対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

プロ棋士ペア碁選手権2011(準決勝)

2010-12-17 23:55:55 | 雑談
え?もっもさん、何のこと?



さて準決勝。

山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペア戦はかなり魅力的なカードだったが、
あまり迷うことなく棋譜をとりながら
結城&鈴木ペアの追っかけを継続することに決定。
「GO!ランキング」(もういいって)で歩様の1位は不動です

棋譜は公式ページのコチラから。

握って蘇&青木喜ペアの黒番。



白20までの白の着手は早かった。
これも恐らく研究していた布石のひとつと思われる。

そして黒の模様に対して白22と早くも打ち込み。
アマチェアがやると「石の力関係を考えなさい」と言われそうだが、
歩様ペアは右辺の黒をまだ弱いとみているということ。

実際、白38まで生きて、黒は厚みだけ。
その厚みに対しても「強くない」と白40まで足を伸ばしたのは驚いた。
これくらいやらないとダメとアジア大会から経験したのかも知れない。



黒57までの模様にも下辺と同じく、
「地はあげません」と白58と打ち込み。
いやはや厳しいものだ。

一方の蘇&青木喜ペアは落ち着いたもの。
白66までの生きを悠然と許した。

その理由は黒71からのアジに期待したからだろうか?
白80までとらせる代わりに左下の黒の模様が膨らんだ。
このアジを嫌うならば白70では、
もうちょっとハッキリと41の石を制すべきだったのだろうか?



というのも白82の様子見辺りから、
歩様のため息が激しくなったから。
しかし白86まで渡ってしかも先手。
白の注文は通っているようにも思えるのだけれど。

貴重な先手を白88と上辺のぶつかりに向ける。
この手も不利なときには打たないような気がする。
ため息は歩様ブラフなのだろうか?

ただ結城先生が打った白100と
歩様が打った白102は整合性が取れていないように感じられた。
白100と打ったということは103からアテて
「真ん中の二子は捨てましょう」
という結城先生の意思表示だと見ていたのだが。

しかし歩様の構想は「生かしましょう」。
いや「生かさなきゃ足りない」か?
その構想に結城先生も乗り白104から白110までで、一応生き形に。

更に白114から強引に切断して、なるほど
これならむしろ攻められているのは黒の方か。
なら、白優勢なんじゃね(若者風)?

と、勝手に安心したらドッと疲れが出てきた。
朝から対局者と一緒に考えていたからだろうか?
つけていた譜面も汚くなってきたので、
棒ツキ、棋譜つけを断念して休憩~



カナボーの方はとみると、こんな戦況。

山田&万波佳ペアの黒番だが
形から「カナボーのひとつ覚え」という得意布石からのスタートとわかった。
しかしその後の経過がよくわからない。

とりあえず現局面は上辺の白△をとっているならば、
黒地もかなりありそうだけれど、黒△が「チョー」ダメを打っているので、
碁形としては、黒の気分が悪い。
結局この石の治まり具合次第かと判断。



何か飲みたくなって2階に降りると、
解説会では蘇&青木ペアvs結城&鈴木ペアのこの辺りを解説していた。

白が良いと思っていたが黒A白B黒Cのデギリはあるし、
黒E白F黒Gからのいじめもあるし、思ったよりは容易でないらしい。



3階に戻ると、山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペア戦はここまで進行。
ここで数えてみると上辺の白3子が取れているならば、
黒が地合では大分有利に見えた。
これはもしや私の野望実現か?

秀吉奈穂ちゃんも残って心配そうに"ねね"(こう呼ぶらしい)の戦況を見守る。
「あぁ、麗しき姉妹愛かな」



そのころ蘇&青木ペアvs結城&鈴木ペア戦はこういう状況。
方々の黒石は取れているし、懸案の右下も見合いで生き。
「やっぱり白がいいんじゃない?」

しかし意外や早く終わったのは、山田&万波佳ペアvs王銘&謝ペア戦の方だった。



白△と動き出したので
「あぁ、動けるのか。どう応じるのかな?」
と見ていたら、山田プロがカナボーと相談して決めた次の着手は「投了」。

観戦していた当初はサッパリわからなかったが、
今改めてみれば、この後黒A白B黒Cぐらいが予想され、
辺や隅の確定地は黒がコミを引いても10目ちょっと良い感じ。

ただ中央の黒がボロついて白地が10目以上はすぐにつきそう…。
ということでの投了だったのだと思う。



お、オイラの野望がぁ~
またしてもボインによって潰えたのであった…。