BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

違いは… KBS京都 (2014年)

2014-05-30 | 国内局ベリカード
「KBS京都」へ、4年ぶりにレポートし、ベリカードをいただきました。

2010年にいただいたのと同じ絵柄の、「KBS京都 周辺幕末史跡マップ」になっています。
歴史ある、古い都であった京都なので、それぞれの時代の、さまざまな史跡があり、幕末に限っても、数多くあるようです。
見ていて楽しい、そして、一度現地を訪れてみたいと思わせるベリカードです。

さて、2枚のカード並べてみると…

 

色調のちょっとした違いを別にすると、違うカ所はわかりにくいです。(貼り付けた画像をみても、よくわかりません)

違っているところは、ラジオの周波数の下に書かれている、テレビのコールサインです。
アナログとデジタル表示だったのが、デジタル表示のみになりました。2011年7月24日正午で、地上アナログテレビ放送は、東北3県を除き終了したことによるものです。

表面です。
カードの左半分ですが、比べてみると…

  
(貼り付けた画像をみても、これも、よくわからないでしょう)

まず、左下にカード作成年月が書かれていて、2010年にいただいたのは2007年1月、今回のは2012年10月に作られたようです。

次は、KBS各ラジオ(中継)局の住所(QTH)が、緯度(北緯・N)経度(東経・E)で表わされる度・分・秒の数字で書かれていますが、この数字が違っています。

見てみると、秒の位で、10秒程度の差があります。
1秒は約30mの距離になるそうですので、EとNで10秒ずつ違うなら、約420m移動したことになります。
4つの局が、5年の間に移転した? とは考えられませんので、原因は、どうやら、数字自体に…

これは、数字を出す根拠の測地基準が、前は「日本測地系」で、新しい数字は「世界測地系」に基づいているようです。

宇宙にある電波星や人工衛星の観測によって決められた「世界測地系」と、明治時代に地形図を作るために決定した「日本測地系」を比べると、その基準差は、東京付近では距離にして約450mの違いがあるそうです。
日本でも2002年4月から、世界測地系に基づく新しい「日本測地系2000」を用いることとなったようで、順次、変更されていっているようです。

こうした緯度経度の住所表示は、GPS携帯やカーナビ、測量機などの機器利用を前提にした新しい世界的な表示方法なのかもしれませんが、この数字から住所を判断するのは、わかりづらいものです。
EとNの数字だけで、該当する都道府県・市町村名をズバリ答えられる人がいたら、すばらしい能力の持ち主でしょう。

ところで、ここに書かれている緯度経度の数字は、どこなのでしょう。各放送局舎の位置? アンテナが立っている場所?

ベリカードの話が、しだいに大きく膨らんでしまいました。

最後に、もう1点。
今回は、受信年月日の欄にJST時間ではなく、受信した番組名が書かれているのが、ユニークでおもしろいところです。

コメント
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