2018.05.30
台湾と断交したブルキナファソは、中国と国交を樹立した(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
米中関係の駆け引きで、半島問題と通商問題がクローズアップされているが、もう一つ大きな駆け引きが動いている。台湾問題だ。特に米国議会が台湾旅行法を2月末に可決して以降、中国の台湾への圧力外交がすさまじい。台湾旅行法可決直後、中国が英字紙チャイナ・デイリーを使って「戦争の可能性」にまで言 . . . 本文を読む
2018.05.26
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は5月16日、部下の第一外務次官、金桂冠氏に、「米国が圧力ばかりかけるのでは米朝首脳会談に応じるか否か、再検討せざるを得ない」と発言させた。
桂冠氏はジョン・ボルトン米大統領補佐官が北朝鮮に「完全で、検証可能で、不可逆的」を意味するリビア方式の非核化のみならず、ミサイル及び生物・化学兵器の永久放棄も要求していること、制裁緩和や経済支援はこれら . . . 本文を読む
2018.05.24
朝鮮半島を巡って尋常ならざる動きが続いている。金正恩朝鮮労働党委員長は、3月26、27の両日、北京で習近平国家主席と初の首脳会談をした。5月7日と8日には、大連で再び習氏と会談した。5月14日には平壌から重要人物が北京を訪れたとの情報が駆け巡った。
北朝鮮はいまや中国の助言と指示なくして動けない。正恩氏は中国に命乞いをし、中国は巧みに窮鳥を懐に取り込んだ。
米国からは、 . . . 本文を読む
スターリンはいかに米国世論を操って、日米戦争に駆り立てたのか。現代日本の左翼偏向マスコミの原型がここにある。
■1.いよいよスターリンの悪行が天の網に引っかかった
「天網(てんもう)恢恢(かいかい)疎(そ)にして漏らさず」という老子の言葉がある。「天の網の目は粗いが、悪人は一人も取り逃がさない」という意味である。
スターリンが日米政権に工作員を送り込んで、両国を戦争に引きずり込んだ、という . . . 本文を読む
2018.05.25
アメリカのドナルド・トランプ大統領(写真:AP/アフロ)
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、6月12日に予定されていた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談を中止することを発表した。
最近になって態度を変化させた北朝鮮に対して、トランプ大統領は何度も警告を行ってきたが、北朝鮮はそれを“ブラフ”ととらえていたのだろう。しかし、日米が要求する「完全で検証可能かつ不 . . . 本文を読む
福沢諭吉は朝鮮を見限った 近現代PL/AFLO
韓国の不実はいまに始まったことではない。明治の傑出した知識人、福澤諭吉は当時すでにそのことを看破していた。「脱亜論」で彼はなぜ朝鮮を見限ったのか。いまこそその背景にある思想に学ぶべきだ。文芸評論家の富岡幸一郎氏が解説する。
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《左れば斯る国人に対して如何なる約束を結ぶも、背信違約は彼等の . . . 本文を読む
ビットコインは「ネズミ講」? ─「通貨」と名乗るのがそもそも間違い
仮想通貨のカラクリ
一月、仮想通貨取引所の仮想通貨取引所のコインチェック社から、五百八十億円相当のNEM(仮想通貨の名称)が不正に流出。これを受けて、コインチェック社はすべての口座を凍結、金融庁は異例ともいえる速さで業務改善命令を出すとともに、十名の職員を常駐させました。これはコインチェック社のセキュリティ体制と資産管理体制に . . . 本文を読む
2018年5月23日(水)
南シナ海上空を監視飛行する中国の爆撃機H-6K(写真:新華社/アフロ)
米中通商協議で貿易戦争を暫定的に回避する合意が出た。この駆け引きの内幕に関する情報がそこはかとなく出てくるには、おそらくあと数日必要だろう。だが、その裏側で行われている様々な米中の駆け引きが影響を与えていることは間違いないと思われる。例えば6月に予定されている米朝首脳会談であり、もう一つ考えうる . . . 本文を読む
明治維新百五十年を迎えたが、明治維新の意義を否定したり相対化しようとする動きが目に付く。明治維新を古めかしいものと決め付け、明治維新以来の国つくりが結果的に日本を戦争への道に進ませ、最終的に破綻したと主張する新聞もあれば、国会では野党の党首が「明治レジームからの脱却」などという聞いたこともない言葉を使って主張を展開する始末である。こうした思想的混乱は放置しておいてよいものではない。今大事なのは、明 . . . 本文を読む
日本のメディアが中国で起きている事態を、表層の出来事しか報じないため、近未来の像がつかみにくい。情報があふれているようで、じつは印象操作と情報の偏りがあり、判断を迷わせやすいのである。
細かな事態の推移を冷静に見つめていくと、米中経済摩擦の先行きが読めるようになり、本書で指摘されている数々は示唆的である。
なかでも評者(宮崎)は次の二点に注目した。
第一は交渉術の脅しに中国が「米国債を売却する . . . 本文を読む
2018.05.19
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の動きが派手派手しい。5月7日から8日、妹の与正氏と共に中国の大連を訪れた。習近平国家主席と共におさまった幾葉もの写真を北朝鮮の「労働新聞」に掲載し、米国に対して「僕には中国がついているぞ」と訴えるのに懸命である。
懐の窮鳥を庇うように、中国共産党を代弁する国営通信社の新華社は「関係国が敵視政策と安全への脅威をなくしさえすれば核を持つ必要はな . . . 本文を読む
2018.5.17
文氏(左)と正恩氏は、南北首脳会談という「政治ショー」を演じた=4月27日、板門店(韓国共同写真記者団撮影)
★南北首脳会談は両政権がグルになった政治ショー
「金正恩(キム・ジョンウン)様はかわいい」「南北が統一したら、経済力は日中両国を超える」…。
韓国のネットを見ると、国民は南北首脳会談という祭りの酔いから抜け出せていない。南北の政権がグルになった政治ショーだった . . . 本文を読む
トランプ政権が華為技術(ファウェイ)とZTE(中興通訊)に制裁を課し、両社の製品は事実上アメリカ市場から締め出された。そのうえZTEはイランにも不正に輸出していたことが発覚し、以後七年間の取引停止処分をうけた。
仰天の事態は、アメリカから半導体部品がこなくなったため、ZTEはスマホの生産が出来なくなったことである。つまり、ハイテクの中枢部品は中国製ではなかった。この致命的欠陥が露呈したのである。 . . . 本文を読む
2018.05.17
北朝鮮が南北閣僚級会談の中止を表明し、6月12日に予定されている史上初の米朝首脳会談の取りやめも示唆した。
これは、アメリカによる「核放棄の強要」や米韓合同軍事演習に対する反発が理由とされているが、瀬戸際外交を続けてきた北朝鮮の常套手段といえる。核実験場の閉鎖や拘束していたアメリカ人3人の解放など、融和に向けて動き出したと見せておいて、相手の態度が軟化しそうなタイミングで . . . 本文を読む
ベストセラーとなった『応仁の乱』の著者が書き下ろした新作で、従来の歴史家が謎としてきた歴史の深奥部、アカデミズムからこぼれた人々が書く陰謀論など、その俗説を次々と切り捨てる意欲的な作品で、こんどはKADOKAWAが版元である。
六つのテーマに絞り込まれて、「足利尊氏は陰謀家か」「日野富子は悪女か」「関が原は家康の陰謀だった?」など興味の尽きない話題が並ぶ。
本書の圧巻はなんといっても「本能寺の . . . 本文を読む