文豪ヘミングウェイの友人で歴史家であり脚本もかいたエメット・クロージャーは単なる従軍記者ではなかった。かれはオックスフォードから著作も出していた。
1945年7月11日、ニューヨークヘラルドトリビューン紙を飾った大スクープ記事を書いたのは、このクロージャーである。
内容は硫黄島の壮絶な戦闘で日本軍の将校が残していたルーズベルト大統領への書簡と、その英訳文が洞窟でみつかり、これをクロージャーが . . . 本文を読む
FDRが述べた、「政府を支配している」「権力の中心に入り込んだ金融家の一団」は後に軍産複合体と呼ばれ、ヴェトナム、ラオス、コンゴ、グアテマラでのゾッとする犯罪をアイゼンハワー大統領にやらせ、北朝鮮を核爆弾で脅させた。
第二次世界大戦前、欧州でファシズムが宣伝されている最中にFDRはアメリカでのファシズムにつき述べた。
1938年4月ファシストイタリアとナチドイツの軍用機がスペインの革命支援のた . . . 本文を読む
必ずしも記事の趣旨に賛同する訳ではないが、このような観点からの記事は日本では紹介されていないのではなかろうかと思いご紹介したい。
陸軍極東司令官のダグラス・マッカーサー将軍、連合国最高司令官であるドウワイト・アイゼンハワー将軍の承認もなしに、かつ両将軍に事前に知らせずに行ったというのは軍事作戦として極めて異常だ。長いので2回に分けてお届けしたい。ーーーーーーーーーーーー
1945年8月6日、9 . . . 本文を読む
日本ではユダヤ人議論が熱を帯び、書店へ行くと夥しくあって、ときに『日本人とユダヤ人』(ベンダサン)などがベストセラーとなる。名著『ユダヤ人』(村松剛)はロングセラーを続けている。
ユダヤの陰謀論からはじまって日猶同祖論、平安京はユダヤ人がつくった、秦始皇帝はユダヤ人だった。そしてユダヤ人を救い、ビザを発給し続けた杉原千畝の美談まで。
なかでも最近流布されているフェイクは、ユダヤ人とはハザール人 . . . 本文を読む
(承前)
● 昭和17年4月18日ドウーリトル空襲(アメリカの乾坤一擲の陽動作戦)
チャーチルから日本を東に誘き寄せて欲しいという要請を受けたルーズベルトは早速乾坤一擲の陽動作戦を実行に移した。
ドウーリトル空襲と呼ばれるもので米軍のドウーリトル中佐が立案し指揮をとった奇襲作戦。当時西太平洋は日本が制海権を握っており米軍は近付けなかった。そこで航空母艦エンタープライズに護られた航 . . . 本文を読む
(承前)
● 西進して大東亜戦争の陸軍と東進して太平洋戦争を主張する永野・山本:昭和17年3月の戦略バトル
林千勝著祥伝社新書「日米開戦 陸軍の勝算」
「真珠湾攻撃を強行したことにより日本の戦略の半分以上が毀損された。だが陸軍はそれでも西進しインド洋の制海権を抑え、イギリスの輸送路を遮断しイギリスのアジアでの植民地を封鎖陥落すれば日本の勝ち目はあるという戦略であったが、それを徹底 . . . 本文を読む
林千勝:「大東亜戦争について理解すべき肝心な点:陸軍も海軍も大本営も日米戦を戦うつもりは全くなかった、寧ろ日米戦にならないように細心の戦略を練っていたのに山本五十六と永野修身により真珠湾攻撃の空気が醸成され真珠湾攻撃が強行されたということ。そしてその背後にはグローバリズム勢力の影響があったということを理解することが肝要。それが理解できないと、なぜ日本が今のような状況に置かれるようになったのか、現在 . . . 本文を読む
日本が1952年に再独立した4.28が近づいた。普通の国なら独立国家最大の祝日だが、日本ではただの平日だ。そして公的な祝祭の機運は何も見られない。
それどころか、甚大な被害を受けた占領時代を見直すことをしない。まるで占領体制を続けるために独立を隠そうとしているように見える。
占領時代は、マッカーサー独裁、闇市、生活苦、そして公職追放20万、無実の軍人の処刑と暗い記憶ばかりである。
そこで困っ . . . 本文を読む
問題作の文庫化である。
著者の渡辺氏が大学受験のおり、なぜか「毛沢東の生地はどこか?」という設問があったという。共産主義者がその出題の裏に込めたのは政治プロパガンダであり、戦後の日本の歴史というガクモンはフェイクと似非歴史学者で満ちていた。大学入試に共産主義チャイナの独裁者の生地が何処かなどと訊いてどうなるというのだ。
脱線だが、評者(宮崎)は毛沢東の生家(湖南省長沙市の南西、湘潭市の韶山市韶 . . . 本文を読む
満洲国は日本が建国した。五族協和を理想に愛新覚羅溥儀を皇帝として13年間存続したが、その前史を含めて日本との関わりが深く、日清・日露戦争から数えれば、半世紀拘わった。
満洲族とは何か、モンゴル族との違いは、そして満族は女真族が先祖なのか。
「梁、金、元、明の資料で『女直』、宋と朝鮮の史書では『女真』と漢字が異なりますが、同じ民族です(中略)。モンゴル人と女直人は、地形と気候の差によって、遊牧民 . . . 本文を読む