自遊日記

定年後の備忘録

夜の「道後温泉本館」

2011-10-29 17:54:13 | 国内旅行

丸亀城を見学した後、一路道後温泉に向かいました。

松山ICを降りた時は、日もとっぷりと暮れていました。

はじめての土地でしかも夜道・・・

高齢者にとっては、ちょっとつらい走行でしたが、無事ホテルに着きました。

 

 

 

 ホテルのお風呂には、いつでも入れるので、

まずは、道後温泉本館に向かいました。

浴衣に着替え、湯かごをぶらさげて坂道を本館へ。

徒歩数分の距離です。

 

 

 

 

本館前の図。

木造三層楼のレトロな建物は、国の重要文化財。

ミシュランのグリーンガイドでも、最高評価の三ツ星を獲得し、

今や世界の評価も高い本館です。

 

 

 

本館の屋上には、赤いギヤマン張りの振鷺閣があります。

ここに吊るされた太鼓から、朝6時、正午、夕方6時に

ドーンドーンと迫力ある音が流れてきます。

日本の音風景百選にも選定されている、風情ある「刻太鼓」です。

 

 

 

 

入館料を払うと、3階の個室に案内されました。

しばし休憩の後、館内を見学。

 

 

 

3階の個室を外から見た図。

 

 

 

入浴前に「坊ちゃんの間」を見学。

「坊ちゃんの間」は3階の角部屋です。

漱石が松山中学に赴任し、この温泉に通っていた当時の姿が

そのまんま保存されています。

 

 

「坊ちゃんの間」には、漱石の胸像と、

漱石がモットーとしていた「則天去私」の文字がありました。

 

 

 

小説「坊ちゃん」のモデルと言われる、

松山中学の先生方の写真もありました。

どなたが山嵐で、どなたが赤シャツなのでしょうか?

 

「坊ちゃんの間」を見学した後、

皇室専用の浴室、又新殿(ゆうしんでん)も見学。

 

その後、念願の「霊の湯」入浴。

あまり広くはないが、大理石や大島石を使った高級感溢れる浴室で

湯量も豊富、湯かげんもベストでした。

 

 

 

入浴後、個室に戻ると、お茶と坊ちゃんだんごが出されました。

お茶は天目台に乗せて供されます。

 

 

 

「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所は、

他にもいくつかあるようですが、

この道後温泉本舘も、そんな雰囲気を感じます。

 

 

 

本館での入浴を済ませ、ホテルに戻って夕食。

空きっ腹に、料理もお酒もはかどりました。

 

 

 

「お食事処」の部屋の壁に、こんな額が架かっていました。

額を横目で眺めつつ、私も家内もしっかり呑みました。

私達は、随分と”時間の無駄”をしてしまったようです・・・