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35兆ドルの負債を抱えるアメリカがなぜドル高なのだ 円安は国辱と考える経済学者、エコノミストはいないのか?(宮崎正弘国際情勢)

2024-08-16 | アメリカ情勢

8月13日、米国国債十年物の利率は3・854%である。

ドルの為替レートは日本時間8月14日午前の取引で146円50銭である。

これを元に仮定の計算をしてみる。

米国の財政赤字は国債の起債、借り換えで測定できるが、現時点で35兆ドルと推定される。邦貨換算で5274兆円。日本の国家予算のおよそ五十倍に匹敵する。日本で言えば五十年先まで借金していることになる。

さて十年物の利息が3・854%だから、一年間に支払う利息だけで203兆2560億円、一日あたり5586億円となる。アメリカの人口は3億3650万人(24年6月推計)だから、ひとりあたり、一日の国債利息負担分は1660円になる。念のため利息だけである。

昨今の日本の円安は異常なインバウンドを産み、どこへ言っても『安い、安い』を連発する外国人観光客であぶれかえり、とりわけ東京、大阪、京都のホテルは予約満杯状態。円が安いのは、国の威信に関わることだが、経済評論家でこのことを言う人がいない。円安は国辱ではないのか。

円安の仕組みはいたって簡単、日米の金利差である。巨額の投機資金は利率の高い金融商品に流れる。それがアメリカの赤字国債を支え、ドル高が維持される。しかし基本的な長期的な国益を考えると、これこそが自殺行為である。

米国債はいずれ紙屑となる。それが分かっているからロシア、印度、EU。とりわけ中国が金備蓄を増やしている。なにも対策がないのは日本だけである。


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