自遊日記

定年後の備忘録

ニ条流・雅悠会のお茶席

2009-10-21 19:21:52 | 京都 街歩き
先日、ニ条流・雅悠会のお茶席に招かれ、家内と一緒に優雅なひとときを楽しみました。










       お茶会が催されたのは、東山三条にある要法寺です。
       日蓮宗のお寺だそうですが、訪ねたのは初めてです。

       南門からは、鐘楼がよく見えます。









            門を入った所の鐘楼です。
   






            こちらは本堂のようです。
         松が多く「松の寺」の異称もあるとの事。

            お茶会は書院で催されました。








              書院の玉露席に出ました。








    お手前の席には、秋を感じるクリ、ざくろ等が飾られていました。








   茶碗、茶托、水差しや掛軸などについて書かれたものが回ってきました。
            素材や作者が記されています。
              うやうやしく拝見。







     玉露席で使われたお菓子は、和菓子の老舗「亀屋良長」製。
     丁度「亀屋良長」の社長さんが正客として出ておられたので
        饅頭作りの苦労話などを聞く事が出来ました。

  社長さんのお話によると、このお菓子は「イチョウ」をイメージしたもので
        色については特に留意して作っているそうです。
   今のイチョウはまだ黄緑ですが、秋も深まるにつれ黄色に変ります。
   饅頭の色もその変化に合わせ少しづつ、黄色味を加えていくそうです。
            さすが、芸が細かいですね。








             お菓子と玉露をいただく。







          小学生位の女の子も活躍していました。
               煎茶を勉強中の由。







        床の間には立派な掛け軸が架かっていました。







           玉露席のお手前が無事終了しました。
              後かたずけに入ります。







       次いで点心席に移動し、点心をいただきました。
      こちらは作法も関係ないので、気楽にいただけました。

        お腹が膨れた後、今度は煎茶席に出ました。
        写真は、そこで出された饅頭と煎茶です。










         こちらの席にも立派な軸が架かっていました。
     掛軸や花入れについても、詳しい説明がこちらに載っていました。









           煎茶席には松茸が飾ってありました。
          そこはかとなく漂う松茸の薫りを嗅ぎながら、
           お茶を楽しんでもらうつもりだったが、
       今年の丹波の松茸は不作で良い松茸が手に入らなかった、と
            席主さんはこぼしておられました。

   それにしても、お茶席を設けるという事は空間全体をコーディネート
  しなければならないんだな~と、お茶の世界の奥深さを改めて感じました。


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2 コメント

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煎茶道 (ごん魔女)
2009-11-02 19:29:01
初めてお訪ねいたします。
私の娘が京都に嫁ぎ哲学の道の近くに住んでいます。
お煎茶の手前の写真を拝見して懐かしく思わずコメント入れさせていただきました。
結婚する前「習軒流」の煎茶を習っていました。涼炉やぼうふらなど思わずしまってあるのを持ち出したくなりました。
京都の話題などまたお聞かせくださいませ。
楽しみに覗かせていただきます。
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お茶席は怖くない (kite)
2009-11-03 17:44:50
お立ち寄りいただき、有難うございます。
ごん魔女さんは、煎茶を習った事があるのですか。
私は、お茶の事はよくわかりませんが、正客と席主の間で交わされる、会話が絶妙でした。
席主は、心を込めてお茶の道具、掛け軸、生花等を準備する・・・。
正客はさりげなく、道具類などの謂われを質問する・・・。
この雅趣に富んだ会話に魅了されました。
またお茶席に出たくなりました。
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