BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

JJY 標準電波局 (1985-2001年)

2014-03-31 | 国内局ベリカード
一般の放送局とは違う業務局について、取り上げてみます。標準電波(標準周波数)局「JJY」です。
日本標準時(JST)を放送する局で、独立行政法人・情報通信研究機構 (NICT)によって運用されていて、コールサインJJYが使われています。業務局ですが、ベリカードを発行してくれています。

1985年のカードは、四国の郷土玩具「姉さま」とよばれる流し雛のデザインです。
茨城県古河市にあった名崎送信所から、短波2.5・5・8・10・15MHzで、 1秒ごとの信号音や、モールス信号、女声の合成音声で時刻が告げられていました。
 1991年のは、名崎送信所のアンテナ塔とコントロールルームの写真です。

 1996年のは、英語版のカードをいただきました。この年の3月末で、2.5MHzと15MHzの2波が廃止されるというので、2.5MHzを聴いたものです。

2001年のは、短波による放送が3月末で廃止となった記念カードです。
二つ折りで、表面は、歴代発行されたベリカード9パターン(うちNo.6は3タイプあり)のデザインとなっています。


中面は、1940年に開局してから61年間の、感謝の言葉が書かれています。

JJYは、1999年より長波の60kHzを使って福島県のおおたかどや山送信所から、2001年より40kHzで福岡・佐賀県境にあるはがね山送信所から日本標準時のデータを送信するようになりました。
2004年のは、長波による運用開始5周年の記念カードです。これも二つ折りになっています。


中面は、おおたかどや (大鷹鳥谷) 山送信所と、はがね (羽金)山送信所の写真が使われています。
この時の、ベリカードの発行条件はラジオによる受信でなくても、いただけた点でした。それは、JJYの役割である、時刻電波の送信という本来の目的に沿ったもので、「電波時計での受信でも可」でした。
でしたので、手持ちのカシオ製かけ時計の受信ランプインジケーターを見て確認し、レポートしました。こんなユニークな方法で、ベリカードをいだいたのは初めてでした。ただ、受信したのは確かですが、どちらの局かは時計に周波数表示はないので不明です。


2010年のは、おおたかどや山をラジオ(ICOM IC-R75)で受信したカードです。2011年3月の東日本大震災では、福島原発事故により送信所施設にも避難命令が出されたため、停波を余儀なくされたこともありました。

ところで、BCLをしていると、正確な時刻を刻む電波時計がかかせませんので、ラジオのそばに1個置いています。
普段の生活では、時間は感覚的にしか感じていないので、いつもしている腕時計は機械式でも不便を感じないのですが、ただ、旅先など戸外に出て受信する場合、1日1回の時刻合わせがかかせません。

最近では、JJYなどの標準電波ではなく、GPS衛星からの電波を受信する腕時計も発売されています。次に買うならコレと思っていますが、今の腕時計を長く使っているし、文字盤がゴチャゴチャしてイマイチ気に入るデザインではないので、とりあえずパスです。
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ベリカード・ファイルの整理法?

2014-03-30 | BCLアラカルト
昨日は、ベリカードをファイルに整理し、リスト表を作ることで、ベリカードを整理する方法について書きました。
これにより、たくさんの中で、どのカードがどこにあるのか、どの局からいつ、どんな写真やデザインのカードをいただいたのか、がわかるようになりました。
後は、次のステップですが…

このほど、長年にわたって放送局からベリカードと一緒にいただいた、番組表や局紹介パンフレットなどを思い切って捨てました。
いつかは役立てようと、ずっと段ボール箱に入れて置いてきたのですが、ついに家の物置を取り壊すことになったので、置き場所がなくなりました。本ならブックオフで買ってくれますが、これらは単なるゴミで、少しは廃品回収に回しましたが、焼却処分でした。

これと同じような話です。
しだいに、場所をとってきている90冊近いファイルそのものの整理です。つまり、これまでにいただいたベリカードをどうするのかという問題です。



本来、かたち的には現物で残すのがいいのですが、そうもいかなくなった場合は…
とりあえずは、データにしておくと、CD1枚で済むのでは、と考えました。
というわけで、カードをせっせとスキャンし始めました。とは言うものの、BCLをせずに、手間のかかるスキャンばかりすることもできず、道半ばです。

いずれ、だれにでもその時がくるのは確実です。縁起でもないのですが、死んだ後にベリカードの山が残った、興味のない人にとっては紙クズ同然、というようにだけはしたくないのですが、どうしたものやら… 引き取り手を探す、ヤフオクやイーベイに出す…?

いいこともあります。せっかくベリカードをデータにしたのだからと、これを機会に、スキャンした画像を使ってブログを始めるきっかけになりました。
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ベリカードの整理法

2014-03-29 | BCLアラカルト
ベリカードが10枚、20枚、30枚…と集まってくると、後から見たり、探したりすることもあるので、ベリカードを整理しておくと役立ちます。
参考になるかどうかわかりませんが、こんなやり方で整理しています。

いただいたベリは、受信記録(ログ)とチェックし、到着日を記入した後は、「国内局」と「海外局」に分けて、届いた順にどんどんファイルに収めています。(Eベリはハガキ用紙に印刷しています)

「国内局」は、多くがハガキ大のカードなので、ハガキ用透明4ポケットのA4ファイルに。最近はA4レターもあるので、これはA4クリアファイルに入れています。

「海外局」は、大陸別に「アジア」「オセアニア」「ヨーロッパ」「アメリカ」「アフリカ・その他」と、ファイルを5つにしています。国別や局別でもいいのかわかりませんが、あまり細かくしても、という気持ちからです。

海外局は、ベリカードの大きさがまちまちなので悩みますが、ハガキ大はA6に、それ以上だとサイズにあわせ、適当にB6、A5、A4とクリアファイルに入れています。

その後は暇なときに、エクセルで、各ファイルに「収納した順のリスト表」を作っています。
1行には、ファイル名、ポケット番号、局名、(中継所名)、受信日時、周波数、使用言語、ベリカードの写真やデザインの特徴などを書いています。たとえば、E1,1,BBC,19671228,11955,2000J,J,ビッグベンの写真、という風です。

(画像は最近のヨーロッパのファイル別リストです。Aが14とあるのは、ヨーロッパファイルの14冊目で、Bはファイルの前からのページ(袋)です)


その後、もう1つ。こうして作ったエクセル表を利用して、今度は「各放送局別の、受信日順のリスト表」を作ります。局別のも、随時、エクセルの行を挿入して、最新のリストにしています。
これで、先ほどの例(E1,1,BBC,19671228,11955,2000J,J,ビッグベンの写真) から、BBC放送のところを見れば、ヨーロッパの1番目のファイルの前から1番目のポケットに1967年12月28日、11955kHz、日本時間夜8時に日本語放送を聴いた、ビッグベンの写真のベリカードがあることがわかります。

ただ、国内局に関しては、局別に作っても細かくなるので、AM, FM, CFM, TV,その他に分けて、北から南の局順に並べています。

結局、ログを含めて、ファイル別、放送局別の3つのリストがあることになります。
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切手のベリカード  (VOA R.Thailand AWR)

2014-03-28 | BCLアラカルト
昨日、1枚が1億円以上という世界最高額の切手「ブルー・モーリシャス」のことを取り上げましたので、寄り道ついでに、切手について書いてみます。

本の題名が世界最高額の切手となっているのですが、1980年のオークションで1856年発行の「英領ギアナの1セント使用済切手」が、93万5000ドル(約3億円)で落札されているそうですので、本当のところ、世界最高額の切手なのか、どうなのでしょう。

切手収集は、小学生の頃にしたことがあります。まわりの皆がしていたし、グリコ・キャラメルを買えば、海外の使用済切手がオマケとして入っていました。この頃は、切手収集ブームとあって、熱中する大人も多く、投機目的で行われていたこともありました。ただ、子どもにとっては、もらっている小遣いでは、未使用の記念切手がとても買えないので、友達と使用済みを交換したりしていました。

そんな収集癖が、今日のベリカード集めにも、通じているのかもしれません。

海外の放送局からいただく返信封筒には、美しい切手が貼ってあることがよくあります。それでベリカードとともに、外国切手を集めていました。受信レポートに趣味は切手収集と書けば、一緒に切手を贈っていただけることがありました。でも、何かが違うと思い、止めてしまいましたが。

ところで、外国局のベリカードに、切手が採り上げられているのがあります。


「VOA(Voice of America)」の1982年のカードは、州の花と鳥の切手です。

「ラジオ・タイランド」の1992年のは、タイの風物8種です。



「AWR(Adventist World Radio)」の1999年のは、Giving & Sharing(与えることと分けること)という慈善活動を表わした切手です。

このほか、手元にあるベリカードでデザインが切手になっているのは、「HCJBアンデスの声」ですが、また、別の時に採り上げてみたいと思います。
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ベリカード・コレクター

2014-03-27 | BCLアラカルト
「どれだけベリカードを集めたら気が済むの?」 と、うちのカミさんは口には出さないまでも、心で思っているようです。
独り言で、まあ、「集められるだけ、集めてみたい」というところでしょうか。

国内だけでも、NHK、民放AM・ FM局、コミュニティFM局、テレビ局のほか、一般放送局でない業務局など、ベリカードを発行していただける局が多くあります。また、同じ放送局でも、ずっと同じカードではなくて、時とともにデザインが変わっていっています。

これに、海外の放送局のを含めれば、ものすごい数になりますね。
ですので、全部を集めるのは不可能ですが、BCLを長くやっていると、ものすごい数とまではいかないですが、自然に集まってきました。ともすれば、放送を聴くことより、ベリカードを集めることが主になりがちですので…

では、いったい何枚集めていたらコレクターと言えるのでしょうか。昔読んだ本で、作家で万年筆コレクターの故・梅田晴夫さんが著書の中で書かれていたのは、3点からです。そんな点数で? コレクターと言えるのかと思ったのですが。

思いあたったのが切手コレクターの例で、「モーリシャスのポストオフィス切手」を3枚でも集めておられる方がいたら、その人は世界的にものすごいコレクターと言われるでしょう。

この切手は、1847年に、インド洋に浮かぶ小さな島モーリシャスで1,000枚発行されましたが、現存が確認されているのが26枚ないし27枚、1枚1億円以上の値がつくと言われています。
余談ですが、この切手に関しては、『世界最高額の切手「ブルー・モーリシャス」を探せ!』という本が発行されています。

話を戻しますと、ベリカードの発行枚数は、どのぐらいなのでしょう。
BCLブームの頃は1種類で何万枚という単位だったでしょうが、今は1,000枚ぐらい? もっと少ないのもあるのではないでしょうか。

このことから、もし、3種類以上のベリカードを持っておられる方なら、世界的というのは無理としても、十分「ベリカード・コレクター」と宣言できます。
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どれだけ待てばいいの?

2014-03-26 | BCLアラカルト
受信レポートを出したら、後はベリカードが送られてくるのを待つだけ。
とはいっても、どれぐらい待てばいいのでしょう。
これまでの、例です。

一番返信で早かったのは、約30分です。Eメールによるレポートに対して、Eベリの返信でした。ただ、これはちょっと例外です。
E-Eで比較的早いのは、CRI中国国際放送日本語部あてで、最速は約1時間でした。


夜の放送を聴いてすぐ送ったところ、その日のうちにいただいたのが、このカードです。

 
ただ、毎回というわけではなく、1日~3日、長くて8日かかる時もありました。

              
CRI日本語部は、Eベリの返信だけでなく、後日、郵送でもベリカードを送っていただけます。

海外局へはEメールによるレポートでも、スネールメイルで返ってくることが多いようなので、早くて1週間ぐらいでしょうか。

インターネット放送を聴いて、HPのフォームから送った「ラジオ・プラハ」のカードで、そのぐらいです。

郵送の場合なら、どれぐらいでしょうか。
国内局の早い例では、受信日の夕方回収便に間にあわせれば、翌日昼までに放送局に着いて差し出され、次の日の昼過ぎに到着という2日後でしょうか。これまでの2-3例は、局の対応が良く、近県だったので早く届いたと思われます。

反対に、これまで一番長くかかったのは、海外局あてで2年6カ月でした。放送局内のどこかにほったらかしにされていたのでしょう。

いずれも出せば、返信があることを期待していますが、いくら待っても待ちぼうけもあります。
きっちり調べているわけではありませんが、国内局の全体平均返信率は9割、海外局では8割ぐらいといったところです。海外になると郵便事情が国内とは違い、あまりよくないことがあるようです。

では、郵送がよいのか、Eメールで出すがよいのか… 国内局へはEメールによる受信レポートをまだ出したことがありませんが、海外局へは迷うところです。これまでのところはケースバイケース、まだ、どちらかの結論が出ていません。
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Radio Kiev ウクライナから (1983-1994年)

2014-03-25 | 海外局ベリカード
今、ウクライナは、西の欧州連合(EU)か東のロシアか、どちらに付くのかをめぐって、大混乱の状況にあります。
とくに、クリミア自治政府が、ウクライナからの独立を宣言してロシアへの併合を求め、ロシアも編入を決定したことで、事態はさらに他の南東地域まで広がって内戦が起こるかもしれない状態になってきています。政治情勢だけでなく、経済状態も深刻そうで、国が東西に分裂する危機をも孕んでいます。

かつて、80年代のウクライナから放送していた「ラジオ・キエフ」です。

ソ連邦時代は、極東中継の英語放送をしていましたので、リトアニアの「ラジオ・ヴィルニウス」と同様に、良く聴こえていました。アメリカやカナダ向けなのは、多くの人たちが過去に移民として渡っていった理由からではと思ったりしました。


1983年にいただいたカードは、スラビッチホテルと市内を流れるドニプロ(ドニエプル)川沿いの高層団地の夜景のカードでした。

もう一つは、スポーツセンターと中央競技場とラスホテルで、サッカーが盛んなようで、地元のダイナモチームの写真が使われています。
いずれも細長いカードで、二つ折りになっています。

1985年のは、馬に乗る女性像のベリカードです。石を彫って、色付けされた作品で、フォークアート博物館に所蔵されているものです。
キエフのマリインスキー宮殿の写真です。美しい建物で、ロシア女帝エリザヴェータの命令によってキエフ宮殿として、1755年に建立されたそうです。1870年に改装された時、皇后マリア・アレクサンドロヴナを記念するために改名され、今は迎賓館になっているようです。
1986年のは、中部の街・カニフにある映画館で、横長のカードです。

もう1枚は、ヴェルホーヴナ・ラーダ(最高議会)と呼ばれている、ウクライナの国会議事堂の写真です。この議事堂の隣には、マリインスキー宮殿があります。
1987年受信のベリカードで、マフラーのような織物製品の絵ハガキカードです。
ガラス工芸品の水差しです。

同じく、ヤギをかたどったガラス工芸品で、飾り物です。

この3枚、いずれも北西部の都市・リヴィウ(レンベルク、ルヴフ、リヴォフとも)にある工場で作られた工芸製品、という説明です。これらは、普通カードの2倍の大きさです。
この市がいろいろな地名で呼ばれるのは、各時代により、その言語圏の国家によって支配されたことがあるからで、第2次世界大戦後はソ連邦に属してもウクライナの民族文化の中心都市の一つとして、ロシア化への抵抗の牙城となっていたそうです。
キエフにあるモニュメントです。市を創ったとされる伝説上の創建者、デレヴリャーネ(ドレヴリャーネ)族の女性クィーイと三人兄弟妹(シュテーク、ホルィーウ、ルィービヂ)の像です。クィーイの名前から採られたのが、キエフ(クィーイィウ)の由来です。

 1988年のは、高層団地、プーシキンの像、ラスホテルと、キエフ市内の風景写真が使われています。

1990年のは、横長のカードで、どこかの建物と記念碑です。記念碑の前には、花輪などが飾られていますので、戦没者? を追悼する碑なのかもしれません。

1991年のは、局のマークと文様になっています。この年にソ連邦の崩壊に伴い、ウクライナとして独立しました。

1992年のは、サボワ橋のたもとの本屋という題の絵です。アポリナリー・ミハイロヴィチ・ヴァスネツォフという画家が描いた水彩画です。兄のヴィクトルも著名な画家で、その指導を受けて、1900年からペテルブルク帝国美術アカデミーに奉職し、ロシア美術家連盟の創設に尽力したようです。

1993年のは、民族衣装を着た女性の絵です。昔のウクライナでは髪型、帽子、頭の花飾りなどで、お金持ちかどうか、どこの地方出身か、結婚か未婚かなどが判断できたそうです。未婚女性は花飾り、結婚している女性はスカーフで髪を隠すのが、一般的だったようです。

「ラジオ・キエフ」から、「ラジオ・ウクライナ」の表示になりました。
1994年のカードです。何が書いてあるのかわかりませんが、二つ折りのメッセージカードを使ったものです。
中面は、さまざまな民族衣装を着た男性、着飾った女性の写真が使われています。
その後は、「ラジオ・ウクライナ・インターナショナル」と局名が変わったように思いますが、聴いたことがありません。

このところ連日、ウクライナ情勢がニュースで伝えられています。ここにきて、前途多難。ウクライナを境に、かつての東西対立による冷戦構造に戻るのか、気になるところです。
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ベリカードのもらい方

2014-03-24 | BCLアラカルト
このブログでは、主にラジオの「ベリカード」(受信確認証)を中心に書いています。
そこで、まだ1枚も持っておられない方に、どうしたら日本国内や外国の放送局のベリカードがもらえるのか、そのやり方です。

まずは、あたりまえですが、放送を聴かないといけません。次に、その放送局に聴いた番組内容や、聴いた時に他局との混信やノイズがあったかどうかの受信状態などを書き、「受信レポート」(受信報告書)にして送ります。
聴かないのに聴いたというウソレポートや、混信などで局名を確認せずに違う局に出すのはダメです。出したことがない方なら、まずは、良く聴こえている地元の局を聴いて、出してみましょう。

受信レポートの様式ですが、ネットで調べれば出てきますが、次のような項目を書きます。
放送局名(中継局名)、受信周波数(kHz, MHz)、受信年月日、受信時間(JST=日本標準時かUTC=協定世界時=日本時間-9時間)、受信番組(内容)、受信場所(住所) 、使用した受信機 (メーカー名と型番)、使用アンテナ、受信状態 (SINPO)、感想や要望、レポートした人の住所・氏名(年齢・職業)など。
放送局に送るレポートで、どう書けばよいのかわかりづらいのが、受信状態です。ラジオの受信状態は、SINPOコードで表わすのが一般的です。
SINPOとは、信号の強さS(Signal Strength)、混信I(Interference)、雑音N(Noise) 、伝播障害・フェーディングP(Propagation Disturbance)、総合評価O(Overall Rating) を、5~1の数字を使って表すものです。

ちょうど、KBS World Radio日本語放送のレポート用紙にSINPO表がありましたので、掲載してみます。これを見ても、最初はよくわからないかもしれません。
すべて最良の状態なら、総合評価O=5で、まったくダメならO=1です。ただ、個人が耳で聴いた体感表現であるために、個人差があり絶対的なものではありません。わかりにくければ、昼間に屋外で地元のNHK第1を聴いてみた時が、O=5をつけられるような状態でしょう。総合評価Oは、各項目の数字を超えないようにし、SINPO54322はあっても、SINPO54323とはなりません。(従来の日本での付け方です)


BCLブームの頃は、こんな様式のレポート用紙がアドカラー社から市販されていました。今ほど、パソコンやコピー機が普及していませんでしたので、これでも手書きよりは楽でした。
国内の局や海外日本語局なら日本語で、海外局なら英語で(その国の言語が望ましいと思うのですが)レポートします。放送局の住所を調べ、受信報告担当係あてに。局の経費負担軽減のため、一緒に返信用切手や海外なら国際切手返信券(航空便料金の切手に交換できる。郵便局で1枚150円。ただ、使えない・交換しずらい国もあり、万能ではありません)などを同封するのが、マナーといえるでしょう。

後はポストに投函して待つだけ。このごろは、Eメールや局のHPからレポートできる海外局もかなりありますので、これだと郵送料とかかる時間が助かります。
多くの局では、お礼にベリカードやベリレターを送り返してくれます。EメールだとEベリで来る場合もあります。ただ、ベリカードの返送については、放送局に義務はなく、サービスの一環なので、まったく音沙汰がない場合があります。

ここで、できれば忘れないうちに受信記録をつけておきます。どの放送局をいつ聴いたのかや、レポートを出した日を書き留めておけば、どれぐらいで返信があったか、なかったかもわかります。
昔は、こんな記録用紙(ログ)も同社から市販されていました。

ところで、ベリカードのもらい方を、宝くじに例えるのも変なのですが、「買わなきゃ当たらない」…「出さなきゃいただけない」 
で、これまた、すべてが当たるかといえば、前に述べたとおりハズレでボツのときも。そのボツの理由は、様々なことが考えられますが、?です。
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東京都のコミュニティFM局 (2003-2013年)

2014-03-23 | 国内局ベリカード
東京都のコミュニティFM局のベリカードです。


調布市にある「調布エフエム」の2003年のは、パラボラアンテナのデザインになっています。

西東京市の「エフエム西東京」です。2003年のは、スカイタワー西東京(田無タワー)の夕景の写真です。

東京都世田谷区の「エフエム世田谷」です。区民まつりやボロ市、音響調整卓の写真が載せられた、2006年のカードです。
2013年のは、調整卓と、DJ「せたハチ」というキャラクターが登場しています。

「渋谷エフエム」は、東京コミュニケーション放送が2013年1月まで「SHIBUYA-FM」として放送していましたが、同年7月9日をもって放送局を廃止したそうです。2009年にいただいたのは、Thanksと書かれたデザインのカードです。

中央区にある「中央エフエム」で、愛称は「RADIO CITY」です。黄色地のA4ベリレターで、2004年のです。

江東区の「レインボータウン・エフエム」です。「大江戸放送局」という昔風な通称を使っている割には、2004年のはファンキーな感じのDJ風のイラストが描かれています。略語のFR(for)が4の数字になって、使われています。

江戸川区の「エフエム江戸川」です。江戸時代の江戸川周辺の風景画4種類のベリカードが用意されていて、送信所から10km以内からの受信報告には「今井の津頭」10-20kmは「二之江、妙勝寺」20-30kmは「平井聖天宮」30km以上は「中川口」の風景となっているのが、ユニークです。
今井の渡しのは、2005年のです。

2009年にいただいたのは妙勝寺の絵です。

葛飾区の「かつしかエフエム」です。文字のデザインの2005年のカードです。

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Radio Sweden Int. スウェーデンから (1970-1992年)

2014-03-22 | 海外局ベリカード
「ラジオ・スウェーデン・インターナショナル」から英語放送を聴いて、いただいたベリカードを紹介します。

 初めて聴いたのが1970年でした。北の光の国をイメージしたデザインのカードをいただきました。カラフルなので、とても気に入っています。

1982年のは、「ラジオ・スウェーデン・インターナショナル」の局名に変わり、略称のRSIと地球マークです。

 1983年のは、スウェーデン南部ホルビ送信所にあるカーテンアンテナが描かれています。高さ90mで、従来のログ・ペリオディック・アンテナを使うより、3倍も強力なのだそうです。1948年に始まったDX番組Sweden Calling Dxersの35周年を記念して発行されたカードです。

1984年のは、European DX Council (EDXC-84)総会開催記念のカードで、国旗とストックホルム市庁舎を配したデザインになっています。

 1985年のは、カワウソやカモ、シカなどの動物が住んでいる沼池や草原、森林がイラストで細部まで表現されているポスター風カードです。酸性雨の被害をなくすキャンペーンもののようです。

色づいた木々と水辺に建つ民家のは、1986年のです。

 1988年のは、RSI50周年記念のマークのカードです。


Sweden Calling Dxers番組の40周年記念カードです。白夜が明ける午前3時前のストックホルムで、手前に王宮、右上に市庁舎が見えています。

 スウェーデンには、大小2万あまりの島々があるといわれています。それらをシーラインの船が結んでいます。

1990年代からは、絵ハガキを利用したカードが主流になりました。

1991年のは、ストックホルム市庁舎の夕暮れ? あるいは白夜? の写真です。
シルエットになっている市庁舎は、1911年から12年もかけ800万個のレンガを使って建設されたそうで、塔の先端には鐘と国の紋章の風見があります。

 ストックホルムにある王宮の日没の風景で、1992年のカードです。夕焼け空と街路灯の明かりが海面に映え、幻想的な風景になっています。

空から見たストックホルムで、美しい風景です。13世紀半ばにメーラレン湖東にあるスタツホルメン島に砦として築かれたのが最初といわれ、島を囲む丸太の柵が巡らされていたので、「丸太の小島」(ストックホルム)と呼ばれるようになったそうです。

 ストックホルムの旧市街にあるストールトルゲット広場です。ガムラ・スタン(古い街)と呼ばれる、中世からの古い建物が建ち並んでいる地区のようです。

 1993年にいただいた、スモーゲンの絵ハガキです。西海岸にあり、夏になると保養地として、観光客などであふれる小さな漁港のようです。カラフルな船小屋が建っているのが、目につきます。

 トナカイの群れの写真です。トナカイは、古くから家畜として飼育され、サンタクロースのソリを引くといった使役だけでなく、乳用、食肉用、毛皮用にも利用されてきました。ところで、この写真についてですが、ちょっと不思議な感じがします。群れが歩いているところが白いので、雪が残っているのかなと思いましたが、遠くの山々や手前の岩場には雪はありませんので、この部分だけ白く加工しているのではないでしょうか。

1994年のは、バルト海にあるゴットランド島の北に位置するフォーロー島というところです。氷河によって削り取られた、奇妙な形の岩が多い海岸の写真です。人口600人足らずの島には、銀行、郵便局、病院、警察署がないそうです。

 1996年のは、スウェーデン南部スコーネ県の西、ボースダード市近郊にあるトレコフという漁村の風景です。夏になると、ここも行楽地としてにぎわうようです。

 
ルンドにある大聖堂の写真です。ルンドは、スコーネ県でも南にある古い街で、990年頃、デンマーク王のカヌートにより興されたということです。

 最初に見たときは何かわかりませんでしたが、4-5世紀頃に作られた金の首飾りか腕輪のような装飾品です。ヴァイキングより前の時代で、領主や族長層の持ち物のようで、交易によって手に入れたのでしょうか。ストックホルム歴史博物館に所蔵されているものです。

 1998年のは、ラップランドのアルヴィドスヤウルという町の、木作りの家とサーミの民族衣装に身を包んだ女性の写真です。サーミ人は、スカンジナビア半島北部のラップランドやロシア北部コラ半島に居住する先住民族だということです。伝統的な木造住居の屋根が開く仕掛けになっているようで、これは広間にある炉の煙抜きのためでしょうか。

 2000年のカードは、ヴァイキングの船の舳先につけられていた木製の人の顔をした飾りです。ヴァイキングというと、食べ放題の料理か、海賊を働く野蛮なスカンジナビア人だったということしか思い浮かばないのですが、その造船技術や航海術は優れていて、活動範囲も広かったようです。

その後、しばらく聴きませんでしたが、2007年のは、X線に透過された花を撮った写真です。
 
Linnnaeus300.comと書いてあるので、Linnaeusを調べてみたら、スウェーデンの自然科学者カール・フォン・リンネ(ラテン語表記リンナエウス) のことで、生誕300周年を記念したものなのでしょう。18世紀の博物学者、生物学者、植物学者でもあったリンネは、動植物についての情報を整理して分類表を作り、生物分類を体系化しました。

2008年にいただいたベリカードです。RSIのホームページの受信報告フォームを使うと、簡単にレポートが送れるようになりましたので、大いに活用しました。

ストックホルム港の風景写真です。
 
「水の都」や「北欧のヴェネチア」と呼ばれるだけあって、夏の海にはヨットがたくさん浮かんでいます。後ろに見えるのは、市庁舎です。

帆船と、何かのモニュメントの写真です。

 ストックホルム港めぐりでしょうか。観光船の船着場の写真です。

帆船も停泊しています。

ストックホルム市内の様子です。
 市街地を走るシティ・トラムの写真です。国の記念日にあたるのか、国旗を掲げた2両編成車両のようで、行先表示は、ストックホルムの中央にあるNorrmalmstorg(ノルマルム広場)と読めます。

 
商店や土産物店が建ち並ぶストリートの写真です。各国の国旗が掲げられていて、外国からの観光客も多そうです。

霧のストックホルム港です。
冬の埠頭は、夏とはまた違った光景です。外国航路の客船も停泊しているようです。

 
「サガー・ハウス」と呼ばれている、スウェーデン首相官邸の写真です。中央の白い建物で、港に面しているようです。
 

ノーベル賞受賞者の晩餐会会場の様子です。授賞式はストックホルム中心部のコンサートホールで開かれ、その後の晩餐会には、国王ら1000人あまりが出席して、市庁舎の「青の間」で行われるのが恒例です。

2009年のカードです。
 ホルビにあるTERACOMという、政府が持つ放送送信サービス会社が使っているアンテナの写真です。Sänder det som händer! (起きたことを伝える)というのが、モットーなのでしょうか。

TERACOMの局舎と、コントロールルームです。60周年を1997年に迎えたようです。

 
コントロールルームの写真です。
これら3枚は、RSIというよりは、TERACOMが作ったカードのようです。

カードの発行は、2009年8月までで終わり、短波放送は2010年10月末で廃止されました。
北欧からのRSIの放送は良く聴こえていただけに残念で、国際放送での短波全盛時代の終焉を感じました。
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BCLとベリカードの楽しみ

2014-03-21 | BCLアラカルト
「BCLとベリカードの楽しみ」のタイトルで、ブログ始めました。

この「BCL」や「ベリカード」という言葉を聞いたことがない方も、多くおられるでしょう。

「BCL」は、ラジオやテレビなどの放送を聴いて楽しむことや、それを趣味とする人のことです。Broadcasting Listening や Broadcasting Listenerを略したものです。

日本では、1970年代中頃にBCLブームが起こり、多くの小・中・高校生が、海外からのラジオ放送に熱中したことがありました。そんな体験をした方も、もう40-50歳代。何人の方が今もBCLをやっておられるのでしょうか。若い世代の方は、ラジオというよりはスマホやインターネットで、放送を聴く方もおられるのではないでしょうか。

もう1つの「ベリカード」は、放送を聴いたり見たりして、その放送内容などを書いて放送局へ送ると、多くの局では、お礼にカードやレターを送り返してくれます。「受信確認証」といわれるもので、Verification Card(ベリフィケーション・カード) 略して「ベリカード」や「ベリレター」です。

放送局に送るレポート(受信報告書)には、受信した年月日、時間、周波数、場所、受信状態(SINPOコードで表わすのが一般的)、使用した受信機(ラジオやテレビ、スマホなどの機種名)やアンテナ、聴いた番組の内容や感想などを書きます。放送局に送るときは負担軽減のため、レポートと一緒に返信料として切手や海外なら国際切手返信券などを同封するのが、マナーといえるでしょう。

「ラジオを聴いていて、何がそんなに楽しいの?」と、カミさんがぼやきますが、これまでやってきた趣味なので、仕方ありません。こうしてベリカードを収集することも楽しみで、まあ、当の本人も一風変わった趣味かなぁと思いながらやってきました。

海外からの短波放送や国内放送の番組を聴いて、放送局からいただいたベリカードを紹介していきます。

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