2022.4.25
「力による現状変更」の意図を隠さないロシアや中国のような国には、一国では立ち向かえない。互いに守り合う集団安全保障が求められる。フィンランドとスウェーデンが非同盟の立場を転じてNATO(北大西洋条約機構)加盟を決断したのはそのためだ。
日本は米国と同盟関係にあるが、集団的自衛権は保持しているが憲法の制約で行使できないとの立場をとってきた。しかし、それでは米国との関係が片務的 . . . 本文を読む
2022.4.29
尹次期大統領
韓国の国会で検察の捜査権を完全剝奪する法改正をめぐって大混乱している。退陣まで10日余りの韓国・文在寅(ムン・ジェイン)大統領周辺など捜査逃れの意向もうかがえ、野党側や国民、識者らは反発の嵐だ。〝文在寅保護法案〟と揶揄(やゆ)される法案が駆け込み成立しても、「政権関係者の大量監獄行きは避けられない」との見方もある。
左派系与党「共に民主党」が国会提出した改正 . . . 本文を読む
グアダールからカラチへ。
「これはゲームチェンジだ」とイムラン・カーン首相(当時)は叫んだ。
中国がパキスタンのバロチスタン州グアダールに建設中だった近代港湾(事実上の中国の軍港で南シナ海→ハンバントタ港(スリランカ)→ジブチをつなぐ)は中国にとって、地政学からも戦略的要衝であり、習近平の目玉「一帯一路」(BRI)の命綱でもあった。
CPEC(中国パキスタン経済回廊)に中 . . . 本文を読む
前回に引き続いて、フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍される一方、近現代史だけではなく古代史にまで精力的に研究を展開しておられる東北大学名誉教授田中英道氏に「日米戦争最大の謎 密約は本当にあったのか」のテーマで語っていただきます。ちょうど6年前、「ルーズベルトの戦争責任とOSS」、「GHQ日本占領計画と戦後日本を蝕んだ左翼の正体」の二回に分けて講演していただきました。近現代史研究の最先 . . . 本文を読む
中国が種子センターと呼ばれる農作物、とりわけ穀物の種子拠点を100から216カ所に増大させる。習近平は「2025年までに食料の95%を自給とする」と標榜しているが、とくに大豆、小麦、トウモロコシに力点をおいている。
4月10日に習近平は食料安全保障を確立するために種子に関して自立する必要があるとし、輸入依存の高さに懸念を表明した。海南島の種子研究所を訪問した際の発言である。
習は「中国が種子を . . . 本文を読む
南太平洋のソロモン諸島で「反中」暴動が起きたのは昨年晩秋だった。21年11月、ガダルカナル島に位置する首都ホニアラのチャイナタウンが襲撃され、数人の死者がでた。 豪軍が治安部隊を空輸し、その後、フィジーが警察部隊を、また中国も警備関係者を送った。
日頃から原住民と対立してきたチャイナタウン、気がつけば三万人もの中華系の住民がくらしていた。ほかの島々の住民は寧ろ台湾支持であり、ソガバレ政権が台湾と . . . 本文を読む
──仏教排斥の大伴、物部vs崇仏派の蘇我氏の戦いは廃仏毀釈の嚆矢
──筑紫君磐井の乱は新羅交易の利権争奪戦。緒線は大和王朝が負けた
──「白村江」は当時のノモンハン、引き分けだったのだ
──乙巳の変で中大兄皇子が蘇我氏を討ったのはシナからの文化防衛だった
──壬申の乱は、近江朝のシナ一辺倒外交への反発からだった
──菅原道真の遣唐使廃止は文化防衛論なのである
─ . . . 本文を読む
2022.4.23
衆院平和安全法制特別委員会で、安保法案の採決に抗議して浜田靖一委員長を取り囲む野党議員ら =2015年7月15日、国会
北欧のフィンランドとスウェーデンが、NATO(北大西洋条約機構)加盟への意向を示した。両国は1995年のEU(欧州連合)加盟に際し、中立政策から転じたが、軍事上の非同盟の立場は維持していた。
しかし、非同盟では一国での防衛を余儀なくされる。ウクライナも非 . . . 本文を読む
2022.04.21
【中国】国歌さえも「反国家的」として歌えなくなった中国
上海民怨「起來!不願做奴隸的人們」 中國傳封殺國歌歌詞
新型コロナの拡大にともなうロックダウンが3週間を超えた上海では、混乱が止まりません。食料の奪い合いや警察官による市民への暴動などの映像は、日本のニュースでもよく目にします。
また先日は、隔離される飼い主を追いかけた愛犬を、地元の防疫担当者がスコップで . . . 本文を読む
メタバースはまだ不透明な段階で、開発分野のなかで、確立されている技術はなく、各社各様。しかし、機器の改良やネットの近代化高速化がすすみ、開発競争は熾烈になる一方である。事態は急速に進歩し迅速な展開が軍事面でみられる。
米国、中国は、このメタバースの軍事利用を狙い計画を進行させている。
ハイブリッド戦争(中国のいう「超限戦」)が敵の認識領域に影響を与える技術の開発、研究に余念がない。
わかりや . . . 本文を読む
2022.4/21
ソ連脅威論が高まっていた頃、日本では「白旗と赤旗を掲げてソ連に降伏するしかない」との主張が一定の支持を得ていた。降伏の後に待つのは「圧政と虐殺」であることに想像力が働かなかった。
前回振り返った「関・森嶋論争」から少したった頃、著名な憲法学者が学会のシンポジウムで「半分は冗談ながら」と断りながら、次のように発言した。
「仮に、どこかの国が大軍をわが国に差し向けてきたとして . . . 本文を読む
2022.04.14
ロシアの影でオーストラリアの裏庭に進出する中国のヤバイ実態
4月10日は、アメリカの「台湾関係法」が制定されて43年目の日です。この日を狙って、アメリカのナンシー・ペロシ下院議長が訪日後に訪台する予定でしたが、残念ながらコロナ陽性のため延期となりました。
現在、ウクライナ情勢をめぐってロシアと欧米諸国が衝突していますが、その裏で、中国は自身の野望を進めようとしています。 . . . 本文を読む
「巧言令色少なきかな仁」。
漢文古典で最初にならう格言である。儒学がもっとも大事とするのは『仁』であり、博愛の意味に通じる。『論語』ほか孔子の教えに[仁]は105回でてくる最高の徳目である(ちなみに[礼]は73回)。
仁政は政治理念でもあり、徳川家康は『貞観政要』を座右の銘に、儒学者の藤原惺窩、林羅山を、崇伝、天海とならべて幕府ブレーンとした。儒家と仏教の高僧が政権の左右に並んだのは奇形である . . . 本文を読む
2022.4/20
ロシアのウクライナ侵攻は、日本にも人ごとではなくなった。北海道侵攻の可能性が浮上している。ロシアはソ連時代から北海道の北半分の領有を主張してきた。冷戦時代には「ソ連の脅威」が語られてきた。ソ連崩壊により脅威は去ったと思われたが、ウクライナ侵攻で復活しつつある。ロシア海軍は艦艇4隻に津軽海峡を通過させ、日本海で巡航ミサイルの発射演習をするなど威嚇している。
197 . . . 本文を読む
2022.04.16
【中国】新型コロナ下で墓荒らしが横行する中国の危ない未来
「摸金校尉」猖獗 大陸去年追繳6.6萬件文物達五年新高(「盗掘」が横行、去年の押収は6万6000点に及び、5年ぶりの高水準に) | 聯合新聞網
上海市など大都市での新型コロナの流行爆発、ロックダウンによる経済的影響が深刻化している中国ですが、こうしたパンデミック状況において、中国では墓の盗掘が猖獗を極めて . . . 本文を読む