『週刊ダイヤモンド』 2016年8月27日号より転載
国立静岡大学教授の楊海英氏から日本文化人類学会発行の専門誌、「文化人類学」(巻81−1、2016)を渡された。雑誌には韓国東亜大学教授、崔吉城氏のインタビューが掲載されていた。
崔氏は1940年生まれ、国立ソウル大学を卒業し、日本の筑波大学で文化人類学博士号を取得、中部大学、広島大学でも教鞭を執った。氏の研究は韓国のシャーマニズムから始 . . . 本文を読む
南シナ海における中国の軍事覇権をねらった大胆な行動、七つの岩礁の不法占拠ならびに軍事施設建設に対して国際仲裁裁判所は「九段線など中国の主張に歴史的根拠はない」と最終判断を示した。
提訴したフィリピンは漁民の利益を守るためにも「受け入れる」としたが、中国は開き直り、「あんなもの(判決)は紙くず」と放言し不法占拠を続ける。アセアン諸国のうち、領有権を争うブルネイ、インドネシア、マレーシアを沈黙させ、 . . . 本文を読む
岡部伸(産経新聞ロンドン支局長)
英国に昨年12月から居を構えた。勤務先の産経新聞社からロンドン支局長を命じられたからだ。外国で暮らすのは米国、ロシアに次いで3か国目だが、最も心が和む。島国であり立憲君主制という政治体制や気質や文化も日本と共通するからではないかと感じている。赴任からおよそ半年経った2016年6月23日、世界を激震させる「大事件」が起きた。
英国民がよもやの欧州連合(EU)から . . . 本文を読む
誰よりも中国を知る男が、日本人のために伝える中国人考
石平のチャイナウォッチより転載
先月13日、韓国政府が米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を韓国国内に配備すると発表して以来、それが自国の安全に対する「脅威」だと言い張る中国政府は「制裁」の部分的発動などの圧力を韓国側にかけてきたと同時に、各宣伝機関や御用学者を総動員して、韓国の措置に対するすさまじい批判キャンペーンを展開している。
. . . 本文を読む
共産党独裁体制の「終わり方」のシナリオにはいくつかある。旧ソ連型か、旧ユーゴスラビア型かと。情勢如何で政局の変化で次の政局へと輻輳している。しかし、中国共産党の現状は物理的に見れば、残念ながら早晩終わるとは考えにくい。なぜなら、人民解放軍が230万、武装人民警察が100~120万、ネット監視団がアルバイトを含めて200万。これだけの「監視+弾圧装置」をもち、これが機能しているからだ。この場合の前提 . . . 本文を読む
アメリカはペリー遠征前に驚くほど正確に日本情報を把握していた
ウィリアム・アダムスが?川幕府に果たして役割まで調べ上げていた
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副題に唱われている惹句は「ペリー遠征計画の基礎資料」。つまりペリーの艦隊はおどろくほど正確かつ精度の高い日本の情報を仕入 . . . 本文を読む
2016.08.24
5月、黒竜江省ハルビン市の夜市で、鶏の空揚げを販売していた19歳の男性が男に刺殺された。男性が黒幇(ヘイパン=マフィア組織)からのみかじめ料要求を断ったことが原因とみられている(中国ニュースサイトの蘇北網)。このほか、みかじめ料を拒否して黒幇の構成員から暴力を振るわれたり、店を打ち壊されたりといったニュースは、このところ枚挙にいとまがない。
広東省深●(=土へんに川)市で . . . 本文を読む
2016.08.23
マフィア殲滅に乗り出した習近平国家主席
売春、賭博、違法薬物。やりたい放題の中国マフィアがピンチだ。習近平国家主席が腐敗官僚の掃討の次にマフィアの殲滅(せんめつ)作戦に舵を切ったのだ。これまでなあなあの付き合いだった公安当局と黒社会だが、癒着解消に乗り出した習氏の判断には、もちろん、したたかな計算が働いている。現地事情に詳しいジャーナリスト、奥窪優木氏のリポート。
反腐敗 . . . 本文を読む
2016.08.22
北京の人民大会堂で握手を交わすスーザン・ライス米大統領補佐官(左)と中国の習近平国家主席 =7月25日(ロイター)
最近の中国外交は見るも無残。やることなすこと、ことごとく裏目に出ている。原因は何なのか。まずは事実関係から始めよう。
【南シナ海問題】フィリピンが中国の人工島問題を仲裁裁判所に提訴したのは2013年。昨年10月、同裁判所は中国にも配慮してか、比側主 . . . 本文を読む
朴槿恵大統領が来日しますが、中国にいじめられて、日本に泣きついてくる、と思うと、優しくやらなければ、と思うのが日本人の心理です。しかし、韓国はそういう日本人の心理につけこんで、対日外交を展開しています。この点を論じた論文2編のご紹介します。
まず軍艦島の世界文化遺産登録で、世界のマスコミは日本が強制労働を認めたと報じました。横やりをしていた韓国が丸く収めようとポーズを見せた途端、事なかれ主義の日 . . . 本文を読む
2016.08.11
工業も、農地も、水源地もいつしか中国の手にわたっていた
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忘れられた中央アジアの小さな山岳国家タジキスタン
1979年12月25日、クリスマス休暇を愉しんでいたアルノー・ド・ボルシェブレーブ(当時、ニューズウィーク . . . 本文を読む
2016.08.09
トルコのロシア急接近はEUにとって「悪夢」だとEU議会共同議長
8月9日、エルドアン大統領はプーチンのもとへ飛ぶ
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8月9日といえば、日本では「長崎の日」。「NO MORE NAGASAKI」とひたすら感傷に浸る日本のセン チメンタリズムは世界の真実からますまる遠ざかり、世界情勢の把握に大 いなる障害となるが . . . 本文を読む
2016.08.09
中国の暴挙に対し、日本政府が怒り心頭に発した。岸田文雄外相は9日午前、中国の程永華駐日大使を外務省に呼びつけ、沖縄県・尖閣諸島周辺で中国海警局の公船や漁船が領海に何度も侵入していることに、「緊張を一方的に高める行為だ」と猛烈に抗議した。
中国公船が漁船とともに尖閣周辺の領海に侵入した5日以降、日本の閣僚が中国側に直接抗議するのは初めて。外務省の杉山晋輔事務次官らが再三抗 . . . 本文を読む
人はここまで残虐になれるのか。いやシナ人だけがそれができる
凄惨な日本人虐殺事件に目撃者の証言がでてきた
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通州事件はいまさら説明するまでもない。シナ人の日本人虐殺事件である。舞台は北京郊外の通州でおきた。いま地下鉄がつながり通州は北京市に編入され . . . 本文を読む
2016.08.08
★(5)
中国は1990年代末から、「近海防衛ライン」と称する海洋戦略を進めている。
まず、九州南端-台湾-フィリピンを結び、南シナ海の九段線へと続く「第1列島線」の内側を中国海軍の勢力圏とし、将来、航空母艦を保有して、横須賀-小笠原諸島-グアム-サイパンを結ぶ「第2列島線」まで進出するというものだ。
そして、中国の最終的狙いは「太平洋米中分割管理」だろう。これは、中 . . . 本文を読む