2018年10月31日(水)
10月26日に開催された日中首脳会談(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
7年ぶりの安倍晋三・日本首相の公式中国訪問が無事に終わった。中国の公式メディアとしてはそれなりに手厚く報じていたが、26日のCCTVの夜のニュース(新聞聯播)のトップニュースは、習近平・中央軍事委員会主席が南部戦区(南シナ海や台湾をカバーする)を視察して戦争準備を呼びかけた、という前日の出 . . . 本文を読む
2018.10.25 (木)
米中新冷戦が深まりつつある。
10月10日、米共和党上院議員のマルコ・ルビオ氏と同党下院議員のクリス・スミス氏が「中国に関する議会・行政府委員会」の年次報告書を発表した。
ルビオ氏らは中国政府が100万人以上の少数民族、とりわけウイグル人を再教育施設に強制的に収容している、中国は北朝鮮と並ぶ弾圧国家で、南アフリカのアパルトヘイトさながらの人種差別国家であると激し . . . 本文を読む
ネットに近衛文麿のスパイ説について面白い記事があったので転載させてもらう。近衛文麿の主宰した昭和研究会に尾崎秀実など共産主義者、エージェントがたくさんいたことがわかっている。近衛文麿に関する本のなかに、鳥居民著『近衛文麿「黙」して死す-すりかえられた戦争責任』(草思社、2007年)、工藤美代子著『われ巣鴨に出頭せず-近衛文麿と天皇』(日本経済新聞出版社、2006年)などがある。これがこれまでの近衛 . . . 本文を読む
香港のカソリック教会枢機卿であるジョセフ・ゼンは「バチカンは中国国内1200万人のキリスト教信徒を絶滅させようとしている」として、激しくバチカンのフランシスコ法王を批判した。
「もし私が漫画家なら、ローマ法王が、あろうことか習近平にひざまずいて『どうか私をローマ法王と認定して下さい』と懇請している構図のものを描くだろう」とフランシスコ法王の異常な遣り方を非難する。カソリックの枢機卿が法王を批判し . . . 本文を読む
10月26日、訪中した安部首相は李克強首相と会談し、「競合から協調へ」として握手したが、米中対決という歴史的変化の流れに逆らうかのような日中接近を、米国はいかに総括したか、或る意味、それが問題だろう。
ウォール・ストリートジャーナルは「日本は米国の警戒心を十分に心得ており、米国批判を差し控えたが、日中は『自由貿易』が重要として、トランプの遣り方を引っかけた」と書いた。
同紙はまた日本の代表団に . . . 本文を読む
2018年10月24日(水)
ロシア極東ウラジオストクで9月12日に開催された日中首脳会談で、握手を交わす安倍晋三首相(左)と習近平国家主席(写真:新華社/アフロ)
安倍晋三首相が25日から27日にかけて訪中する。習近平政権になってから初の日本首相による公式訪中であり、苛烈な米中貿易戦争で苦戦している中国にとってこの日本首相訪中への期待は並々ならぬものがある。果たしてこの訪中を契機に日中関係は . . . 本文を読む
近年、多くの機密文書が公開されたことで、日本を開戦に追い込み、東欧とアジアの共産化に協力したルーズベルト大統領の責任問題が、米国保守派の歴史学者やジャーナリストたちの手によって次々と明らかにされてきています。特にフーバー元大統領回顧録『裏切られた自由』、ハミルトン・フィッシュ『ルーズベルトの開戦責任』など、最近になってやっと日本語に翻訳されたばかりです。日本はいったい誰と戦ったのか。
■1.ソ連 . . . 本文を読む
自民党総裁選挙が終わったが、石破茂氏が立候補したことを、多としたい。
野田聖子氏でも、誰でもよかったが、もし、安倍首相が無競争で選出されたら、安倍政権のイメージが損なわれたところだった。
安倍首相は憲法改正に取り組むことを鮮明にしてきたが、安倍首相が第9条の「戦力は、これを保持しない」という二項をそのままにして、自衛隊を書き加えようと主張しているのに対して、石破氏は2項を残して、自衛隊を挿入す . . . 本文を読む
この度の研究会で150回目となります。1997年4月に第1回目が始まり、今年で21年が過ぎました。ここまで長く続けられたのも、皆様のご支援のたまものと厚く御礼申し上げます。
「昭和12年学会」が創設され、その会長に当研究会でお馴染みの宮脇淳子女史が就任されましたが、その「昭和12年学会」から『昭和12年とは何か』(藤原書店)が出版されました。
この度のテーマでもありますので、『昭和12年とは何 . . . 本文を読む
2018.10.17
江沢民氏(右)と習近平氏(写真:ロイター/アフロ)
中国の長老指導者、江沢民元国家主席が危篤状態に陥った模様だ。江氏は92歳で、糖尿病や心臓病などの持病を抱えているといわれる。最近は上海の高級幹部専用の病院に入院し、意識混濁などの症状が伝えていたが、16日には江氏の親族が続々と病院に入っていくのが見られたという。中国問題専門の中国語ニュースサイト「博聞新聞網」が伝えた。
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2018.10.18
日中首脳会談で握手する、中国の習近平国家主席(右)と安倍晋三首相=9月12日、露ウラジオストク
この原稿が掲載されてからおそらく約1週間後、安倍晋三首相は訪中の旅に出かけているはずである。習近平政権は、初めて日本国首相を賓客として招待したわけだが、彼らは一体どのような構えで安倍首相を迎え、日本に対してどのような外交攻勢をかけてくるのだろうか。
習近平主席らはまず、安倍 . . . 本文を読む
2018.10.20
米国が遂に中国の本性に気づいた──。10月4日、マイク・ペンス米副大統領が有力シンクタンク「ハドソン研究所」で行った演説のメッセージがこれだった。
米国の「覚醒」は遅すぎるとも思えるが、それでも彼らが中国の長期的国家戦略の意図を正しく認識するのは日本にとって歓迎すべきことだ。
ペンス氏は約1時間、およそ全分野にわたって中国批判を展開した。不公正貿易、知的財産の窃盗、弱小 . . . 本文を読む
イタリアのサッカー1部リーグ「ACミラン」を2017年に、前の持ち主だったベルルスコーニ元首相から4億4000万ドルで買い取り、一躍、李勇鴻の名前は世界に知られた。
だが、この男、典型の詐欺師だった。買収資金の殆どを支払っておらず、最近になって米国のファンドが買収した。彼はバブル期にあらわれる山師、詐欺師、ペテン師のたぐいだったのだ。
中国湖北省の地方裁判所は、10月18日、李を債務不履行、借 . . . 本文を読む
2018.10.17
対中国施策について講演するペンス米副大統領。2018年10月4日撮影(写真:AFP/アフロ)
10月4日にハドソン・インスティテュートで米副大統領ペンスの演説は、中国に対する「最後通牒」あるいは「宣戦布告」、「新冷戦の火ぶたを切った」といった形容詞で報じられ、世界に衝撃を与えた。全文もネット上で出ているので熟読した人も多かろう。この演説を読む限り、米国は本気で中国を叩き . . . 本文を読む
10月17日、トランプ政権は突如、UPU(万国郵便連合)からの離脱を検討しているとした。一年ほどかけて交渉し、成果があがらなければ、米国郵便制度を他国が利用して儲けているだけで米国が一方的な負担を強いられているのだから、新しいレートを設定して対応するとし、離脱期限を2020年1月1日と発表した。
まさに「アメリカ・ファースト」政策の一環、しかし、ここまで徹底してやるとは想定外の方針発表である。
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