対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

東日本大震災チャリティー囲碁イベント にいってきた【3】

2011-05-10 22:55:55 | 棋譜
つづき

さて棋院に戻って、指導碁、指導碁♪

会場は3階のホールで、こんな感じ。



伝わりますか?(謎)?
向こう側に座っておられるのがプロ棋士で、2面ないし3面打ちです。

私は2面でご指導いただけるということで、ジックリ打っていただけそう。
ご指導くださる光永先生は、特徴あるお名前ですので
実録 光永道場」(MYCOM)
ずばり即戦力 石を取る捨てる」(NHK出版)
の2冊の本を出していらっしゃるのはすぐ思い出しました。

特に前者は凄みあるタイトルですから、
「どんな先生なんだろう?」
実際は将棋の羽生プロ似のお優しそうな先生。
ポスト石倉先生という感じでしょうか?

上記の本をネタに対局前にちょっとお話しましたが、
中身は読んだことがないので(汗)、すぐにネタ切れ。
私は訳アリで必要以上には話さないタイプなので、これ以上続きません。
意外や光永先生も同タイプらしく、対局開始までお互い黙ったままでした(笑)。
いや色々聞かれたりするより全然楽でしたが。

こりゃお互い「手談した方が早い」と思ったかどうかわかりませんが、
予定時刻より少し早く対局開始。

私は前回までの予習に加えて、今回は積読しておいた伝説の名著
天下五目の必勝戦略」の封をついに解いての出陣。
私、美味しいものは後回しにしたくなるタイプなんです。

【実戦図1(1~71手まで)】


それによると黒2はこのように天元に打って、
次に上辺と下辺を見合いにするのが、正しい天下五目流のようですね。

もっとも白3に白5のやや変則流に、ヒヨって黒4、6と打ったので
早くも天下五目流からは外れたようですが…。
白から色々策動されるのを嫌った、自分の感性での着手です。

白7とくれば白13までは予定の進行。
黒14は「小林流必勝置碁6子局」に掲載されている手ですが、
立ち読みしただけなので本に書いてある通り、
白15で白16とされたら自信はなかったです(苦笑)。

白15とヒネってこられたので、むしろ一安心。
16を白が打ってこなかったで黒16とするのは自然と信じました。
ただ「自然に」というなら黒14で下辺の星にまわる方が、それこそ自然ですが。

とにかく黒16以下、デギル形になって競り合いですが黒がやれないはずはない。

白31・33は「ここで決めるべきものなのかしら」と思いましたが、
白35とまでなると黒はタケフの両ノゾキのやや悪い形になっていて「なるほど」。

黒38の受けも左右を見合いにしたつもりでしたが、
白39と打たれると中央の一団の方が大事なことに気づいて、しぶしぶ黒40。
白41と突き抜かれてはかなりポイントを稼がれていますね。

白43には付き合わないで黒47と、ここを制しているのが良かったようです。
38の石は軽くみる。
対局後に指摘されて「何で気づかなかったのだろう」と不思議でしたが、
そこが実戦心理というやつでしょうか?

また黒54が余計な手で、ここにワリコんでおけば、
57と59のところに断点が出来るだろうという目論見でしたが、
いざ打ってみると黒の方も弱くて、とてもその断点を突ける身分でない。

ここは白から59にワリコんでくる手はないわけですから、下辺黒68辺りに先着して、
下辺と上辺からの石をカラミ気味に攻めるのが正解と教わりました。

黒はいろいろと連絡に薄いところがあるので
泣く泣く黒60と補強しましたが、ここの薄みを突くならば、
後で見返すと白59で決行するのもありそう。

局後の検討でも光永先生はここはサラリと流していましたし、
プロの眼からみると、ここの薄みは今の段階ではまだ重要ではないのかもしれません。
確かに切断されたりしても、今冷静にみれば何とかなりそう。

ただ下手心理としては露骨に切断されたら慌ててしまいますし、
心置きなく打つため黒60は必要と、実戦での私は判断しました。

黒68で直接裂いていくと、下辺を捨てられて、あまり面白くないと考え、
「次に切るぞ」
という脅しの意味で着手したのですが、
そこで白69、71が予想にない手。

「こんな手なんとかならないはずはない」
と最初は思ったのですが、考えても考えても適当な受けが思い浮かびませんでした。

(つづく)