対局日誌

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棋書評「山田規三生の碁」

2012-02-15 20:55:15 | 棋書


山田規三生の碁」(MYCOM:山田規三生著)

世界一わかりやすい打碁シリーズの第4弾。

第1局 vs井山プロ(王座戦)192手完(50譜)
第2局 vs劉昌赫プロ(三星火災杯第3局)185手完(50譜)
第3局 vs結城プロ(本因坊戦)122手完(31譜)
第4局 vs依田プロ(本因坊戦プレーオフ)245手完(50譜)
第5局 vs高尾プロ(本因坊戦第2局)206手完(51譜)
第6局 vs森田プロ(竜星戦決勝)204手完(54譜)
第7局 vs依田プロ(王座戦挑戦者決定戦)235手完(55譜)
第8局 vs柳プロ(王座戦第4局)141手完(37譜)

構成は「羽根直樹の碁」と同じく朴道純なので、
本の構成、コンセプトに関しての感想もほとんど同じ。
ただし1譜につき参考譜1つという縛りはやや緩くなっており、
また終盤や参考譜には10手近い長手数を進めている譜もある。
刊行時の印象はコチラ

山田規三生プロは昔「ブンブン丸」(懐かし)という異名があり、
攻めに強いというのが世間一般の碁の評価だが、
本書を一通り並べた感じでは攻めながら序中盤でリードを奪い、
後はじっくりヨセて逃げ切る、落ち着いた棋譜が多いなという印象。
「石取りでない」効果的な攻めを学ぶのには良さそう。

また比較的決まった定石を集中して打つ傾向があり、
同じ定石が複数回登場するので、その周辺の理解が深まるとも感じた。

採用された対局は山田プロのタイトル戦登場といった
大勝負を中心に構成されているが、
2年連続挑戦の王座戦は両方ともストレートで敗退したため、
1局も収録できなかったのは残念だったと思う。


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