board」の40周年記念カードは、2009年11月中の受信に限られ、IRC1枚の同封が必要でした。

国内で最近のは、入手はしていませんが、「東京FM」が、文字多重放送終了の記念カードを発行しました。3月31日受信分まで(なくなり次第終了)と、返信郵送料50円切手が必要ということでした。

※受信日数が決まっている。

1日だけでなく、5日間や1週間通し、2日間全放送番組の受信など、が条件です。BCLブームの頃には、いろいろあったようです。

「イラン・イスラム共和国ラジオ日本語」では、5日分で1枚のベリカードの発行となっています。日本語は1時間番組ですが、悪い状態が続く時期の、長時間の雑音受信となるとギブアップです。



※受信時間では、一定時間以上というのがあります。

30分以上の受信が必要であった「KTWR」の、発行は不可のメッセージカードです。


(2)では、
放送対象地域外からの受信レポートに対しては、ベリを発行しません、というものです。

短波放送は世界各地で受信可能ですので、ちょっと変わっていると思いましたが、対象地域でどのように聴こえているのか、とくに混信状態など調べるという意味では、受信報告が役立つと言えるでしょう。

「FEBA Radio」のサンキューカードです。
でも、しばらくたって止めてしまい、ベリが発行され始めました。


また、放送対象地域となっている外国での受信しか発行しません。というものです。

今もこの発行条件をしっかりと守っているのは、「Radio Japan」(NHK World)で、国内での受信では発行していただけず、(例外は期間限定の発行です) 海外での受信時にしか、チャンスはありません。


(3)では、
海外局・国内局とも、ベリカード返信用の郵送料を表立って要求はしていませんが、今は局の財政状態も厳しいですので、礼儀として同封が必要です。
ですので、海外へは、国際返信切手券(IRC)やドル札を同封したりしています。必要がない局については、返送してくれますので、次から入れません。

「Radio New Zealand International」は、ベリカード郵送の場合はIRC2枚か2$ですが、Eベリだけなら必要ありません。


(4)は、
ベリカードは、お一人様1回1枚だけ、です。

海外の局で、新デザインのカードが発行されたと知ってレポートしましたが、この局では、より多くの人にカードを発行したいとの思いからか、過去にもらった人には送らないという制限をかけているようです。かわりの、お礼レターが送られてきました。
かつて、国内でも、あるFM局がやっていましたが、最近はなくなりました。パソコンで送付者リストを作り、1回ごとに該当するかどうか検索していたのでしょうが、何年も経つと「そこまで、やっていられない」という事になるのでしょう。

こうした発行できない理由を、返信で示していただける局はいいのですが、送られてこない場合は、ずっとわからないままです。
まだ、他の理由、(C)(D)…があるようです。

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ベリカード発行についてのエトセトラ (A)

2014-05-02 | BCLアラカルト
放送を聴いて、ベリカードをいただこうと、受信レポートを局に送っても、発行していただけないことが、多々、あります。

その理由は…何なのか。ちょっと考えてみました。

(A)「受信レポートが間違っている」つまり、「あなたが受信したのは、当局の番組ではない」という場合。

その前に…

※ 間違って、別の放送局に受信レポートを送ってしまった。
…ありましたねぇ。何通かまとめて作成したので、封筒の宛先と中身をよく確認せずに、海外へ差し出してしまいました。
返信がいやに早い、と思ったのがこれ。親切にも「間違って送られてきましたよ」と、レポートを送り返していただきました。

※ 受信レポートの内容が間違っている。 
…ありましたねぇ。受信時間をJSTからUTCに換算する時に間違えました。この時は、ベリカードに「たぶん、間違っていますね」と書かれた返信がありました。
また、別の局へは、4桁の周波数の数字の順番が間違っていて、とんでもない周波数になっていたのに気が付かず、レポートしてしまいました。局の担当者は、気づいていたと思うのですが、そのままカードに書かれて返信がありました。

昔は受信レポートを手書きしていましたが、最近は、パソコンに依存しているし、前のレポートを参考に上書きして作ることが多いので、こうしたミスが出やすく、より注意が必要、とキモに銘じました。

昔のBBC、1967年のベリカードの文面には、こんなのがありました。 

「我々のスケジュールと同じです」「たぶん当局の放送の1つだと思うが確認できない」「他の局から放送された番組のようだ」「あなたのレポートに同意できない」というような項目が書かれています。これらから、レポートをちゃんとチェックしていたのでしょう。

また、このような項目があるのは、現在と比べると、正確なBCL情報を得る方法が、格段に少なかったし、周波数表示のラジオも普及していなかったので、勘違いや間違った報告することが少なくなったからだと思います。

次のは、1969年のBBCです。 
受信データの記入がなくなり、儀礼的な文章だけになってしまいました。

これまで、大きく間違った受信レポートを出したことがない(と思う)ので、わかりませんが、発行していただけないことが、多々、あるのは、まだ、他の理由、(B)(C)(D)…があるようです。

コメント
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