対局日誌

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新刊棋書情報「置碁3・4・5子局」

2010-01-20 20:53:22 | 棋書
日本棋院から「置碁3・4・5子局」という本が出ている。
著者は工藤紀夫プロ。
編集は平野豊。

タイトルは地味だし、表紙も地味。
もっとも私はS文堂S光社とかよりは
こういう本の方が好きだけれどね。

タイトルの通り、置碁の序盤の打ち方を指南した本。
テーマ図(次の一手)が最初に挙げられ、
その次のページから解説が進行するという、
囲碁の本では最も多いパターンの進行。

私は置碁そのものは嫌いではないけれど、
「置碁ならこういう打ち方で十分」という考え方や、
置碁定石のような互先の弊害になりそうな
考え方はあまり好きでないので、
本書もあまり興味がない。

しかしパラパラっとめくった感じでは
布石・定石・定型を紹介するというより、
既着の置石を如何に意識して構想を立てるかに
主眼が置かれているようで、
その点に関しては好感。
その分、解説は細かい変化を省きシンプルである。

例えば5子局では「天下五目の必勝戦略」に近い、
考え方を紹介している。

第一印象ほど悪い本ではなさそう。
3・4・5子局を打つ機会のある人が、
「どうも置石を活かせない」と感じているならば、
指南書として手元に置いてもいいかも知れない。


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