対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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テレビ歴史番組の出典に「爛柯堂棋話」

2010-12-01 23:50:15 | 雑談
テレビ東京系の「女たちの裏日本史」という番組を観ていたら、
「豊臣秀吉の正室、北政所(おね)は貧しい頃、
 貧しさ故に子どもを養育できないので、
 3回も秀吉に子どもをおろすことを求められ、
 そのために子どもが作れない体になってしまった」
という逸話の出典として「爛柯堂棋話」の名前が挙がっていた。

古碁の知識がある人ならばこの本が、
林元美(ゲンビ)によって書かれた本と知っているかもしれない。

林元美は18世紀から19世紀にかけて活躍した棋客で準名人。
本因坊丈和の名人碁所就位事件に深く関わっており
また碁界きっての知識人としても知られている。
著書も多く、特に「碁経衆妙」が有名。

件の「爛柯堂棋話」はその元美が書いた随筆や、
収集した史伝、史話をまとめたもの。

私は囲碁に関する史書だとばかり思っていたので、
思わぬところでその名前を目にしてビックリしてしまった。
どういう関連でその逸話が掲載されているのだろうか?

ただ元美は武田信玄や日蓮上人の棋譜を創作したり、
知識人であると同時にエンターテイナー的なところもあるので、
「爛柯堂棋話」が史料として、こと碁と関わりないことでもあるし、
どの程度価値があるのか疑問がないではない。

まぁ、そこはテレビだからということで。