猿十番碁第5局第2夜

（つづき）



裂いたつもりだったのに、
白62から逆に裂かれつつ模様を深くされて
愕然としてしまった。

黒61では64のあたりが良かったのではという話も出たが、
そもそも裂かれるはずがないと踏んでいたのだから
アフターフェスティバル。

裂かれるのは必然だったのだろうか？
何か良い手段はなかったですかねぇ？

黒75では97にハネたらと言われたが、
それはさすがに無理そう。
また私には黒79からの狙いもあったので、
白を固める方向にもっていきたくはなかった。

しかしその狙いも不発。



黒1は筋で第一観。
黒79と勝負に出たとき時から見ていた。
しかしいざこの局面を目の前にして
読んでいるうちにどうも上手くいきそうにない気がしてきた。

いろいろツツいた結果の結論が上の図で、
コウにはなるのだけれど黒7のソバコウが強烈で、
結局黒が潰れる。

しかし実戦も以下ジリ貧で、
いろいろ手筋じみたことをやるものの傷口が開くばかり。

どうせ潰れるのなら上の図で勝負すべきだった。