RTI「台湾国際放送」日本語放送を聴いて、2006年にいただいたベリカードです。
台湾の伝統人形劇「布袋戯」(プータイシー・閩南語ポテヒ)を採り上げたシリーズになっています。
中国の伝統演劇は、京劇のように人間が演じるもの以外に、影絵、糸操り、指人形劇などがあり、台湾では、人間が演じる歌仔戯(かざいげき)、客家戯など、人形劇では、指人形の布袋戯、糸操りの傀儡戯などが知られています。
とくに、袋状になった胴体に片手を入れで、指で人形を動かす「布袋戯」(掌中戯)は、福建文化圏で演じられてきて、福建地域からの移民と共に台湾に持ち込まれて以来、今日まで発展してきました。
台湾で、たいへん人気のある布袋戯ですので、これまでもよくRTIのベリカードの題材として、採り上げられてきました。
まずは、「道化役」の丑(チョウ)の人形のカードで、背景にあるのは、布袋戯の台本です。
丑が登場する演目では、中国版ロメオとジュリエットと言われる「梁祝(リャンチュウ)伝説」=梁山伯と祝英台の愛情物語(Story of butterfly loversとも)があります。
このストーリーは、「若い娘の祝英台は、教育を受けるため、やむなく男装して杭州の学校に入り、梁山伯と義兄弟になる。政略結婚のため故郷に戻された祝英台を訪ねた梁山伯は、義兄弟が女性と知り、さらに彼女と結婚できない辛さから病死。祝英台の結婚行列が、梁山伯の墓前まで来ると、雷鳴とともに墓が割れ、彼女はその中に飛び込む。嵐が止むと、一対の蝶が舞っていた」というもの。
2枚目は、中国古代の4大民間伝説のもう1つとされている、「白蛇伝」の舞台です。
人間と妖怪の恋愛話で、白蛇の化身である女性が、人間の男性と恋に落ち夫婦となりますが、その後、正体が知られ退治されるというストーリーですが、最後はハッピーエンドに。
端午の節句にからんでいる話から、魔よけとして、この時期に演じられることが多いようです。
3枚目は、刀と三又の矛での果し合い、2人の武人の決闘場面です。
布袋戯は、セリフを言って人形を操作する演技者の他に、太鼓、ドラ、胡弓、チャルメラ、横笛などを伴奏する楽隊もいて、ここは日本のチャンバラ劇のようなクライマックスシーンなので、盛り上がる見せ場でしょう。
劇の上演空間は、もともと小さいものなので、地方ではトラックの荷台に積まれた舞台で、ちょっとした廟の広場で、劇場内の豪華セット舞台で、と様々な場所で行われてきたようです。
4枚目は、三国志の英雄である関羽の人形を持つ、「小西園掌中劇団」を率いる団長・許王さんで、5歳から始めて、この道一筋だそうです。
小西園は、1913年に創設。代々親から子へと受け継がれ、「一人口白、雙手撐偶、木頭雕刻」(台詞は一人、両手で操作、人形頭部は木製)を継承し、守り続けています。
台湾では、「亦宛然」「小西園」「新興閣」「五州園」の4つの劇団が著名なようです。
1960年代からは、テレビによる布袋戯放送が始まりました。
「五州園」の第2代目・黄俊雄さんが生みだした「雲洲大儒侠」という番組は、97%という驚異的視聴率を記録したそうで、あまりの人気のため、社会生活を阻害するとまで言われるほど、大きな影響を与えました。
1980年代に登場した娯楽路線の劇が、「霹靂(へきれき)奇象」(Pili・ピリ)です。
すでに現在、50シリーズ以上、1千話を超え、今もなお制作され続けられている長寿番組で、DVD化もされています。
武侠物をメインに、ファンタジーとSF、ついでにホラーとスプラッターあり、と言ったところに人気があるようです。黃文擇・黃強華さん兄弟が成功させた新時代人形劇です。
台湾の伝統人形劇「布袋戯」(プータイシー・閩南語ポテヒ)を採り上げたシリーズになっています。
中国の伝統演劇は、京劇のように人間が演じるもの以外に、影絵、糸操り、指人形劇などがあり、台湾では、人間が演じる歌仔戯(かざいげき)、客家戯など、人形劇では、指人形の布袋戯、糸操りの傀儡戯などが知られています。
とくに、袋状になった胴体に片手を入れで、指で人形を動かす「布袋戯」(掌中戯)は、福建文化圏で演じられてきて、福建地域からの移民と共に台湾に持ち込まれて以来、今日まで発展してきました。
台湾で、たいへん人気のある布袋戯ですので、これまでもよくRTIのベリカードの題材として、採り上げられてきました。
まずは、「道化役」の丑(チョウ)の人形のカードで、背景にあるのは、布袋戯の台本です。
丑が登場する演目では、中国版ロメオとジュリエットと言われる「梁祝(リャンチュウ)伝説」=梁山伯と祝英台の愛情物語(Story of butterfly loversとも)があります。
このストーリーは、「若い娘の祝英台は、教育を受けるため、やむなく男装して杭州の学校に入り、梁山伯と義兄弟になる。政略結婚のため故郷に戻された祝英台を訪ねた梁山伯は、義兄弟が女性と知り、さらに彼女と結婚できない辛さから病死。祝英台の結婚行列が、梁山伯の墓前まで来ると、雷鳴とともに墓が割れ、彼女はその中に飛び込む。嵐が止むと、一対の蝶が舞っていた」というもの。
2枚目は、中国古代の4大民間伝説のもう1つとされている、「白蛇伝」の舞台です。
人間と妖怪の恋愛話で、白蛇の化身である女性が、人間の男性と恋に落ち夫婦となりますが、その後、正体が知られ退治されるというストーリーですが、最後はハッピーエンドに。
端午の節句にからんでいる話から、魔よけとして、この時期に演じられることが多いようです。
3枚目は、刀と三又の矛での果し合い、2人の武人の決闘場面です。
布袋戯は、セリフを言って人形を操作する演技者の他に、太鼓、ドラ、胡弓、チャルメラ、横笛などを伴奏する楽隊もいて、ここは日本のチャンバラ劇のようなクライマックスシーンなので、盛り上がる見せ場でしょう。
劇の上演空間は、もともと小さいものなので、地方ではトラックの荷台に積まれた舞台で、ちょっとした廟の広場で、劇場内の豪華セット舞台で、と様々な場所で行われてきたようです。
4枚目は、三国志の英雄である関羽の人形を持つ、「小西園掌中劇団」を率いる団長・許王さんで、5歳から始めて、この道一筋だそうです。
小西園は、1913年に創設。代々親から子へと受け継がれ、「一人口白、雙手撐偶、木頭雕刻」(台詞は一人、両手で操作、人形頭部は木製)を継承し、守り続けています。
台湾では、「亦宛然」「小西園」「新興閣」「五州園」の4つの劇団が著名なようです。
1960年代からは、テレビによる布袋戯放送が始まりました。
「五州園」の第2代目・黄俊雄さんが生みだした「雲洲大儒侠」という番組は、97%という驚異的視聴率を記録したそうで、あまりの人気のため、社会生活を阻害するとまで言われるほど、大きな影響を与えました。
1980年代に登場した娯楽路線の劇が、「霹靂(へきれき)奇象」(Pili・ピリ)です。
すでに現在、50シリーズ以上、1千話を超え、今もなお制作され続けられている長寿番組で、DVD化もされています。
武侠物をメインに、ファンタジーとSF、ついでにホラーとスプラッターあり、と言ったところに人気があるようです。黃文擇・黃強華さん兄弟が成功させた新時代人形劇です。