東アジア歴史文化研究会

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アリババ創業者ジャック・マー(馬雲)は日本で三ヶ月、何をしていた? 近畿大学水産学部の「マグロ養殖場」を見学した狙いは何か?(宮崎正弘国際情勢解題)

2022-12-13 | 日中関係

習近平に睨まれたすえ、金融子会社アントの上場を妨害され、アリババの創業者だったジャック・マー(馬雲)は『雲隠れ』した。記者団から「中国のシステムはどうなっているか」と尋ねられたときに「中国にはシステマチック・リスクというより、システムそのものがない」と本当のことを言ったら、習近平が怒り心頭になった。

姿を消した後、最初に所在が確認されたのはスペインのリゾート地である。つぎに目撃されたのはオランドの農業技術開発研究所だった。それからプッツンとなって、先月からメディアを賑わせたのは、日本に三ヶ月以上の長期滞在説だった。

2022年12月8日付け「サウスチャイナ・モーニングポスト」によれば、馬雲は近畿大学水産学部が実験を続ける和歌山県沖の『マグロ養殖場』を丹念に見学した。

他方、アリババの会長職を辞していた馬は『浙江省起業家総会』の会長も辞任し、後任にCHINT集団(正泰集団)の会長を兼ねる南存輝と交代していた。

CHINT集団は低圧、変電器、計測器、太陽光パネル、空調などの大手企業。世界130ケ国で事業を展開し、従業員3万、売り上げ1・6兆円。南存輝個人の資産は20億ドルと言われる。日本にも支社がある。

それはさておき、馬雲の次の狙いはないか。

すでにビルゲーツは全米最大の農地保有者としてしられ、彼が狙うのはバイオ、次世代農業である。馬雲がスペインとオランダで視察したのは農業技術、バイオ開発施設であり、日本では水産方面にも関心を拡げたというわけだ。

世界で何かが胎動している。


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