奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

久しぶりの東博

2009年04月16日 | 奈良大学お勉強日記
都内の庭園を巡ろうと思い立ち、法政時代の友人とともに、
新宿御苑浜離宮清澄庭園をハシゴしての帰り道。
清澄白河の駅で半蔵門線に乗り損ねて、大江戸線に乗っちゃったら、
「上野」に行くことが判明。
おお、こりゃ、行けということですな、上野に。
とか勝手な解釈をして、行ってきました>阿修羅展。

いつ行こう、いつ行こうと思いつつ全然行かなかったけど。
まあ、こういう縁(というか成り行き)もあるんだからして。

しかしそれ以前の問題として、去年購入した回数券が
まだ二つあまっているので、その期限(4/24)までには
行きたいな~って思っていたちゅう理由もある。

東博で買った回数券なのに、東博で使ったのは二回のみ。
後は、何故か奈良博で三回使ってますのよ。
おーほほほほほほ。

そんなことはどうでもいい。
とりあえず入館しようとしている時間が3時45分くらいだったので、
待ち時間は20分。ひと塊の集団ごとに入場して、
三回目でようやく4時過ぎに入館できました。

館内はほどほどな混み具合。
これは混雑していると表するようなものではありません。
阿修羅展は閉館時間が平日は6時なので、この時間帯は狙い目です。

去年は引っ越してきてすぐの頃、日光菩薩&月光菩薩を
お迎えして「東京ってどうよ?お互い頑張ろうね」だったけど。
まさか今年は、阿修羅くんがくることになろうとは。
やっぱ、奈良の都に1300年も立ちっぱなしで、
自分はどこへもいけず、修学旅行生に見られっぱなしだったから。
『日光&月光ばっかりTOKYO行ってずるい~!』
と駄々をこねたんでしょうか(をい)

前に並んでいた奥様が「こんなに珍しいものは滅多に見られない」
とおっしゃっていたけど。
別に、阿修羅くんだったら、興福寺国宝館に行ったら、
いつでも「いらっしゃ~い」って迎えてくれるけどなあ…。
東京にいながらにして、奈良のモノをって意味ならわかるけど。
是非是非来てくださいよ>奈良。
とか心の中で語りかけながら、いざ入館です。

第一章は「興福寺創建と中金堂鎮壇具」
五重塔や仏像は結構拝んでいるけど、鎮壇具を拝む機会は
あんまりないので、私はこっちの方が興奮でした。

第二章はお待ちかね(?)「国宝阿修羅とその世界」
八部衆揃い踏み。しかもガラスケースなしの展示。
おお~こりゃ贅沢だ。

なつかしの(?)因縁ありの(?)迦楼羅像とも再会。
あい変らず、いい味出してんね~(謎)

そして、今回の目玉、阿修羅くんは別格なので、
一番見所のスペースに一人で(三人で?)たってました。
「時計回りにゆっくりとお進み下さい」というので、
ぐーるぐーるとすり足で進みながら鑑賞。
去年は月光菩薩の背中の肉付きが気に入っちゃったので、
今年も背中からのチェックは怠らず。
こうしてみると、左の顔と右の顔を同時に見られるのは
初めての体験だったのか…。

しかし、私はといえば「正面の顔はやっぱ夏目雅子だよね」
とか「右の顔と正面の顔の真ん中から見ると右の顔は
貴花田の頃の貴乃花親方だよねえ」とか感心しているのでした。

去年は日光月光だったから見上げるような巨像だったけど。
今年は華奢な体の阿修羅像。
幾重にも人垣が出てきて、阿修羅は戸惑ってんじゃないかな。
ヤンキーに絡まれる優等生とか(をい)
おばちゃんに囲まれるヒカワキヨシくんとか(をいをい)みたいに。

360度どの方向からも見られるとの触れ込みだけど、
一番前のヒトがかぶりつきで止まって見ちゃうために、
「止まらないで」「ゆっくりでいいから進んで」と
ひっきりなしに懇願してる係のヒトも大変そうでした。

いっそのこと、アレだ。ユニクロの回転ディスプレイみたいに
クルクルと自転してくれればいいのに(※無理です)

そして第三章が「中金堂再建と仏像」
興福寺は来年、中金堂の立柱式をして、再建を目指している。
それが完成した暁には、その堂に修められる仏さまたち全員集合のエリア。
今は窮屈なところに押し込められていて、たまにしか世の人々に
会えなかったけど、ここではたくさんのヒトに会えてよかったね。

第四章では、バーチャルリアリティによる中金堂の復元像と、
阿修羅像の四方八方からのいろいろアングル。
中金堂のVRはなかなかよかった。
普段立っている看板の位置とか、後ろに見える県庁とか、
なんかしみじみしちゃったよ。

ぐるっと一周1時間半。堪能させていただきました。
帰りに定番の百科事典なみの図録を買って終了です。
しかし、本家でもこんな立派な図録売ってないのにな。
さすがは、東博。

4月21日以降、展示ブツが一部変るってことなんで、
またその頃にでも行ってみようかな。
コメント (7)
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