奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

アイヅハーって誰ですか?

2017年01月04日 | 色々・モシクハお勉強
珍しく新潟の実家に長居しているので、ちょっと変わったところへ行こうと思い、
普段は滅多に行けない所にあれこれでかけて。

そうだ、ここ(何処?)まで来たんだから、あそこ行こう!
会津八一記念館。
と思って、HPを検索してみたら…。

なななななんと。
転居しておりました。

新居は新潟日報社の5階フロア。
マジすか?
ガーン。

でも、行きましたよ、どうせ帰り道ですから。

で。
行ってよかったです。
面白かった。

今期の展示は『會津八一と刻字』
八一自らが書いた文字を、看板にしたり、歌碑にしたり、新聞の題字にしたりとしたとき、
すごいこだわりがあったとのこと。

・自分が書いた文字を変えたりしないこと。
・自分が書いたとおりに彫ること。
・自分が書いたとおりの空間をあけること。

あと、自分は昨今はやりの「左から右への文字列は嫌いであること」
もし自分に「左から右への文字を書けというのであれば、
あなたの申し出には応えられないし、即これ以降の付き合いを絶つ」ってのもあって…。

センセーったら、ワ・ガ・マ・マ(笑)

展示室冒頭に掲げられていた「私の歌碑」なる文章も爆笑もので。
スーパー意訳(by美嶋)すると…。

私の七十のお祝いに友人たちが銅像を作ってくれるらしい。
それは早稲田大学の記念室へ据え置くらしいのだが、
その他に歌碑を、早大と、奈良と、新潟の三つに建てるらしい。

石碑っていうと漢文!と思われる方も多いだろうが、
私のための歌碑なんだから、私の歌でなくてはならぬ。

墓とか記念碑とかいうものは、亡くなってから建ててもらえるような人物であれば、
黙っていても建ててもらえるが…。
しかし残念なことに残された人が建てたものは、あまりいいものを建てたためしがない(!)

法隆寺にある「柿食えば」の碑などは、正岡子規先生が原稿用紙にちいさく
書き記したものを、うーんと引き延ばして使ったために、
実にお粗末な彫り方になってしまっているし(!!)

「どうせ変なものを後で建てられるくらゐなら、生きてゐるうちに、少しでも
いいものを作っておく方が、自分の芸術に対して忠実というふべきだ。」(原文ママ)

もうっ、八一センセったら。
こだわりの強さに大爆笑です。
これぞ、會津八一、でございます。

会場に入る前からこの調子だったから、
展示室(誰もいなかった>完全貸し切り状態)では大爆笑の連続でした。
別に笑うところではないのだけど。

新潟を代表する菓子店「大阪屋」の看板文字も会津センセの文字。
銘菓「喫茶去」も会津センセの文字。

結構気にせず目にしていたものですが、
そういわれて見ると、結構味わい深い文字です。

そして。
ヤイチセンセは偏屈だ~(←褒めてます)

新潟に生まれ、
早稲田に学び、
奈良のことを学び、
いくつかの歌を詠み、
最後に新潟に住む。
(と自分で書いていた八一センセ)

わたくしも新潟に生まれ、早稲田に学び(エクステンションセンターで、ですがね)
奈良のことを学び、ちょっとは歌も詠み、将来また奈良に住みたい(ははは)ですから、
なんか親近感はあるんですけどね>八一センセに、勝手に、恐れながら。

なかなか面白い内容でした。

で。
ふと思い出したエピソード。
かつて、奈良文化論で聞いたハナシ。

「学生がいうんですよ。センセ~、”あいづは~”って誰ですか?」
「???アイヅヤイチ、ね。は~ではなく、八一」
「どひゃひゃ★」

ちゃんちゃん♪
コメント
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