東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
歴史の書き換えはすでに始まっている

宮崎正弘著『悪のススメ』(ワニブックス) 日本人が酩酊している国連信仰。ところが国連はワルの巣窟だった。 このままでは悪人にやられてしまう懼れが高い。かれらの本質をまず知るべし

2024-06-30 | 世界のヤバイ勢力

評 植田剛彦(評論家)

旺盛な著作活動をつづける著者は嘗て『月刊ミヤザキ』と呼ばれていたが、前作をまだ読み切らないうちに、この新書である。これじゃ『週刊ミヤザキL』だ。

冗談はさておいて、中味は深刻な日本の状況なのである。

日本人が酩酊している国連信仰。ところが国連はワルの巣窟だった。

この世を支配しているのはグローバリズムだとか自由貿易を正義のように錯覚しているのが日本人。ところが中国のEVにアメリカは100%の関税、EUも38%など、これってWTO違反だろう。

反対に日本は高関税を施さないばかりか中国製EVにも補助金を出している。それでもBYDが日本でまったく売れないのは、おそらく何かの欠陥があるからだ。電池かも知れない。おりしも6月24日、韓国でリチウム電池工場が爆発炎上し、22名がなくなるという痛ましい火事がおきた。リチウム電池は未完成技術ではないのか。

国連信仰、平和憲法擁護の日本人はぬるま湯に浸って平和惚け。世界で起きているリアルと日本人の感覚は天地の開きがある。

竹村健一はよく「日本の常識は世界の非常識」と言った。いまも「善隣友好」「全方位外交」で世の中を渡っていけると考えている。このような善意ばかりの日本人が世界の腹黒さをしればビックリ仰天するに違いない。世界の指導者、ワルばかりだ!

冒頭に安岡正篤の箴言が掲げられている。

「悪党は一人でも悪党といわれ団結性を持っている。それに比べて善人は、善党といわれないように孤立的、傍観的である。従っていつも悪党に機先を制せられる。今日必要なことは善人が団結し、勇気と自信をもって民族の道義を回復することである」 

日本は、このままでは悪人にやられてしまう懼れが高い。かれらの本質をまず知るべし、というのがこの書の本質的訴えである。

それにしてもページを手繰るごとにマスコミでは伝わらなかった世界の裏事情が書き込まれていて、本書は裏情報の宝庫でもある。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「日本の常識は世界の非常識」
「善隣友好全方位外交」をさようなら
国際社会で嫌われる勇気!

世界を動かすのは仁でも信でも徳もなく軍事力と情報力だ
アメリカはなぜこれほど落ちぶれたのか
野心家(習近平とプーチン)が狙う次の覇権
『孫子』の謀略をすすめる中国の罠
お人好し国家・日本!お願いだから目を覚ませ!

米国で版の南北戦争がホントに始まった
アメリカはなぜこれほど落ちぶれたのか
台湾統一を上策、中策、下策のシミュレーションで考える
「世界一住みやすい日本」を移民侵略しようぜ
中国ほど悪質な国はない、新しい陰謀のかたち
日本の仮想敵は中露ばかりか、アメリカだって潜在的な敵
世界中で怪しいくて妖しい出来事

プロローグ
中国ほど悪質な国はない
AI時代の新しい陰謀のかたち=「サイバー真珠湾」、「デジタル911」の脅威しかし「内部の敵」がもっと深刻なのだ
第一章
スパイ機材を取り付けていた中国の若者の将来ヴィジョンは変わったTIKTOK禁止をめぐる攻防の舞台裏 情報と宣伝を握れ
第二章
中国もロシアもワルだが、米国も相当な悪党であるモスクワのコンサートホール奇襲テロの
背後にウクライナ?中国ハッカー部隊のすべてを米国は把握している
トランプ再選をあの手この手で妨害する悪い奴らモスクワの次の標的は米国か
なにしろ宣伝下手が日本の弱点
第三章
欧米は第三次世界大戦をやらかすのか?
疲れを待つのが中国
軍事戦略を抜き『孫子』の研究を極めた日本人は吉田松陰だった
台湾統一を上策、中策、下策のシミュレーションで考えてみる
『孫子』の謀略をすすめる中国の罠
第四章
日本人の大きな大きな勘ちがい世界を動かすのは仁でも信でも徳もなく軍事力と情報力だ
日本の仮想敵は中国、ロシアばかりか、アメリカだって潜在的な敵である
ナワリヌイ死亡を米国は暗殺と断定し、ウクライナは「血栓」と確認した
「暗殺大国」=ロシアだが、中国と比較すれば、やや「民主的」である
プーチンにブレーンはロシアの最新鋭武装ヘリコプターごとの亡命者はスペインで射殺されていた。
「ポスト・プーチン」は「民主化」する?
ゼレンスキー(ユダヤ人)のカソリックへの改宗は東方正教会への「裏切り」
“ハンガリーの切り札”かく語りき
アラブとイスラエル
「おんな戦争屋」は「ヌーランドのクッキー」
第五章
米国を筆頭に西側諸国の中国への壮大な誤解と過大評価
『風と共に中国を去りぬ』
中国経済は「ゾンビ・エコノミー」
GDPの三割水増しは中国の常識、それでも世界二位だが
「世界一住みやすい日本」を移民侵略しようぜ
アメリカが中国を甘やかしたのだ
「パンダハガー」の大物キッシンジャー神話が消えた
第六章
世界中で怪しくて妖しい出来事
軍事政権のミャンマーで本当は何が起きているのか?
麻薬王
中国人マフィアが跳梁跋扈していた
アルメニアを棄てたロシア
あの強欲・中国から毟るつわもの
中国、ブータン国境に三つのムラを建設、スリランカから南太平洋まで触手
インド外交の快挙。カタールから死刑判決のインド海軍退役軍人8人を奪還
イタリアも中国に「さようなら」
第七章
(習近平とプーチン)が狙う次の覇権
プーチン大統領はアメリカを本当に動かしているのは誰かを把握している
ソ連が崩壊したのになぜNATOは存続し、拡大しているのか?
中国とロシアがハッカーの元凶である
ワルも落ちた債務の罠
EVの黄昏、スマホ市場の激変
エピローグ
米国で現代版の南北戦争がホントに始まった
ささくれ立ち、いがみ合いから、まもなく暴力による決着となる
南部諸州がバイデン政権の移民政策に叛旗ーーシン南北戦争が始まった
スマホもTIKTOKも子どもたちのメンタルヘルスに悪影響がある訴訟沙汰に


最新の画像もっと見る

コメントを投稿