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「この厚みは星なんぼ?」(NHK出版:横田茂昭著)
2009年に放送されたNHK囲碁講座「厚みの戦略」をまとめたもの。
構成は伊瀬英介。
囲碁における「厚み」を「高さ」「根拠」の2つのパラメータで評価し、
その運用方法を教授するのが本書の狙い。
第1章「厚みと高さを見極めるのだ!」(8題)
第2章「一手かけて強くするのだ!」(9テーマ)
第3章「厚みの力に誘い込むのだ!」(8テーマ)
第4章「すきを捉えて最強に戦うのだ!」(9テーマ)
第5章「石を効率よく働かせるのだ!」(5テーマ)
章ごとの内容はタイトルからわかると思うが…バカボンのパパ?
評価はされぞれ
「高さ」も「根拠」もない …星1つ(最低)
「高さ」がある …星2つ
「根拠」または「十分な高さ」がある …星3つ
「十分な高さ」と「根拠」もある …星4つ(最高)
と星の数によって表現されている。
実際は「厚み」は非常に難しく、
こんなに単純に分類できるものではないし、
「『高さ』の意味がよくわかんねぇよ」
(相対的に中央に進出しているかどうか?)
「『根拠』が『あるかどうか』の判断が難しいんだよ」
とかイチャモンをつける余地はある。
しかし恐らくそれらを承知の上で敢えて
理解しやすいようにバッサリ2つ絞ったのが面白いし、
他に例のない試みで、意欲的だと感じた。
「厚み入門書」として評価できるのではないだろうか?
ただNHK出版の棋書に共通するように、
しっかり理解するには分量少し足りないのが残念。
また個人的には4段階評価であるならば、
最低を星なし、最高を星3つにして欲しかった。
「織姫彦星、星、4つですぅ!」(堺正章風)
というのは、ちょっと中途半端じゃなかろうか(笑)?
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