対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

碁への「好奇心」

2006-06-07 20:06:47 | 雑談
今月号の「将棋世界」は巻頭の「佐藤新手の謎」も面白い。
書き手は山岸浩史氏。

悪名高い雑誌「フライデー」の元編集長らしい。
一介の将棋好きに過ぎないが、良くも悪くも将棋に対して好奇心旺盛で、その好奇心をストレートに企画、そして記事に仕立て上げる力量は、さすが大手の元編集長。
以前も「盤上のトリビア」という連載をもっていて好評だった。
あの瀬川プロ誕生もこの連載に端を発しているのは有名。

囲碁ライターの方達も、もっと素直に碁への好奇心をぶつけてはいかが?
金の鉱脈は将棋より遥かに大きいはずだ。

さらば『対局日誌』

2006-06-07 02:14:59 | 将棋
不幸にも(?)、当ブログのことではない。
雑誌「将棋世界」に連載されていた、河口俊彦プロの観戦記の方である。

このブログのタイトルもそこから拝借したのは、いつか書いたかも知れない。

今月号も何気なく読んでいたら、最後になって突如
「この連載も今回をもって最終回」
と唐突(先月号は読んでいないので、間違っているかもしれないが)に終わってしまったので、「ウヘェ」という気分でいっぱい。

この連載は文字通り、連盟で毎日のように行われている対局を観戦し、その様子を綴ったもの。
タイトル戦ではなく、順位戦や各棋戦の予選など目立たない対局を採り上げている点が貴重だった。
その中には若き日の谷川プロや、羽生プロも含まれている。
一時中断期間があったものの、25年近く続いた長寿連載。

河口プロは棋界きっての文章家で、棋譜や図面を対局時の情景と組み合わせ、「読ませる文」に仕立て上げる数少ない書き手。
ちょっと独善的な部分もあり、また文章の方も良く言えば文学的、悪く言えば年寄りじみてクドいところもある。
好き嫌いが随分分かれるところだったが、私はタイトルを無断で頂くくらいだから、当然好きだった。
平凡な観戦記の中で、こういう重厚さのある文は良いアクセントだったと思う。
日本将棋連盟の普段の雰囲気を、ファンに伝えていたという部分も大きい。

連載終了は、やはりお年などが原因なのだろうか?
プロ棋士からは「老師」と呼ばれているらしい。
河口プロは故芹沢プロと、同年代だから70ぐらいか?
また最近の棋界に対して、やや失望の念が度々綴られていたから、その辺り意欲の減退もあるのかもしれない。
ちなみに将棋界でも屈指の碁打ちで、県代表にもなった経験も。

「将棋世界」からまた読みどころが一つ減ってしまうのは寂しい…。
ともあれお疲れさまでした。

と、思っていたら、アキラ竜王のブログによると、書き手が変わって日誌そのものは続くらしい。

というわけで記事のタイトルはウソ。

まだ次の書き手は公表されていないが、多分先崎学プロぐらいしか適任はいないのではないかと思う。
予想が外れて、他にも素晴らしい観戦記を書けるプロが出てくるならもっと嬉しいが。

今月の「将棋世界」はそれ以外にも、アキラ竜王の「本音で語ろう」や「タカミチの実戦コーナー」など好きなコーナーが次々終了。
来月号は大幅な内容刷新が図られるようである。