対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

プロ棋士ペア碁選手権2011(1日目まとめ)

2010-12-18 23:02:17 | 雑談
今日の囲碁将棋ジャーナルで、
結城&鈴木ペアvs蘇&青木ペア戦が特選譜として詳解された。

棋譜はコチラの公式ページから。

それによると白124で



実戦では単に白7と遮断したのだけれど、
白1と白5を入れてから白7とすれば、
黒を捕獲してここで勝負が決まっていたのではないかということ。
白5は攻め合いの手数を伸ばす手筋で必要。

この決め手を逃して白良いながらも対局は続く。

奈穂ちゃんの他にも、どなたかの付き添いで来たらしい孔令文プロ
(碁ワールドの連載は良かったです)、
奈穂ちゃんをデートに誘いにきた(?)高梨聖健プロ
(髪の毛を短くして染め直し、より男前度がアップしていました)
なども見守る中、盤面は半コウを争うところまで。

それにしても正直、半コウ争いが続くほど細かくなるとは思っていなかったし
まさか負ける目の出てきたのではないかと気が気ではなかった。
結局この半コウは白が譲って決着して心配は最高潮に。
…と思ったら、その後のダメ詰めでさらに事件が起こった



もうご覧の通りダメ詰めに入っているのだが、
ここで黒の蘇プロが何やらボヤきながら黒1と動いてきた。
そして黒3まで何やら妙な形に。

こ、これは、なんじゃー



対局者も俄かに判断しがたかったらしく、
歩様から「ちょっと時計を止めて」という要望。
そして観戦していた大竹理事長に判断を仰ぐということになった。

理事長の回答はよくわからなったが、
その後の進行をみるに「実戦解決してください」ということだったか?



結局白が手入れを拒否してパス。黒は黒1とコウを取る。
しかし白は2以降、B、Cのコウダテがあるが、黒はAしかない。

ということで上の黒3でそのまま終局。
白は特に手入れの必要なしで黒△を取っているというのが最終的な結論になった。

結局は白2目半勝ちなので、
手入れしても良かったのだけれど、
ちょっとアジの悪い終わり方だったかな。
我々アマチュアが遭遇したら、どう解決すればいいのだろう



繰り返すがアジア大会でならどうなったかわからないことが、
非公式イベントならば何とかなるのがいいところ。
終局後はご覧のように笑顔での検討になってホッとした。

よって決勝のカードは既に報告したとおり
1/29(土)に結城&鈴木ペアvs王銘&謝ペアで争われることになった。
観戦チケットまだ応募を受け付けています。
コチラから1/16締め切り。

さて今回のプロ棋士ペア碁選手権2011。
勿論、華やかさでは恵比寿のガーデンプレイスで開催されていた時とは比べ物にならないが、
1回戦が観戦できないのを除けば、
プロとの距離感はそのままだったので、大いに満足した。
ペア碁協会、スタッフの努力に感謝。

サインを頂くのも、贔屓が勝ちあがれば可能。
特にこれが想定外だった。
ただ私は次に対局を控えている歩様に声を掛けるのは自粛。

しかしカナボーは終局後、サインをいただく余地がありそうだったので、
扇子をもっともっていかなかったことを後悔。
まぁ、元から「あわよくば」の気分だったからね。
扇子に「鬼にカナボー」と揮毫して貰うのは、
来年のテーマとしよう。

そういえば決勝に残ったメーエン先生、結城先生は大好きで著作も多数もっている。
来年の決勝では山積みにしてサインを貰いにいこうかな(笑)?

プロ棋士ペア碁選手権2011(準決勝)

2010-12-17 23:55:55 | 雑談
え?もっもさん、何のこと?



さて準決勝。

山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペア戦はかなり魅力的なカードだったが、
あまり迷うことなく棋譜をとりながら
結城&鈴木ペアの追っかけを継続することに決定。
「GO!ランキング」(もういいって)で歩様の1位は不動です

棋譜は公式ページのコチラから。

握って蘇&青木喜ペアの黒番。



白20までの白の着手は早かった。
これも恐らく研究していた布石のひとつと思われる。

そして黒の模様に対して白22と早くも打ち込み。
アマチェアがやると「石の力関係を考えなさい」と言われそうだが、
歩様ペアは右辺の黒をまだ弱いとみているということ。

実際、白38まで生きて、黒は厚みだけ。
その厚みに対しても「強くない」と白40まで足を伸ばしたのは驚いた。
これくらいやらないとダメとアジア大会から経験したのかも知れない。



黒57までの模様にも下辺と同じく、
「地はあげません」と白58と打ち込み。
いやはや厳しいものだ。

一方の蘇&青木喜ペアは落ち着いたもの。
白66までの生きを悠然と許した。

その理由は黒71からのアジに期待したからだろうか?
白80までとらせる代わりに左下の黒の模様が膨らんだ。
このアジを嫌うならば白70では、
もうちょっとハッキリと41の石を制すべきだったのだろうか?



というのも白82の様子見辺りから、
歩様のため息が激しくなったから。
しかし白86まで渡ってしかも先手。
白の注文は通っているようにも思えるのだけれど。

貴重な先手を白88と上辺のぶつかりに向ける。
この手も不利なときには打たないような気がする。
ため息は歩様ブラフなのだろうか?

ただ結城先生が打った白100と
歩様が打った白102は整合性が取れていないように感じられた。
白100と打ったということは103からアテて
「真ん中の二子は捨てましょう」
という結城先生の意思表示だと見ていたのだが。

しかし歩様の構想は「生かしましょう」。
いや「生かさなきゃ足りない」か?
その構想に結城先生も乗り白104から白110までで、一応生き形に。

更に白114から強引に切断して、なるほど
これならむしろ攻められているのは黒の方か。
なら、白優勢なんじゃね(若者風)?

と、勝手に安心したらドッと疲れが出てきた。
朝から対局者と一緒に考えていたからだろうか?
つけていた譜面も汚くなってきたので、
棒ツキ、棋譜つけを断念して休憩~



カナボーの方はとみると、こんな戦況。

山田&万波佳ペアの黒番だが
形から「カナボーのひとつ覚え」という得意布石からのスタートとわかった。
しかしその後の経過がよくわからない。

とりあえず現局面は上辺の白△をとっているならば、
黒地もかなりありそうだけれど、黒△が「チョー」ダメを打っているので、
碁形としては、黒の気分が悪い。
結局この石の治まり具合次第かと判断。



何か飲みたくなって2階に降りると、
解説会では蘇&青木ペアvs結城&鈴木ペアのこの辺りを解説していた。

白が良いと思っていたが黒A白B黒Cのデギリはあるし、
黒E白F黒Gからのいじめもあるし、思ったよりは容易でないらしい。



3階に戻ると、山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペア戦はここまで進行。
ここで数えてみると上辺の白3子が取れているならば、
黒が地合では大分有利に見えた。
これはもしや私の野望実現か?

秀吉奈穂ちゃんも残って心配そうに"ねね"(こう呼ぶらしい)の戦況を見守る。
「あぁ、麗しき姉妹愛かな」



そのころ蘇&青木ペアvs結城&鈴木ペア戦はこういう状況。
方々の黒石は取れているし、懸案の右下も見合いで生き。
「やっぱり白がいいんじゃない?」

しかし意外や早く終わったのは、山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペア戦の方だった。



白△と動き出したので
「あぁ、動けるのか。どう応じるのかな?」
と見ていたら、山田プロがカナボーと相談して決めた次の着手は「投了」。

観戦していた当初はサッパリわからなかったが、
今改めてみれば、この後黒A白B黒Cぐらいが予想され、
辺や隅の確定地は黒がコミを引いても10目ちょっと良い感じ。

ただ中央の黒がボロついて白地が10目以上はすぐにつきそう…。
ということでの投了だったのだと思う。



お、オイラの野望がぁ~
またしてもボインによって潰えたのであった…。

プロ棋士ペア碁選手権2011(2回戦&ファンサービス)

2010-12-16 21:35:50 | 雑談
休憩ついでに1階ロビーに降りると、
赤いコートに身を包んだ芳織さんが、
加藤啓子プロと帰宅するところだった。

芳織さんがこういうハッキリ目の色を着るのは知らなかったので、
ちょっとビックリ。

一方で武宮陽光プロが"出勤"してくるのにも遭遇。
「♪秒読み陽光 横側 横スカ~♪」
対局場では見かけなかったけれど。

対局室に戻って、山田&万波佳ペアvs坂井&大沢ペア戦を確認。
棋譜はコチラの公式ページから。



見たのは、確かこの辺りだったと思うが、
黒のカナボーペアはハッキリした地が少なく、何だか大変そう。
頑張れー!



小林光&小西ペアvs王銘&謝ペア戦に目を向けたのはこの辺りだったか。
こちらは右辺の黒地が大きく見えて
黒の小林光&小西ペアが優勢とみた。

そしてもう一局の羽根&知念ペアvs蘇&青木喜ペア戦は…
と視線を移したところ、ここが
最初に終わって
しまっていた。
白の蘇&青木ペアの中押し勝ち。

対局内容はよく見ていなかったが、
どちらかというと羽根&知念ペアを応援していたので、やや残念である。

その次に勝ち名乗りを上げたのは歩様ペアだった。
うし!

これで鈴木歩&結城ペアは蘇&青木ペアと準決勝を戦うことが決定。



山田&万波佳ペアvs坂井&大沢ペア戦に戻るとこんな状況。
「を?これは流石に白△の石は取れているし、
 黒□の石がサバければ、黒が勝ちなんじゃないか?」



すると希望通り、この対局は山田&万波佳ペア勝利!
やったぁ!
こ、これで大和証券杯で果たせなかった夢の対決へ、あと1勝ずつ!



一方で奈穂ちゃんは囲碁将棋ジャーナル用か囲碁将棋チャンネル用か、
ペアの治勲先生にインタビューするの画を撮影。
お疲れ様です。

この撮影の後、奈穂ちゃん、すこぅーし時間に余裕がありそう。
「こ、これは…チャーンス!
と思って、外聞も気にせず子どもたちに混じって並び
1本だけ用意していた白扇子にサインをお願いしたところ…快諾してくださいました!

ところが用意しておいた筆ペンが見つからない。
仕方なくいつも常備している硬めの筆ペンでお願いしたら…。
何と自分の筆ペンを出してサインしてくださいました。
をを!常にファンにサインできるよう用意してるんだ!

その心がけに「GO!ランキング」の中で
奈穂ちゃんのランクは急上昇
カナボーに迫る勢いです!…って、どうでもいいですな(汗)。
いただいた扇子は宝酒造杯で使わせていただきます。
ありがとございました!



さて平常心に戻って、残る小林光&小西ペアvs王銘&謝ペア戦だが、
イーミンちゃんが不機嫌そうな顔で私のことを睨むし(気のせい)、
メーエン先生も不満そうに眺める図の写真も撮影できたので、
ずっと小林光&小西ペアがいいのだと思っていた。

が、終局後、整地を数えてみると、あ、アレ?
王銘&謝ペアの白番4目半勝ちと全然逆の結果に。
うーん、わかっていたけれど私のヘボ形勢判断と、
対局中のイーミンちゃんの怖い顔はデフォルトか(笑)。



というわけで準決勝のもう一方は、
山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペアの組み合わせに。
楽な相手などいないけれど、
アジア大会台湾代表ペアとはやっぱり大変だぁ~。

プロ棋士ペア碁選手権2011(2回戦)

2010-12-15 23:55:55 | 雑談
いよいよ待ちに待った公開対局。



最初に対局場に颯爽と入ってきたのは、趙治勲先生。
スタッフと談笑したり、観客の笑いを誘ったりとリラックスした様子で、
自分以外の対局席も検分していた。

続いて小西プロ以下、続々と勝ちあがり棋士が入場。
歩様と結城先生のジャージ姿…違和感ありまくり(笑)。

私は結城&鈴木ペアvs趙&万波奈ペア戦を予告通り棒ツキ。
山田&万波佳ペアも坂井&大沢ペアという
難敵と当たっているので気になったが、そこは我慢の子。
とにかくこの黄金対局はかじりついてでも観戦するつもりだった。

ただ単に観戦しているのもつまらないので、
会場で配布していた「ペア碁規約」の余白に
印刷されていた碁罫紙を使って棋譜付けをしながら観戦。
終局後、コチラに棋譜がアップされるだろうというのはわかっていたが。

握って結城&鈴木ペアの黒番。



黒7白8の形はアマチュアの対局ではあまり見かけない形。
黒9となって歩様得意のミニミニ中国流っぽい布陣が完成。
あまり時間も掛けていなかったので合宿などで研究した予定の布石なのだろう。

白12(趙着手)も10の石がAの二間高ガカリならよくある形だが、
大ゲイマでは定石とはいえ、ちょっと見かけない。

先手をとって左下白18にまわり、動き出しを牽制したが、
黒はあくまで黒19(鈴木着手)と上辺に模様を張り、
「入ってらっしゃい」と催促。

「ならば」と打った治勲先生の白20も、
まぁ深い入りできないからとはいえ面白い。
梶原先生の本では「上ゲイマガカリ」と称されている。



白24の辺りだったか、ちょっとハプニング

ちょっと小考した治勲先生が何を思ったか、
奈穂ちゃんの胸元の方向に手を伸ばす!
そして「ムンズ!」とつかんだのは
奈穂ちゃんの碁笥!

ペア碁ではもっもさんのブログで紹介されているように、
4人それぞれに碁笥が分けられる形になっている。
だから本来は治勲先生は自分の「左側」にある自分の碁笥から
石を取り出すべきなのだ。

思わず歩様と奈穂ちゃんが笑いながら
あの…」と指摘。
ギャラリーからも笑いが漏れる。
趙先生は何を指摘されたかわからなかったようで、慌てて、
「え?次、ボクの番?」
再び笑いに包まれる対局場。

これで場の空気がちょっと緩んだのか
その後も結城先生も順番がわからなくなって確認したり、
とったアゲハマを「治勲先生の」の碁笥の蓋に入れて、
歩様に指でビシッっと指摘されたり。

そして左辺(上の図の右辺)を打つときは
自分の碁笥から石を取り出していたもののの
右辺(上の図の左辺)を打つときは
やっぱり奈穂ちゃんの碁笥から石を取り出す治勲先生。

先のアジア大会ならどんなクレームがつくかわからないが、
まぁそこは国内の非公式イベントのいいところである。

盤面に戻って黒の25のオシは気持ちいいところ。
そこで奈穂ちゃんが打った白26の辺りが局後検討されていた。
白34まで抱える形なったが、ちょっと上辺と釣り合わない感じである。



また同じく奈穂ちゃんが秒読みに追われ気味に打った白42だが
これもどうだったのだろう?
黒43と動き出され、黒51までワタリと生きを見合いにされては、
ちょっと白地が少ないかなとみていた。
奈穂ちゃんがブログで後悔していたのも、この辺りだろうか?

黒がちょっとよさそうというのは白54のケシに対して、
結城プロが長考して打った黒55からも伺えた。



ちょっと余裕があるのか、
「相変わらず左辺を奈穂ちゃんの碁笥の石で打つ治勲先生
に気づいてしまい、笑いを噛み殺す歩様。
それをみて「歩様、集中!」と心の中で唱える私というである。



奈穂ちゃんの打った白62が勝負手。
局後、ここも色々とつつかれていたがどちらも怖い形。
4人の顔もみな一様に険しくなってきた。
歩様が首を振り振り、ため息をつきながら着手するので
私も心配でたまらない。

しかし黒71に白72が手を抜けず、
また黒75・77・79と突き抜かれては白成功したとはいえないか。

下辺も治勲先生の白84からマギレを求めたが、
黒は冷静に応じて逆に黒111と右上の白を攻める形になっては、
これは黒勝ち
と、私は勝手に確信し、ちょっと休憩をとることにした。

プロ棋士ペア碁選手権2011(午前中後半)

2010-12-13 22:50:57 | 雑談
(棋譜は公式ページのコチラから)



対局が進行して、結城&鈴木ペアvs小林覚&小山ペア戦はこんな形に。
「な、何だかデカそうなコウ争いがはじまっとる…」
どちらも一歩も引けなそうなコウだけれど、
黒の形にいろいろと断点が多くて不安。
とてもとても心臓に悪くて、見ちょれんと、
他のモニターに逃亡。



趙&万波奈ペアvs王立&加藤啓子ペア戦。
【お詫び】昨日の記事で加藤プロと吉田プロと間違えていました。

ん?数えてみると、右上隅の白が取れているならば黒やれるのかな?
でも自分の形勢判断に自信なく、
ちょっと疲れたので座席に戻って解説会を聞くとでもなしに眺めていると、
トーナメント表のところでスタッフの人がテープをゴソゴソ
ん?どうやらどこかが決着がついたようだ。

テープで示しているのは「歩様、2回戦へ」。
をを!



慌ててモニターを見直すと、終局図はこんな感じ。
懸案のコウに黒が勝ち、返す手で左下の白の一団に迫ったところ。
左下の一団は手を入れれば生きているけれど、
コウをツガれては大差ということか?

何かよくわからないけれど、とにかく
やったぁ!
と他のモニターも見直してみると、
奈穂ちゃんペアのところも黒中押し勝ちで決着していた。
こちらはやはり右上の白がとられていたのが大きいようだ。

これで歩様vs奈穂ちゃんの(オイラ的に)黄金対決を見られることが決定!
この対局を午後は棒ツキで観戦しようと心に決めて、
喜びのあまり3階の対局場に駆けつけたら、
スタッフに羽交い絞めに!

というのは勿論嘘で、ちょっと3階にいってみたら、
入り口のスタッフに身構えられたというだけ。
まぁ入れないのはわかっているけれど、
入り口から眺めるくらいいいじゃーん

となると気になるのは残りの贔屓3組だが…。



山田&万波佳ペアは右上に踏み込み、
手になるやならざるやという場面。



モニターで見ている時は気づかなかったのだけれど、
ここで手番の万波プロが右上の死活をそのままにして
右下△の交換で山田プロに手番を回したのは
カナボー「キミヲ先生、右上どうなるんですか?」
という意味だろうか(笑)?
もしそうならばペア碁ならではの着手といえ、面白い!

キミヲ先生「白△とノビれば大丈夫ですよ」
カナボー 「わかりました!」



というテレパシーのやりとりがあったかは知らないが、
黒△に手を抜いて左下白△へ。
とはいえ、相変わらず取られた石が大きく見える私は、
まだまだ不安でいっぱいだった。



高尾向井千ペアに目を向けると、黒△とツイだところだった。
ここは不利なら黒Aとコウに弾きそうだけれど、
そう打たなかったということは
「もしかして黒、悪くはない?」
現金なもので、そうなると右下の白も取れているように見える。
「頑張れ千瑛ちゃん、シンディー!」
と、心の中で声援。



カナボーペアに目を戻すと、大分形に決まりがついてきた。
なるほど、この形ならば下辺の一団を上手くサバければ、
カナボーペアの勝ちかと、勝手に納得。
しかし相手は何し負う河野臨&吉田ペア。



黒△と連絡を拒否されたところは気が気ではなかった。
ここで白はAと単に取ったのだけれど、
観戦していた私は白Bで眼が作れるのが決め手と思っていたが…。



しかし帰宅して改めてヨンでみれば、
単純な勝手読み。

というわけで、白は2眼作るのを諦め、
左下黒の一団との攻め合いに。
それしかないとはいえアマチュアには、こ、怖すぎる!



これまた見ていられなくなり、解説会に戻っていたが、
結果は…カナボーペアの勝ち!

上の終局図をみてもサッパリわからないが、
△同士の攻め合いで白勝ちなのだろう。

これで悲願歩様vsカナボー決勝の可能性がっ!

残る向井姉妹の結果だが、張&三村ペアはずっと打ち続けていて、
大分、ヨセで追い込んでいるようにみえたが、結果は3目半負け。
やはり序盤の差が大きすぎたか。



千瑛ちゃんペアも、
地合で負けていないようにみえたが、
実際は方々が薄いところを必死に頑張っていたというのが事実だったようだ。

Aのところのコウを延々と争っていたが、
いつの間にか右下は取られては足りなそう。
白△と出られたところで投了となった。

うーん、両者勝ちあがれば姉妹対決だっただけに残念!

それ以外ではかなり良いとみていた依田&佃ペアが
坂井&大沢ペアに半目負けていたのがビックリだった。

プロ棋士ペア碁選手権2011(午前中前半)

2010-12-12 15:50:55 | 雑談
プロ棋士ペア碁選手権2011にいってきましたよ。

既に速報したとおりちょっと遅れて、
開会式が9:45、1回戦が10:00から始まるところを、10:15頃に到着。
身だしなみをちょっと整えていたら時間かかっちゃった。

1階受付で観覧者のカードを貰った後、
3階の対局場に直行して歩様のジャージ姿をまず参拝。
それから2階の講堂で解説会が始まるのを待っていたけれど、
なかなか全然始まらない。

やっと始まったヨシヲ先生と誠子先生の解説会だけれど、
大盤が1つしかないので、1度に解説できるのは1局のみ。
その選局が私のツボからちょっと外れていたので、
ほとんど講堂の横に設置されたモニターで
パンダネット中継の方ばかりみていた。
ヨシヲ先生と誠子先生、すみません。

応援は歩様&天元ペアを筆頭に
カナボー&キミヲペア、シンディ千瑛ちゃんペア、
奈穂ちゃん&チクン先生ペア、芳織さん&ウックンペア。
女性中心からのセレクトだけれど、ペアの相手も私好み!

ところがザル碁党の眼からみると、いずれも大変そうな序盤。
(棋譜は公式ページのコチラから)



黒の鈴木歩プロが黒△と踏み込んだところ、
白の小山栄美プロは白△と反発。
ここで更新がしばらくなかったので、
黒が困っているのかなと不安になった。



実際、踏み込んだ黒石が白△でとられているのでは、
何をやっているのか私にはよくわからない。
シノギが苦手な身としては、
中央に黒石が浮いているのは不安を感じてしまう。



こちらは解説会で最初に取り上げられていた
張栩プロ&三村芳織プロ(黒)vs小林光一プロ&小西和子プロ(白)。

序盤から黒は簡明な定石布石を選択して、
張プロが三村プロにかなり気を使っているのが感じられた。

しかし上図は白△とアテられたところだが、
ここですぐに黒Aとコウにいけないようでは黒が大変な感じ。



黒はコウ材を作ってコウを決行。
白△のコウ取りに黒は黒Aとアテるのをコウ材としたが、
白はかまわず抜いてしまった。



その後、白△で右上を生きられては、
とられた石を大きく感じてしまうザル碁打ちとしては
「こらアカンな」と思ってしまう。



とられた石が大きく感じるといえば、
この山田規三生プロ&万波佳奈プロの白石もそうで、
とられた白△が大きくみえ、
オマケに■の石も低位を這っていて気に入らないので、
「白が不利なんじゃないか」と思っていた。
ヘボな私の好みなど知ったことではないだろうが…。



高尾紳路プロ&向井千瑛プロ(黒)vs王メイエン&謝依ミンプロ(白)戦。
向井プロが黒△と出ていったところだが、
ハザマをあけているということは白に対策があるということ。
そこに敢えて挑んだこと「大丈夫なのかな」とこちらも不安に。



出来上がりが上図だけれど、
右下の白が取れているのかどうかよくわからず不安だった。



右上もコウになり、やっぱりよさそうにはみえない。



趙治勳プロ&万波奈穂プロ(黒)vs王立誠プロ&加藤啓子プロ(白)戦は
まだ序盤だったが右上白からアテられたのに対して
黒は私の知っている黒Aのコウではなく黒△と反発。
着手が奈穂ちゃんだっただけに(すみません)
「えーっ、それでいいの?」と心配になってしまった。

やはり贔屓とはいえ女性陣の着手になると、
ちょっと猜疑心が出てきてしまうようだ(汗)。
身の程も知らぬ、何たる不遜(汗)。
それとも贔屓だから…かな?